2013/8/24 10本の指で紡ぐ愛

映画『タイピスト』@リーブル神戸
予告編を観て行こうと決めた。
神戸へ行く途中、Twitter で評判をチェックする。
東京有楽町の映画館では連日満席の回が続出してるそうな。
「オース、バタヤン!」の例もあるからちょっと心配になる。
リーブル神戸の1430の回は混雑してるらしい。
じゃ、1850の回で。


          


夜の部はガラガラでした。
2〜3割の入りでしょうか。
客層的に昼間が混むのでしょう。


どこか懐かしくてチャーミングな映画。
予告編でも十分に伝わるでしょう。


      1950年代のフランス。田舎町出身のローズ(デボラ・フランソワ)は、都会で保険会社を経営するルイ(ロマン・デュリス)の秘書に採用されるが、
      仕事ぶりに問題が多く、1週間でクビに。ルイは雇い続ける条件として、タイプの早打ち大会に向けて猛特訓することを求める。


      



「ねえ、キスしてよ」とか、「アパートの鍵貸します」みたいなテイストの映画。
大好きなビリー・ワイルダー作品のフランス版を見てるようでした。


最初は自己流、一本指で打ってたローズ。
確かヘミングウェイも一本指の早打ちだったのでは。
早打ちタイプの世界大会は本格的なイベントで当時はかなり盛り上がったそうな。
主人公のフランスのライバルはアメリカ、フランス人はアメリカ嫌いがその描き方でわかる。


1950年代はまだ職場に女性の姿が少ない時代。
女性のあこがれの職業が秘書でした。
ヨーロッパでもそうだったんだな、と改めてここ半世紀の変化を思う。
今年2月に見た「アルバート氏の人生」は19世紀のアイルランドで生きていくために女性であることを隠し通す話だった。


ひさしぶりにタイプライターを見て、いいなあと思った。
いかにも道具、いかにも機械、いかにも働いてます、感じがいい。
キーを押すとアームが動いて紙を叩いて印字する。
小さな工場みたいだ。


で、思い出した。、
最初に就職したときは電動タイプを打つ仕事だった。
なーんか時代を感じるね。
でも、ホントにそうだったんです。
テレックスなんて若い人は知らないだろうな。
自分でもブラザーのタイプライターを買った記憶がある。
外国の友人と文通してたんだ。
あのタイプライターはいつどこで捨てたんだろうか。
おそらくワープロが普及したころ。
思えばワープロとタイプライターって同じ仕事をするけど全く違うしくみだった。
今日の映画見て捨てなきゃ良かったと今思う。


   


時代は1958年、僕の生まれた頃だ。
ファッションには疎いのだけどあの時代はいいなあと思う。
男は真っ白なシャツに帽子をかぶっていて、女性はポニーテールでウエストを絞った清楚なブラウスやプリーツの入ったスカート。
外出着がいわゆるよそ行きの腹でちゃんとしてるんですよね。
プロ野球の昔のニュース映像を見て同じことを感じた。
1960年代のスタンドはほぼ男の世界、みんな背広や白シャツ。帽子をかぶっている人も多かった。
変わってきたのは1970年代半ばあたりだ。
Tシャツとかジーンズとラフになり、長髪の男が増え女性の姿も目立つようになった。


音楽も。ダンスも最高です。
あの時代のアメリカやフランスで暮らしたかった。


主人公のデボラ・フランソワは「現代のオードリー・ヘプバーン」の呼び声も高いという。
確かに意識してあの当時の女性らしい表情とか仕草を演技じてる気がした。
でも、オードリー・ヘップバーンには到底およばない。
デボラ・フランソワも最初はそれほど可愛いと思わなかったけど、
ドジだったり、色っぽかったり、意外にも肉食系だったり、でしだいに悪くないなあと思えてしまう。
下の写真にもあるようなあの50年代風のポニーテールは本能的に萌えポイントなのです。
(この長さがポニーテイルと言うのかどうかは別として)
   


そういえばメキシコ五輪のときのソ連の体操選手ナタリヤ・クチンスカヤもこのヘアスタイルだった。
たぶん僕のこの嗜好は小6のときに見たクチンスカヤで決定づけられたのかもしれない。
   





そういえば…この人も50年代ファッション !

   




母でした。
(左側の人です)


ちゃんちゃん。