2013/8/24 海文堂書店のこと

雨がしとしと土曜日の朝。
おかげさまで涼しい。
今の季節、涼しい、は価値がある。
いくらかお金を払ってもいいくらいだ。
でも雨は要らない。
雨の分は割り引いてくれ。


今日もオフ。
ヒロは小雨を突いてプールへ行った。
彼女はマジで毎回1キロ連続して泳ぐ。
クロール、平、背泳ぎのローテなら死ぬまで泳いでいられるらしい。
両生類か。


   


ひとりで神戸。
リーブルで「嘆きのピエタ」を見に行こうと思ったが昨日で終わっていた。
じゃ「タイピスト」というフランス映画を見よ。
Twitter 情報で1430の回は混雑が予想されます、とのこと。
映画館で知らない人と肘すり合わせて見たくない。
その回は回避。
行きたかったとこへ行こう。


元町「やん」で帆立炒飯と水餃子。
海文堂書店へ行く。
いつ来ても、こんな本もあったんだ、と驚かされる書棚。
眼鏡堂さんに紹介してもらった神保町の東京堂みたいな本屋さん。
そんな愉しみもあと一ヶ月。
この店は9月末で閉めてしまう。
http://www.kaibundo.co.jp/index.html
店内は土曜日だからか、あるいは閉店が決まって客が増えているのか。
惜別の海文堂なのです。


   


文庫本を3册買う。
カバーしますか?
ぜひともお願いします!
書店でつけてもらうカバーは書皮という。
帆船のイラストの書皮は僕のお気に入りだった。
紺色のベースと白のベースがあるが紺がいい。
今日買った3冊には紺色の方をかけてもらう。


   


海文堂のカバーは2005年に日本書皮大賞を受賞している。
いまのデザインは1981年から使われているそう。
僕が金沢から神戸に移り住んだのは1982年だからその時にはすでにこれだったんだ。


2008年の海文堂のウエブページに書皮のことが書かれている。。
今のもの以前は黄色い地に帆船一隻と一編の詩が印刷されていたらしい。



    本をよむならいまだ
    新しい頁をきりはなつとき
    紙の花粉は匂ひよく立つ
    その賑かな新緑まで
    ペエジにとぢこめられてゐるやうだ
    本は美しい信愛をもつて私を囲んでゐる


                  室生犀星 



「いつ読むの?」「今でしょ」の原型ですね。
ある年配らしき方がネットにその画像をアップされていた。
http://sumus.exblog.jp/9712287/


そういえば全国の書皮ばかりを集めた写真集があったなあ。



…30代の頃、海文堂で文庫本を買ってすぐ近くにある八島食堂でビールを飲みながらページをめくった。
船戸与一逢坂剛、森詠、佐々木譲らの冒険小説が多かったかな。
その八島食堂も今はない。


エヴィアンでコーヒーだ。
行くとカウンターの端の席には先客がいる。
地下へ潜る。
ジャズ喫茶JAMJAM。
でも、ここちょっと読書には暗いんだよね。
リーブル神戸で1850の回のチケットを買う。
端の席なら窮屈なことはないだろう。
上映まで小一時間ある。
酒房「灘」で福寿のしぼりたてを吞む。
八島食堂に行きたいな。