2013/9/9 “ Not Normal (普通じゃない) ”

あまちゃんで始まる朝が戻ってきた。
六甲の上には青い空と白い雲、この季節の透き通った青空を見ると2001年を思い出す。
9.11 セプテンバー・イレブンス あの日の翌朝もこんな秋晴れだった。 

  


その 9.11 の年に開かれたIOC 総会、立候補していた大阪が惨敗し2008年のオリンピックが北京に決まった。
当時、大阪の五輪招致番組に少しだけ関わったが中央のサポートはなく冷たいものだった。
(おかげで、かは知らないがツイッターの #大阪オリンピック は爆笑シリーズとなった)
 http://matome.naver.jp/odai/2137545759757353401?page=6
ソウルに決選投票で敗れた名古屋にしても同じようにその地方だけで盛り上がっていた記憶がある。
その失敗を踏まえての今回ではあるが名古屋と大阪に縁のある僕には怨み節もある。
地方からすれば、おもてなし、は東京には無いイメージだ。
テレビはどの局も五輪招致決定の同じ映像がループでたれ流されている。
もうええやろ、は地方在住者の偽らざる思いです。

 
わずか2年と半年前、首都は地震原発事故に怯えエスケープする人が続出していた。
もう東京には住めない、なんて言い出す人だって少なからずいた。
ウエスタン・シフト、なんて日記に書いた記憶がある。
3年も経っていない。
あれは何だったんだろ。
時代は、禁止薬物を注射したアスリートのように異様な速度で突っ走っている。
ランス・アームストロングツールで優勝する前、突然速くなった選手をこう呼んだ。
“ Not Normal (普通じゃない) ”
周囲に聞こえるようにランスはあえてフランス語で パ・ノマル と言ったという。
4倍速で変わり続ける世界、あしたはわからない。
グローバル自由主義経済が世界標準となった21世紀はドーピングがエスカレートするツール・ド・フランスみたいだ。
名古屋や大阪では太刀打ち出来ない。
エースのためひたすらアシストに徹するのみ。
東北や沖縄はサクリファイスなのか。

サクリファイス (新潮文庫)

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オリンピックの身代金

オリンピックの身代金



今回の五輪招致を積極的に応援する気にはならなかった。
ちゃんとやるべきことから順番にやろうよ、という思いが強かった。
自分の中での時代は現実ほど猛スピードで進行してはいない。
納得しかねた。
日頃から僕は 夏はアテネ、冬はリレハンメルの恒久開催を主張している。
聖地での恒久開催は異様な招致合戦を避けるためにも、そしてオリンピック精神にも合致していると思う。
あんな財政破綻した国や、北欧のド田舎の村でオリンピックが出来るのか、という声もあるが元は単なるスポーツ競技会だったのだ。
肥大化、商業主義化した現状ではそういうベクトルは限りなく弱い。



東京に決まった瞬間、関係者が喜ぶのを見て良かったねとは思ったが自分の喜びにはならなかった。
手のひらを返して大騒ぎするなんてあまりに不誠実だと思う。


「シークレット・レース 〜ツール・ド・フランスの知られざる内幕〜」
ドーピングが蔓延した自転車競技の世界は、弱肉強食のグローバル競争社会に酷似している。
止まらないエスカレーション、何でも有りの世界になり、そして、誰にも止められない。
誰か個人や、どこかの特定の国が犯人というわけではない。
グローバル経済のように動き始めたら死ぬ(破綻する)まで止まらないシステムなのだ。

シークレット・レース―ツール・ド・フランスの知られざる内幕 (小学館文庫)

シークレット・レース―ツール・ド・フランスの知られざる内幕 (小学館文庫)


真面目で汗と努力を惜しまないアスリートがいつのまにか共犯者となっている。


   ランスは周りに聞こえるほど、大きな声でつぶやく。
   たとえば、こんな風に、だ。
   エネルギーを使い果たしたはずの選手が、単独の逃げを試み、そのままレースを制する---普通じゃない。
   筋骨たくましいスプリンターが、長く急な坂で、集団の先頭に立っている---普通じゃない。
   弱小チームの選手が、3人も10位以内でフィニッシュする---普通じゃない。


                                        (「シークレット・レース」より)


ランス・アームストリング言う“ Not Normal (普通じゃない) ” は気がつけば “ Normal (普通) ” となっている。
たとえば、僕にレーサーとしての才能があって向上心のある自転車選手だったとしたら…絶対に抗えないと確信する。
唯一の手段は選手をやめることしかない。


…午後から大阪へ出る。
自転車をJRに置いたままなので阪神西宮まで歩く。
梅田へ出て地下鉄で天六へ。
タイムリーでヒロに頼まれていた紅茶(ヌアラエリア)を買う。
立ち食いうどんできざみそばを食べて出社。
スポーツ制作のフロアにある10台以上のモニターは首相や都知事のドヤ顔を写す。
東京は集団多幸症? あとに来る反動が恐いなあ。


ミニ番組のラグビー企画の編集あがりをチェックする。
うーむ、主人公のインタビューが弱い。言葉に力が無い。
あまりインタビューは使わない方向で、と軌道修正させる。


再編集を待つ間に走る。
久々にランステを利用する。
もらった無料券はとっくに有効期限た切れていた。
哀しそうな顔をするとスタッフのお姉さんが、今日は無料にさせてもらいます、と嬉しいお言葉。
美しい人だ。


  


外周プラス大手門コースで6キロちょっと走る。
シャワーを浴びて局へ戻る。
チェックが終わったのが23時半過ぎ、24時発の電車で帰宅する。
きょうも休肝日
9月に入って6勝3敗、いいペースだ。
明日は飲む。


…朝食のとき、我が家の家計のことで決断を迫られる。
リーマンショック後に収入減となってからずっと先送りにしてきた。
まだ大丈夫、いまなら大丈夫、と思って3年以上が経ってしまった。
今月中に答えを探し出さないと。