昨日は早起きしてロングランしよと思って寝たけど、嫁がいないので気がゆるんで寝坊する。
自分の意志の力は信用していない。
半世紀もジタバタ生きてきて学んだことのひとつ。
おだてて、あの手この手で気分を変えて、飽きないように、楽しみやご褒美を見つけて、
つまりだましだまし生きていく術を知った。
ずっと独身だったら好きなモノばかり食べて飲んで不摂生で今の歳まで生きてないな、と思う。
これから先は神様が与えてくれた余生だと思って多くは望まない。
つつましく行きよ、と秋の空。
天気がいいので今日も西宮大橋に登る。
橋の頂点からの眺めが素晴らしい。
街並が無機質な鉄骨鉄筋のマンション群ではなく、
北欧や南欧の街にあるような瀟洒な住宅群だったら、
間違いなく世界遺産クラスの風景だと思う。
多くは望まないようにしよう。
ヒロが留守の間、ベランダの花の水やりをする。
アメリカンブルー、ポーチュラカ、日々草が咲いていた。
今日も朝昼兼用のライスカレー。
卵と冷蔵庫にあった焼き豚を一枚焼く。
煮詰まってきたので小さなトマトジュースを一缶投入。
少し酸味のあるサラサラ系のトマトカレーになった。
勝手に味を変えてしまった。
絶対に怒られる。
明日中に全部食べてしまおう。
西宮大橋から跳ね橋(可動橋)の御前浜橋を回って3キロちょっと走る。
(旧)西宮ヨットハーバー。
1962年、堀江青年がサンフランシスコへ旅立った港。
ときどき橋が上がって通行できなくなる。
みんな西宮大橋へ回らずに開くまで待っている。
…ニュースデスク4日目が終わる。
阪神広島、女子ゴルフのみだが系列局の送りなどいろいろあって落ち着かない。
DVDで2010年の映画「ふたたび」を見る。
神戸を舞台にしたジャズの物語。
なぜこの映画を見ようと思うに至ったか? を記しておこう。
先月末に石川武司トリオのライブを聞いた。
良かったのでCDで聞きたくなった。
最新アルバムは持っていたのでピアノ石川武司、ベース井手厚のデュオアルバムをamazonで買った。
- アーティスト: 石川武司,井手厚
- 出版社/メーカー: ステップスアールイー
- 発売日: 2012/04/25
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これが素晴らしかった。
なかでも 12曲目の So Faraway という曲が気に入った。
どんな曲だ?
ライナーノーツで作曲者を見るとYukiyo Nakamura とある。
iTune Storeで調べると映画のサントラであることがわかった。
2010年に公開された「ふたたび」という映画。
監督は今年若くして逝った俳優の塩屋俊(しおやとし)で、主演は「花子とアン」の鈴木亮平だ。
老ジャズマンの役で大好きな財津一郎や藤村俊二、犬塚弘、佐川満男らが出ている。
レンタルで取り寄せた。
ふたたび SWING ME AGAIN コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2011/06/02
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こんな物語だ。
50年ぶりに仲間と再会するための旅に出た元ジャズ・トランぺッターと孫との姿を、
往年のジャズナンバーと共に描く心温まるロードムービー。
ハンセン病に冒されて50年以上もの隔離生活を強いられた主人公を、
俳優でコメディアンでもあるベテランの財津一郎が演じる。
犬塚弘や藤村俊二、佐川満男など音楽と関係の深いキャリアのある俳優たちが主人公のジャズ仲間を演じるほか、
ミュージシャンの渡辺貞夫も出演。
友情や家族とのきずな、愛など、人生で大事なものに今一度向き合う主人公の姿が胸に迫る。
(Yahoo 映画データベースより)
舞台は神戸。
ライブハウスのソネ(SONE)が登場する。
戦後、若きジャズマンたちのあこがれのステージがソネだった。
思わずニヤリとしてしまう。
再会、ハンセン病、老い、設定やストーリーはどこかで見たような。
映画そのものはテレビの2時間ドラマみたいだった。
4年前の映画なのに演出や台詞まわしは70年代風で少し古くさい。
脚本の問題だろうか。
台詞で状況説明する傾向がある。
ちょっとダサい。
それでも財津一郎が素晴らしかった。
財津さんが見られただけでも見た価値はある。
一人二役のMINJIという韓国の女優さんもいい。
見慣れたロケーションが出てくる。
神戸元町、三宮、北野町、メリケンパーク、京都の美山、南紀白浜…。
でも神戸が舞台なのに台詞が関西弁じゃない。
鈴木亮平は西宮出身なのに…。
音楽がいい。
主題歌が So Faraway だった。
カルテット、トランペットソロ、ヴォーカル、と3種類のアレンジで流れる。
ALIVE AGAIN というアップテンポの曲もかっこいい。
SONEに行きたくなった。