2013/8/23 Z… がいっぱい

きょうはオフ。
午後からヒロと映画を見に行く。
いつものTOHO西宮シネマ、いつのも夫婦50割引、自転車DEシネマ。
エアコンの効いた映画館で、頭からっぽにしてバリバリのエンターテイメント映画を見よう、がコンセプト。
候補作品は、怪獣と人型巨大ロボットの戦い「パシフィック・リム」か、感染による人類滅亡の危機と闘う「ワールド・ウォーZ」。
気分的には「パシフィック・リム」が優勢だったのだけど字幕版がレイトショーしかない。
消去法で「ワールド・ウォーZ」となる。

     
   


夏休みとあって平日なのにシネコンは賑わっていた。
客はアニメのスクリーンに集中しているようで僕らのハコは4割くらいの入りだった。


で、「ワールド・ウォーZ」、ブラッド・ピットが主演です。


  その時 守るのは 家族か、世界か?


日本版ポスターのキャッチコピーにある。
世界終末戦争を戦う家族愛を描いたブラピの感動大作か、と思わせる。
アルマゲドン」みたいな、あるいは「ディープインパクト」みたいな。
ポスターや予告編だけ見るとそう思いこんでしまう客もいるだろうな。


見終わってこれだけツッコミどころの多い映画も久しぶりだった。
あれも言いたい、これも言いたい。
「全人類の命かけてミッション遂行中ってわかってんのに私用電話するなよな 嫁」
「ブラピ、おまえも携帯オフっとけよ。」
「ブラピが来たせいで死ななくてもいい優秀な軍人が何人死ぬことになったろうか。」
夫婦の会話が盛り上がるって意味では最高のエンターテインメントでした。


映像はともかくストーリーは荒っぽいよ。
いや、粗っぽいと表現した方がいいか。



     


     マックス・ブルックスのベストセラー小説を映画化したパニック大作。
     突如発生した謎のウィルスが瞬く間に世界中へと広がり、各国の政府や軍隊が崩壊状態に陥る。
     元国連捜査官で、伝染病の調査や紛争国での調停役を務めた経験をもつジェリー(ブラッド・ピット)は、
     旧知の仲の国連事務次官ティエリーに呼び出され、ワクチン開発の情報収集のため各国をめぐる調査隊に同行するよう依頼される。
     ジェリーは妻と娘2人を安全な国連指揮艦の空母にかくまってもらうことを条件に依頼を引き受け、ウィルスの謎を解明するため混乱する世界へ旅立つ。

                                                    (「映画.com 」の紹介より)


この紹介文にも、予告編にも、ポスターにも登場しない とても重要なWord がある。
日本の宣伝はあえてこの重要なWord を隠蔽したまま公開に踏み切った。
それを隠しておかないと営業的にマイナスになると判断したからだ。




実は、タイトルのZ はzombi のZ なのです。
   




   



そう、これゾンビ映画なんです。
町山智浩がTBSラジオでそう言ってたのを Podcast で聞いた。


   町山「今度ワールドウォーZってブラピの映画公開されるじゃないですか」
   山里「ゾンビのやつ」
   町山「そう、山里さんゾンビのやつって言ったでしょ?僕 ゾンビの映画だって紹介したじゃないですか?ゾンビって言ったらいけないんですって」
   山里・赤江「えっ!?」
   町山「ゾンビ映画だって言うと客が来なくなっちゃうから、”ブラピの感動的映画”として宣伝されてるんですって」
   赤江「あんなにゾンビが出てるのに?」
   山里「たしかに朝の情報番組でもゾンビって言ってないや」
   町山「一応宣伝態勢としてはゾンビを隠すっていうことになってる」
   赤江「だって隠しようがないくらいに出してるじゃないですか」
   町山「映画の中には出てるんですけど、宣伝ではそういうこと言わないんですよね。そういうこというと、ゾンビ映画が好きな黒いTシャツを着た紙袋持った人がいっぱい来ちゃうからww」
   山里「偏ってますねww」
   赤江「それを偏見といいますww」
   町山「俺のことですけどwwwだから『ブラピの感動的映画だわ』って思ってバカな観客が来るのを待ってるんですよ」
   山里「家族愛みたいなね」
   町山「家族愛の映画だと思って家族連れて行ってゾンビがガーって人を食って手足切り落としたりするの見せられて『なんだこの宣伝は!インチキじゃないか!』
      ってみんな怒るのわかってるくせに客を呼ぶためにやってるんですよ!」



隠しても無理、スクリーンからこぼれ落ちるくらい出てくる。
   


ゾンビって死人だからふらふらしながら迫ってきて、腐ってるから手足がとれちゃったりして、泥酔した浮浪者みたいなものだから、とりあえず車に乗れば安全に逃げられる、と思ったら大間違いなのだ。
この映画のゾンビはゾンビ史上最速で走り、頭突きでフロントガラスをたたき割ったりジャンプしたりかなりの戦闘能力も持ってるから人類は逃げられない。
そもそも死んでるんじゃないのか? いったい目的はなんなんだ?と基本的にツッコミから、科学好きのヒロは生物体としてエネルギー源は何? と詰め寄る。
ま、それはそうなんだだけどそういうことにしておかないといろいろと難しい理由を考えないといけないし、そういうことにしておこうと制作会議で決まったのだ。
ゾンビ映画撮る人はそんなことを会議の議題にはしないと思うけど)
それにしてもアメリカ人ってゾンビ好きだなあ。


ゾンビの感染から逃れた国が二つある。
ひとつは北朝鮮、ここは将軍様の命令で全国民の歯を抜いてしまったので感染しなかった。
もうひとつはイスラエル
ここは嘆きの壁を急きょ増築してエルサレムを高い壁で囲って難を逃れた。
しかも、パレスチナ人イスラム教徒もわけへだてなく壁の中に受け入れた(美談!あり得ないけど…)
ところがブラピが現地入りしてから、イスラム教徒がコーランをスピーカーで流し始めた。
音に刺激された壁の外のゾンビの群れが…。
イスラムなんか助けたために恐ろしい事態に、みたいな反イスラムプロパガンダ的なストーリー?

   


とにかく、制作者が凄いゾンビや、ゾンビの群れをCGで作ってみたかったので、という理由で作られた映画みたい。
世界中に厄災をバラまきながらブラッド・ピットが行く。
ウェールズカーディフとか、カナダのノバスコシアとか僕の好きな場所が登場するのもポイント。
それにしてもゾンビの弱点が…(ネタバラしはやめときます)
「ワールド・ウォーZ」 感動はしなかったけど、それなりに面白かったかも。


…夜、久しぶりに雨、加えて雷光。
田中将大が負けなしの18連勝、去年から22連勝。
ダルビッシュが「オレがいたらさせてなかった」と不敵なコメント。
松坂がメッツとメジャー契約、いきなり明日先発だと?


雨で熱帯夜を免れた。