涼しい朝。
汗をかかずに目覚める。
今日は走るぞ、と思ってぐずぐずしてたら陽が高くなり暑くなる。
走り始めたのは10時半近く、すでに暑かった。
芦屋浜コースを8キロちょっと走る。
運河のあたりをゼッケンをつけたランナーが走っている。
何かの大会があるのだろう。
冬から春にかけて何度も走ったコース。
路肩には雑草が生えてちょっと荒れている。
ピンク色の萩(ハギ)の花が咲いている。
地味な花だ。
Podcastとジャズを交互に聞いて走る。
町山智浩が「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の楽しさについて話す。
70年代の音楽が最高なのだそう。
合間に石川武司(ピアノ)と井手厚(ベース)のデュオを聞く。
先月末に聞いたトリオのライブが良かったのでamazonで買った。
CDなんて買うのはいつ以来だろう?
美しいデュオだ。
石川さんのピアノの音色がいい。
しばし叙情に溺れる。
悲しいのと美しいという感情はなぜか同時に襲ってくる。
どちらかが欠けても深みがない。
哀しみのない美しさはうすっぺらい。
このアルバムには珠玉がある。
たとえば、
2.Our Spanish Love Song (Charlie Haden)
4.Caminhos Chuzados (Antonio Carlos Jobin&Newton)
12.So Faraway (Yukiyo Nakamura)
Our Spanish Love Song はチャーリー・ヘイデンの作だ。
石川&井手の演奏を聞いていてパット・メセニーとのデュオアルバムを思い出した。
僕の中ではことし一番のヒットだ。
ジャケットは2台の自転車。
クラシックなロードバイクで一台がフラットバー、もう一台がドロップハンドルだ。
石川さんと井手さんがそれぞれに乗っている写真もある。
この場所、見覚えがある。
すごく馴染みの深い場所だと確信する。
おそらく芦屋浜のどこか。
走ったあとの朝食は卵焼きに青梗菜の炒め物。
珍しく鯖煮の缶詰。これはこれで大変おいしい。
あまり缶詰を美味しい美味しいというと機嫌が悪くなりそうで、ほどほどに。
…ニュースデスク3日目。
出社するなりいきなりバタバタと忙しい。
報道から相撲協会への取材申請の問い合わせがあり、
全米テニスの錦織のニュース素材の入手について報道に相談し、
大谷が10号ホームランを打ったところで岩手の系列局から電話がは入り、
全日本インカレ取材中のDより素材受け手続きの依頼が入り、などなど。
こういうのが普通の仕事なんだな、と不思議な気分で時間を過ごす。
いったい僕は何者なのだ?
そもそも生きてるのか?
…さて、今日はこれでしょ。
まさか自分が生きてるうちに日本人がテニスやゴルフの4大メジャーで優勝に王手をかけるとは。
テレビや新聞やSNSが大騒ぎすると天の邪鬼で皮肉屋のもうひとりの自分が鎌首をもたげてくる。
で、きょうは「どちらとも言えません」の奥田英朗風に快挙を祝おう。
“ジョコビッチとフェデラーが思わぬつまづきで準決勝敗退”
地元アメリカのメディアは概ねこの論調である。
あなたがアメリカのお上りさんであると仮定しよう。
オハイオ州あたりからニューヨークにやってきた初老の夫婦、昔からのテニスファンでちょうどいい時期だからと大枚叩いて全米オープンの決勝チケットを買った。
決勝の組み合わせはフェデラーとジョコビッチ、あるいはマレーかナダル(不出場)であることを期待して。
ところが…!
フェデラーもジョコも準決勝敗退。
決勝はニシコリとチリッチだって?
ヒロには苦い思い出があるという。
かつてラグビーの日本選手権が社会人と大学チャンピオンの一発勝負だったころの話。
大阪にいながら国立のチケットを予約して早々に購入。
当時、連覇中の新日鉄釜石と関西の学生の雄 同志社のカードを期待してのことだった。
ところが…!
その年の日本選手権は…トヨタ自動車と慶応だった。
がんばれニシコリ!
千載一遇のチャンスをものにするんだ。