2013/7/17 ながほりかむなび

大阪上町和酒三昧(おおさかうえまちわしゅざんまい)の夜でした。
写真は居酒屋の名店「ながほり」でいただいた鰯の丸干し。
素材がいいのは当然として、焼き具合が素晴らしい。
今回注文した中で最安の一品でしたが満足度は最大でした。
脂ののった熱々の鰯の身と極上の日本酒、感動ものです。
ちなみに傍らに立っているのはK輪住職の友人、ダンボーくんです。

  


デジカメで写真を何枚か撮ったのだが手違いで消してしまった。
きょうはiPhoneの写真とK輪住職の写真を拝借してお送りします。
(追記:その後、デジカメ写真が発見されました。差し替えておきます。)


さて、順を追ってレポートしますと…。


思えば今日は魚の日だった。
朝の食卓に美味しい海の幸がのっていた。
きびなごの唐揚げ、これを宮古島の雪塩え食べる。
はらわたの苦みがなんとも言えない味のアクセントになる。
朝から焼酎ロックが飲みたくなってくるじゃねえか。
ちなみに黍魚子(きびなご)と書くそうで、旬は冬みたいです。
ちょっと食べ過ぎてしまいました。

市場魚貝類図鑑より。
http://www.zukan-bouz.com/nisin/kibinago.html

  



午後から出社、編集チェックと説明会出席を済ませ4時過ぎにはフリーになる。


天満橋から谷町六丁目へ移動。
Masoonさんに紹介してもらった自家焙煎「くまきち珈琲」へ行く。
店主とコーヒー豆の話をしながら“革新”と名づけられたアイスコーヒーを飲む。
電動カット式のミルでも均等に挽く方法を教えてもらう。
挽きながら上下にシェイクすればいいのだとか。
挽き具合は自分でカウントして挽き加減を覚えればいい。
(てなことがDanchu のコーヒー特集に書いてありました)
2種類のスペシャリティー珈琲の豆を100グラムずつ購入。
店主に、今から「ながほり」へ行くんです、と言うと心底羨ましそうな顔をする。
ふむふむ、そうでしょそうでしょ。


まだ約束の時刻まで1時間ある。
ひとっ風呂浴びよう。
以前にも行ったことのある谷六の銭湯いろは湯へ行く。
     
  


いろは湯 、昭和から一切更新することを拒んだレトロな温泉。
新しいものが何もない。
タイル画はすでに原型をとどめず、何を描いたものか判明出来ないアブストラクトとなっている。
番台には店と同じくらいの年代物の婆さまが座る。
マツダスタジアムネソベリアかと思うほど婆さまは番台で寝そべり状態。
多分その姿勢が楽なのだろう。
ひとつ新しいものがあった。
HITACHIの大きなエアコン。
脱衣場は冷凍倉庫かと思うほどキンキンに冷えている。
おそらく婆さまがその温度を望んでおられるのだろう。
お年寄りは暑さ寒さが苦手なのだ。
しばし、その恩恵に預かり風呂上り涼ませてもらおう。


7時半、上町台地にある居酒屋「ながほり」へ行く。
予約してくれたK輪住職は奥のカウンターで何も注文せず待っていてくれた。
広い居心地のいいカウンターはほぼ満席、良い活気にあふれている。
照明の具合も暗からず明る過ぎず落ち着く。
スタッフの客あしらいも気持ちいい。


     


グラスで生ビール。
白海老と剣先烏賊のおつくりを注文。
1分くらいで出てきてびっくり。
量もお酒の肴として適量の小盛り。(お値段はそこそこ)
お酒に切り替える。
お品書きには10 種類くらいの名酒が並ぶ。
石巻の「墨之江」の純米吟醸
白海老、剣先、牛肉とねぎのすき焼き風、野菜の甘酢あんかけ、地鶏のもも焼き、イワシの丸干し…。
店の雰囲気と料理とお酒を味わいながら至福の時を過ごす。


店主の中村さんが客に出す前に粉山椒を振りかけます。
親の仇のようにかけまくるのが“ながほり”流のようで。
スパイシー大好き!
  
  


K輪住職は独酌好きな人だ。
独酌上等の人といっしょに飲むというのは気楽でいい。
お互い独酌の楽しさを知っているので気を使わないふりをしてくれる。(実際は使ってもらってる)
精神的に放任主義なのだ。
群れてないと飲めない人は苦手だ。
この年齢になるともう大人数での宴会は耐えられない。
ぞろぞろと店を探して街をさまようなんて想像するだけで逃げ出したくなる。
4人が限界、いや3人が限界だな。


「ながほり」は全国に名が知れた居酒屋の名店。
ミシュランの星つきらしい。
店主の中村さんはNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも登場した。
だからか、ちょっとバブリーな客やミーハーな客も目立つ。
大声で話したりバチバチとフラッシュを光らせて写真を撮りまくったり。
居酒屋の流儀を知らない客も多くなる。
地元密着型の「明治屋」や「赤垣屋」とはちょっと違う。
常連客が雰囲気をつくる店(ある意味でプロテクトしている)ではそんな振る舞いは許されない空気がある。
でも、まあ公共の空間なのに自分たちしか見えていない恥知らずはどこへ行ってもいますけどね。


気持ち良くほろ酔い。
もう一軒行きましょうと同じ上町台地の「かむなび」へ行く。
9時過ぎなのでカウンターが空いていた。
サッポロラガー中瓶で喉を潤す。
半年ぶりの「かむなび」です。
あんまり来ないのに店主も奥さんも気安く話をしてくれる。
お通しは万願寺唐辛子の煮こごり&にんじんのポテサラ、美味しい。
定番の塩豆、これにはダンボーの目がきらり。
     
     


店主のいとがわさんが昼間にあの「不老泉」の上原酒造へ行って来たそうな。
ついでに琵琶湖の安曇川の鮎を仕入れてきた。
あゆ大好きのK輪住職がめざとく見つけた。
(住職は淡水魚オタクなのだ)
小さめの鮎を春巻きにしてもらう。
天ぷらでもいいのだが春巻きの皮で巻いて上げると香ばしくて食感もいい。
もちろん隠し味の苦み(はらわた)もいい。
今朝、きびなごを食べたことを思い出す。


レンズを指で覆い隠してしまったiPhoneの写真です。
簀巻きにして、もういっぺん琵琶湖に沈めたろか、アホンダラ アホンダラ! なんてことは言いまへん。
おいしくいただきました。
  


住職に聞いたところ「かむなび」もミシュラン星ひとつの店らしい。
そうなんだ。
でも、不思議だ。
いとがわさん夫婦と近所の銭湯のばあさまの話をしていた。
いとがわさんはミシュランの店のオーナー。
ミシュランオーナーは気安く世間話はしないものだというイメージがある。
ワインとか食材の話くらいしかしてはならないものだと。
今夜はミシュラン居酒屋のハシゴ酒!
なんて贅沢なことをしでかしたのか。
こいつらも満足してるかな?

  


お互いの独酌の友、猫王とダンボーにとっても楽しい夜でした。


ちゃんちゃん。