2015/2/6 「祖谷物語 おくのひと」@京都 立誠シネマ

久しぶりに映画らしい映画を観ました。
「祖谷物語 おくのひと 」@京都 立誠シネマ
寝不足で見始めた169分、一度も寝落ちしなかった。  
自慢することか!

    



6時10分起床。
早起きチャンドラー方式を今日から再発動す。
7時からこの日記(前日、前々日分)を書く。
確かにいつもより集中出来る時間帯だ。
徐々に仕事が出来るようにしていこう。
まず3日続けよう。


先日会った蔦監督の孫、蔦哲一郎監督の「祖谷物語」を京都で観る。
場所は木屋町四条の旧立誠小学校にある立誠シネマ。
小学校の校舎、教室を改造した映画館だ。
http://risseicinema.com/


お昼の1回上映のみ。
今日が最終日だった。
客は10人ちょっと。
もしかしてパイプ椅子かなと心配したけど5段か6段の雛段が組んであって座椅子風のものが並んでいた。
見切れずに観やすいし、座り心地も悪くなかった。
覚悟していた。
映画は169分もあるのだ。


   


   


   



作品情報は映画.comより。


   日本最後の秘境と言われる徳島・祖谷(いや)を舞台に、都会からやってきた若者と人里離れた大自然の中で暮らす人々の交流を通し、
   大地に根ざして生きることの尊さを描いた長編作。弱冠29歳の新鋭・蔦哲一朗監督が35ミリフィルムで四季折々の自然をカメラに収めて撮り上げ、
   2013年・第26回東京国際映画祭「アジアの未来」部門にも出品された。
   東京から自然豊かな山里の祖谷にやってきた青年・工藤は、自給自足の生活を始めようとするが、
   一見のどかな村にも、土建業者と自然保護団体との対立や、田畑を荒らす野生動物と人間との戦いなど、さまざまな争いがあった。
   そんな時、山奥で質素な生活を送るお爺と女子高生の春菜に出会った工藤は、2人の静かな生活に心が洗われていく。
   しかし、時が流れるとともにお爺の体が弱っていき……。
   若手アクション女優として注目を集める武田梨奈がアクションを封印し、春菜役を務めた。
   お爺役に田中泯、青年・工藤役に大西信満。「殯の森」「萌の朱雀」の河瀬直美監督も女優として出演している。



        



早起きして睡眠時間が足りてなかった。
プログラムピクチャー(娯楽作品)ではない。
3時間近くある。
正直、居眠り覚悟で観た。
ところが…一度たりと眠気が起きなかった。
  

情けないレビューで監督やキャストに申し訳ないがちょっと驚きだった。
(最近、映画館で眠ることが多いので)
  

冒頭に書いたが、手応えのある映画を久々に観た、と感じた。
ギリシャテオ・アンゲロプロスとか、イタリアのタビアーニ兄弟とか、イランのキアロス・アッバスタミとか、
巨匠と呼ばれる監督の作品を見たような感覚、監督が映像作家として見せたい世界をしっかりと表現している。
去年見た中では「そこのみにて光輝く」と同じくらい。
荒削りだがテーマがテーマだけに、それ以上のスケールがあったと思う。


とにかく映像が半端無く美しかった。
3年かけて撮ったという。
それも35ミリフィルムで。
監督やカメラマンは根性あるなあ。
ロケハンに時間をかけて、撮影はとにかく粘ったんだろう。
春は光、夏は色、秋は風、冬は空気。
タイトルバックになっている雪景色のロケーションは特筆に値する。

   


もののけ姫
   


寡黙で恐いお爺と山で育った純朴な少女。
アルムおんじとハイジを思い出した。
   


主人公の武田梨奈は不思議な女優だった。
小学生?と思えるほど幼くも見えるし、壇蜜のように艶っぽく大人びても見える。
美人なのか、そうでもないのか、よくわからないまま惹かれていく。
彼女、頭で瓦を割るCMや空手映画に出ているアクション女優なんですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iJAvuGRe4mw (2009年「ハイキックガール」予告編)
https://www.youtube.com/watch?v=yh051TDCWOo(「KG」予告編)
https://www.youtube.com/watch?v=7Is6fBZKhb0 (空手の練習風景 迫力あります)
映画を見たあとでそのことを知った。
動画を見て驚いた。
この映画で山を駆け上がるシーンが何度もあった。
トレールランナーみたいに颯爽と駆け上がる。
足の運びが力強くて、この女優は体力あるなあと思っていた。
山で育ったという設定だから細くてなよなよしてたら台無しだもんな。

   


お爺役の田中 泯は最後まで一言も発せず存在感だけを残す。
これは凄い。
半狂乱で吹雪の中をさまよい出るシーンは舞踏家としての真骨頂?
   


映画には監督の河瀬直美が役者として出演している。
「祖谷物語」のポスターや予告編を見たときにすぐ頭に浮かんだのは「萌の朱雀」だった。
奈良の吉野や天川あたりと四国の中央部の自然景観や文化はよく似ているのだ。
深く切れこんだ谷があり、山の斜面のとんでもない場所に家や畑や田んぼがある。
萌の朱雀」より「祖谷物語」の方が数段良かった。
萌の朱雀」の内容は忘れてしまったがとにかく台詞が聞き取れなくて辛かった記憶がある。
この映画の台詞は(ちょっと不自然なくらいに)ハッキリとしていて難なく聞き取れた。


もうひとつ、特筆すべきは地元キャストの素晴らしさ。
特にかかしのお婆と土建屋のオヤジのリアルな迫力は役者には敵わない。


出来ればもう少し大きなスクリーンで、フィルム上映で見たかった。
3月に宝塚のシネピピアにかかるのでもう一度見るかも。

   


映画を見終わって劇場を出る。
京都のど真ん中、小学校跡というロケーションも雰囲気があっていいですね。
   


新京極の「龍鳳」という町の中華屋で餃子と焼きめしと瓶ビール中。
六曜社で珈琲を飲みながら「満願」の「死人宿」を読む。
阪急電車で帰宅。
夜にグンゼスポーツの脂肪燃焼を目的とした35分プログラム「燃」に参加する。
ボクシングやキックで汗を流す。
格闘技系のエキササイズは初めてだが汗びっしょりになり、かなりキツかった。
インストラクターは若いきれいめの女性。
ボクシングをしてるのか構えや動きが様になっててカッコいい。
昼にアクションをしないアクション女優を見て、夜にボクシング。
そんな一日でした。