2013/8/19 あまちゃん vs 阿波踊り

甲子園のいちばん長い日、と呼ばれる準々決勝4試合。
きょうはこの全ての対戦が1点差という奇跡のような一日でした。
ちょっと暑いので裏で生ビでも、なんて余裕も隙間もない濃厚な試合ばかり。
勝ったのは、岩手、山形、群馬、宮崎 でした。
明日の甲子園は休養日、準決勝は、岩手&山形押し です。

   


実は準々決勝で伝説の試合は生まれる。
1958年の板東村椿の延長18 回や1998年の横浜PLの延長17 回も準々決勝だった。


汗だくの起床、あまちゃんが終わると甲子園の中継に切り替わる。
「暑いが行ぐか」とアキちゃん訛りで立ち上がる。
甲子園に行くと中央特別内野は売り切れ、鳴門高校押しなので1塁内野を買う。
ところが、ほぼ満席。
日陰は全部埋まってる。
3塁側はまだ半分以上日陰だ。
炎天下ロースト、上等じゃないか。
   


入場した瞬間、1塁アルプス阿波踊り
鳴門が逆転したらしい。
公立王国徳島、鳴門が優勝すれば徳島勢では1982年の池田高校以来のこと。
徳島の常宿だった網引旅館も跡形もなく消えてしまった。
板東英二も、ジャンボ尾崎も、水野も江上も、網引旅館から歩いて甲子園入りしたのだ。
池田高校は僕も縁があるのでここは徳島押し。
   


ところが!
阿波踊りの熱狂を沈めたのはこの背番号8だった。
花巻東の2番打者、千葉翔大 身長156センチ 体重56キロ。
   


予選からこの準々決勝まで一人で投げている鳴門のエース板東に意図して一人で41球投げさせた。
超高校球(?)のカットマン。
明かなボール以外のきわどい球をいとも簡単にカットする。
5打席1安打4四球。
生島淳よりメールが届く。
「千葉はマネーボールだ!」
ギリシャの四球神ユーキリスを思い出す。
いや、アスレチックスのハッテバーグ。
ファウルで粘るハッテバーグにマウンドから疲れ果てたジェイミー・モイヤーが歩み寄る。
「何を投げて欲しいんだ。言え!そこに投げてやる。」


板東ももう勘弁してくれ、と思っただろう。
4つめのフォアボールを選んだときの渾身のガッツポーズには笑ってしまった。
結果論だけど5打席とも敬遠した方が傷が浅かったかも。
   


千葉翔大の甲子園での成績はこの試合を含め以下の通り。
15打席、96球、31ファール、打率.700、出塁率.800、空振り1


このブログで全打席の詳細と動画が紹介されてます。
確かに甲子園の高校野球においては清原や松井以上の畏怖をもって語られる存在になるかも。
「超大型小物!花巻東・千葉翔太クンの生き残るための「選択と集中」に未来を感じた件。」
http://blog.livedoor.jp/vitaminw/archives/52986250.html


凡ゴロだと思った打球が1塁ベースに当たって花火のように高く舞い上がった。
そんな運不運もあって花巻東が8回に逆転する。
そのイニング中、ずっとアルプスから流れていたのが あまちゃんのテーマだった。
あまちゃん vs 阿波踊り
少ない応援団だけどブラスバンドと全員の発する声が1塁側を圧する。
   


最終回、花巻東のセカンドが信じられないジャッグル、1点差まで詰め寄るが後続を断たれゲームセット。
彼らの夏は終わり、僕の甲子園も今日がこの夏ラストです。
   


このあとも全て1点差のスコアボールが並ぶことになる。
   


…帰宅して朝食、午後イチで出社する。
デスクについても甲子園の中継から目が離せない。
スポーツの局長は富山出身、第4試合を心おきなく応援したいと早めの帰宅しました。


さて、きのう説教したディレクターの編集をチェックする。
欲しい素材が集まらないのが当たり前、のようになっていくのが悲しい。
どうしてもっと粘らないのか。
ニュースデスクで、ではなく、監修業務で深夜帰宅となる。


帰りの深夜タクシーで朗報が入る。
鮨処たくみの主人からだ。
文面は、「夜分にすいません。件のデジカメですが今日営業前に掃除してる時に発見しました。
ご来店頂いていた時に見つけられなくて本当に申し訳ございませんでした。」とのこと。
思わず、じぇじぇじぇ、と口に出す。
中高年なので独り言に歯止めがききましぇん。
写真の添付で自分のものと確認する。
また戻ってきてくれた。
素直に嬉しい。
      


今日は他にももう一つちょっと嬉しい知らせがあった。
いいことも悪いことも重なるものです。
心配性のペシミストはそう思う。
「運を使ってしまったかも」
いいじゃん。
これくらい。