ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2014/4/3 「勝者には何もやるな」

春の日差しが降り注ぐ朝。
七分袖のウインドブレーカーとロングスパッツ(オーバーパンツみたいな)で走ると暑い。
半袖短パンで十分な気温だった。
週末はまた冬に逆戻りするらしい。


夙川公園も満開。
フレームいっぱいを桜の花にして覗き穴に人が見える構図。
ここをどんな人が通るかをしばらく待った。
この季節、マスクをした人が多い。
絵にならない。
地味なウエアも目立たない。
他にももっといいポジションがあったような気がするが…。
   



Boys in a summer
河口あたりの海は夏の景色。
   


Blooming like a snow
ソメイヨシノに負けずユキヤナギも満開。
   


Full blooming at Shukugawa
夙川公園、4月3日、いまが満開です。
今年はちょっと早い進行かな?
   


Violet on the road
路傍には艶やかなスミレが咲く。
   
   



…今日はニュースデスク。
ちょっとした作業をしようと思っていたがMacBookを忘れた。
簡単に諦めてぐだぐだとワイドショーが流れるモニター前で時を過ごす。
もったいないな、と思いつつ。


 ♪ 信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったから  


来年には還暦を迎える竹内まりやさんも歌っている。


関西発のニュースは阪神中日のみ。
だらだらと長い試合、見どころもなく退屈でした。



…録画しておいた NHK アスリートの魂 「魂で引け」を観た。
http://www.nhk.or.jp/tamashii/file/100.html


面白いドキュメンタリーでした。
綱引き、熱い!
採点競技にはないシンプルさが清々しい。


かたや長野県諏訪湖のチーム。
質実剛健、体育会系、マッチョな世界。
パワーホールドと呼ばれるどこよりも低いポジションで持久戦に持ち込み全国を制してきた。
かたや滋賀県琵琶湖のチーム。
徹底的に相手を分析し、研究し、対策を練り、頭脳戦で戦う。
秘策のゆさぶり戦法がパワーホールドをい打ち破ることが出来るか?
それぞれに人生を賭ける選手がいる。
背景を、情熱を、意志を紹介し対比させる。
2012年 決勝 諏訪湖 vs 琵琶湖  諏訪湖の勝ち
2013年 決勝 諏訪湖 vs 琵琶湖  諏訪湖の勝ち


そして2014年、決勝は 諏訪湖 vs 琵琶湖


面白くないわけがない。


職業はそれぞれ。
トラック運転手、ディーラーの営業、商店主、グランドの整備員…。
かつてのラグビーのクラブチームってこんな感じだったんだろうなあ。
それにしてもこれだけ真剣に打ち込めるって嫉妬するほど羨ましい。


   Winner takes nothing (勝者には何もやるな)  


ヘミングウエイの短編小説を思い出した。
その冒頭にこうある。
「他のあらゆる争いや戦いと違って、前提条件となるのは、勝者には何ものをも与えぬこと―
 その者にくつろぎもよろこびも、また栄光の思いをも与えず、
 さらに、断然たる勝利を収めた場合も、勝者の内面にいかなる報償をも存在せしめないこと――である。」  (谷口睦男 訳)


綱引きの決勝、勝ちが決まった瞬間に精魂尽き果てた男たちがフロアに倒れこむ。
その映像がまさに「勝者には何もいらない」だ。
得るものは名誉と自らの誇りのみ。
失ったものだってそれなりに…ある。
これぞアマチュアスポーツの真髄。
本来スポーツは誇り高きレジャー(余暇、暇つぶし)だった。
いつのまにか、国家とか、金(スポンサー)とか、放送権とか、ややこしいものが絡み汚れていった。


興奮しました。
こういうドキュメンタリーを作りたいなあ。
かつて担当した障害者野球のシリーズも同じ思いだった。
いろいろと感ずるところ多し。
まだ観てない人に心をこめて推奨します。
     


WEB ページの番組紹介です。


   “地上30センチの格闘技”と呼ばれる綱引き。
   8人対8人で対戦し、相手を4メートル引き込んだ方が勝つ。
   時間は無制限。最後までどちらが勝つか分からない迫力満点の競技だ。
   3月、綱引き日本一を決める全国綱引き大会が開かれた。
   注目を集めたのは、3年連続7回目の優勝を狙う長野の進友会と、
   滋賀と福井の混成チーム、BIWAKO同志会の戦いだ。
   王者・進友会がパワーとスタミナを持ち味とするのに対し、
   挑戦者・BIWAKO同志会は戦略と分析力が武器。
   過去2回の対戦は、いずれも大接戦の末に進友会が制したが、
   去年末の対外試合ではBIWAKO同志会が勝利した。
   日本一をかけた闘いを制したのはどちらのチームか・・・
   男たちの意地と誇りをかけた闘いに密着する。


なぜか台本、なぜか録画がアップされてます。
(動画はいずれ消えると思うけど)
http://o.x0.com/m/18871
http://www.veoh.com/watch/v6979916525p9jqna?h1=