2015/2/23 元気ですかぁ?

シリアスではない。
なんとなくでも、胃の調子が悪いと困ったことになる。
元気がでないのだ。
いわゆる腹に力が入らないという感覚。
アントニオ猪木に “ 元気ですかあ! ” と言われると、
ちょ、ちょっと今は勘弁してください となる。
本当に、元気があれば何でも出来る、と思う。
気力が減退するとあらゆることにやる気が出ない。
それは内蔵=フィジカルなのだ。
この状態から脱け出すのにも元気が必要なのだと気づく。
せいぜい身体を養生して気合いを貯めよう。

     
きょうはニュースデスクと編集チェック。
とくに何も書くことが無いので「読書マラソン」の投稿をコピペしておこう。
読了したのは山野井泰史「アルピニズムと死 -僕が登り続けてこられた理由- 」(ヤマケイ新書)です。


      


続いて山関係の本です。
「八月の六日間」は四十路の山ガール小説という趣向でしたが、
今度は生死を賭けた登山、ストロングスタイルの著作です。
山野井泰史さんは知る人ぞ知る世界的クライマー。
10年ほど前に「垂直の記憶」(本人著)を読んで圧倒された。
八千メートル峰、酸素は3分の1、心肺機能は低下し視野も狭まる。
ただ歩くだけでも苛酷な世界で山野井さんは垂直の壁を登る。
沢木耕太郎の「凍」で彼の凄さを物語るエピソードが紹介されている。
登山家が集まるカトマンドゥのホテルに山野井の消息が途絶えたという報が届く。捜索隊を組織し救助に行くべきなのだが…クライマーたちは尻込みする。
「ヤマノイが遭難する場所なんて行けるはずがない……」
沢木の誇張もあるだろうが山野井泰史を語る逸話としては面白い。
彼がどんな山登りをしているか…。
チベットのギャチュン・カンの北壁を妻・妙子さんと挑んだときの話。


   そこで北壁を、10月5日に妻と向かうことになったのです。
   吹雪の中、10月8日に僕は登頂に成功しましたが、
   体調を崩した妻は標高差400メートルを残し途中で断念しました。
   7500メートル以上の高所で嵐に遭遇していた僕らは
   4日も下山予定日を過ぎてしまいます。
   雪崩に飛ばされ、宙づりから脱出し、一時的に視力を失いながら
   冷静に懸垂下降を続けて10月13日、全力を使い切り、
   ベースキャンプに戻ることができました。
   下降中の寒気と脱水で、妻はほとんどの指を、
   僕は右足のすべてと手の指を5本失う凍傷になりました。


これは全て垂直の壁での話なのです。
しかも8000m近い高所。
生きているのが不思議だと友人に言われ、ある新聞には「天国に一番近い男」と表現された。
それでも40年の間に2800回以上の登山に出かけ生きて戻っている。


 これから僕が経験したいくつかの話をしていきたいと思いますが、
 そこに生き残っている理由が隠れているかもしれません。


こうして山野井泰史の経験談が始まる。
そういう本です。


登山レベルも志も天保山とエベレストくらい段違いですが山野井さんと僕の共通点を見つけた。
ひとつは諦めがいいこと。
登頂の陰に数え切れないほどの敗退がある。
山野井さんは敗退を恐れない。
もうひとつは登る前にありとあらゆる最悪のケースを想定すること。
前の日に眠れず睡眠不足になる、というようなことも含めて。
それでも生死を分けるには運もあるし、ちょっとした不注意からの連鎖もあるだろう。