ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2014/12/17 低体温で悩む(未)

“泣ける” なんて安っぽいコピーは止めて欲しい。
泣けなくたって、勇気をもらえなくても、癒されなくても、いい映画はいいと思う。
見る者のどこかにじわりと刻印を押すような映画でした。
感想はきょうの日記の後半部分で。


危険な戦場を専門とする報道カメラマン役のジュリエット・ビノシュが素晴らしい。
表情やしぐさや顔のシワまでもがリアルなのだ。
映画ではアイルランド人役、本来はフランス(「ボンヌフの恋人」)か中欧出身(「存在の耐えられない軽さ」)のイメージだが意外にアイリッシュも似合う。
フランス人でもケルト系なのかもしれない。
そういえば今年観た「ゴジラ」にも出演していた。
原子力の技術者役ですぐに死んでしまったけど。

   


朝走らず。
いつもよりちょっと早めに出る。
予約しておいた南森町の内科クリニックへ行く。
食べたばかりなので採血は止めておく。
三浦先生に体温が低いことを相談する。
朝なんて34度台になったりする。
舌を診る。
脈を測る。
東洋医学的に低体温の兆候は見られないとのこと。
家の体温計がおかしいのか。
クリニックにある体温計で測ってみる。
すぐにピピっと鳴る。
うちのは5分以上かかる。
最新のは20秒でいいらしい。
体温35.9度
いつもよりは高い。
これくらいなら問題なしとのこと。
血圧も測る。
128-78
これもクリア。


南森町から茶屋町まで歩く。
テアトル梅田で映画を観る。
入り口で会員カードを出そうとするがサイフのカード入れに無い。
もたもたしてるとスタッフの兄ちゃんが、きょうは会員様でなくとも1100円均一です、と言う。
あ、そう。
いや、でもカードは昨日使ったばかりなんですけどね。
中高年はこの手の事態が増える。
あたたかく見守って欲しい。


昨日、WEBで予告編を見て発作的に行こうと思った。
「おやすみなさいを言いたくて」@テアトル梅田
13地55分の回は結構混んでいて前から2番目しか空いてない。
テアトルは傾斜がないしスクリーンが近すぎて見にくいのだ。
でも、映画が始まったらそんなことが気にならなくなった。
冒頭から引きこまれた。
   


中東のどこかの国。
(あとでアフガニスタンだとわかる)
土漠のような荒れた土地、ブルカをした女たちが穴の周りに立っている。
穴に横たわっているのは若く美しい女。
同じくブルカをかぶった女性カメラマンが一部始終を撮影する。
埋葬された女の顔をアップでとらえたとき、女の目が開かれる。
女はすっくと立ち上がる。
ハシゴを登って穴から出る。
カメラマンは驚きもせずその姿を撮る。
住処に戻ってきた女たちは埋葬された女性を洗い清める。
なすがままにされている女。
またしても顔のアップ。
美しい。
女の身体に何かが巻かれていく。
導火線がついた胴巻き。
そこには太い釘が何本も無造作に差しこまれている。
息をひそめてなすがままの女の手に起爆スイッチが握らされる。
女性カメラマンは何度も何度も繰り返しシャッターを押す。


そこまで台詞ひとつない。
僕も途中から呼吸を止めてスクリーンに見入ってしまった。


   


ストーリーは次の通りだ。


   報道写真家のレベッカジュリエット・ビノシュ)は家族のいるアイルランドを離れ、
   紛争地帯など危険に身をさらしながら世界各地の問題を取材し、
   誰も気付いていない現実を伝えようとレンズを向けている。
   そんな彼女を理解してくれている夫マーカス(ニコライ・コスター=ワルドー)に長女ステフと次女リサを託し、精力的に仕事に打ち込んでいた。
   どんなに離れていようと家族の絆は固いと思っていたが、彼女が命を落としかねない事件に巻き込まれたことから、
   家族の形に疑問を持つマーカスや心を閉ざすステフら家族の本心が見えてくる。
   自分の仕事が愛する家族を苦しめていたことに気付いたレベッカは、葛藤の末ある決断をする……。













久しぶりの花園ラグビー酒場、略してラグ酒。
午後5時、お店は盛況のようです。
ここのスタイル、客層、独特ですね。
異国の地方都市にいるような気分になれます。


  


K輪住職にメールして待ち合わせる。
入って5分も経たずに合流。
こんな寒い宵はいきなり熱燗で。
卵焼きとあじフライ。
熱燗とっくり追加。
また追加。
おでん。
また熱燗。
常連のGさんを待つが今夜はパスみたいで。
また熱燗。
吉田某という人のムック本「大阪酒場」にラグ酒が掲載されている。
せんべろのお店、という紹介。
吉田某はお店に来たことがないみたい。
見せてもらうと店の写真に住職が写っている。
熱燗もう一本。
ひとり1000円ぽっきり。
もう一軒、路地ウラのお店。
9時に切り上げる。


上り下りともに高架になった河内花園駅
ホームに立って普通電車を待つ。
さむい。
絶望的に寒い。
酔いざめの寒さが身をふるわせる。
耐えられへんわ、と口に出してしまう。
変なおっさん。


西ノ宮駅からがさらに寒い。
駅からの道、自転車に乗りながら絶叫しそうになる。