ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2015/3/4 あなたの健康を守ります。

前夜、22 時近くから飲み食いした。
二十代、三十代にとってはどうってことないのだろうが、
五十代後半の夜更け吞みはやめるべきだった。
しかも、電車が遅れ、ずぶ濡れになって夜道を自転車で帰宅した。
帰宅してからお金になるかならないかわからない動画を編集して寝たのが3時半。
がっつり寝坊する。
しかも、治りかけていた胃の調子が…元気が出ない。
1日にハーフマラソンを走ってからジョギングもしてない。
もっと自覚を!


amazonから荷物が届く。
映画をいっしょに見た小いぬたちも興味津々。
「わたしはベイマックス、あなたの健康を守ります。」

   


「スキャンします。スキャン終了。あなたの痛みは10段階でどれですか?」
ヒロが大腸がん検診にひっかかって11日に内視鏡検査を受けることになった。
大腸の内視鏡は僕が2009年〜2010年に3回経験済み。
とにかく大量の下剤を飲むのが辛かった。
「わたしはベイマックス、あなたの健康を守ります。」
ベイマックスは健康のお守りなのだ。



体調はイマイチだが予約してしまってたので午後から映画を見に行く。
風は強いが気温は低くない。
花粉がかなり濃い様子。
映画の1時間ほど前に着いてガーデンズのお店めぐり。
僕はマグカップを物色、ヒロはいつものように食器全般を物色する。
もっと体調が良ければ楽しいのだけど。


『シェフ 〜三つ星フードトラック始めました〜』@TOHOシネマズ西宮
佐々木俊尚氏のフェイスブック投稿で見ようと思った映画。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150226-00000016-eiga-movi&utm_content=buffer7dd46&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

フェイスブックで知り、予告編を見て俄然見たくなった。
この映画にはSNSやアプリが効果的に使われているけど映画を選ぶ時にいまやSNS効果は絶大だ。
     


   『アイアンマン』シリーズの監督、ジョン・ファヴローが監督・製作・脚本だけでなく自ら主演を務めた人間ドラマ。
   一流レストランの総料理長だった男が、オーナーとの対立を機に、フードトラックでサンドウィッチの移動販売を始めるさまを描き出す。
   ロバート・ダウニーJr.、スカーレット・ヨハンソンら豪華キャストが脇を固める。


   ロサンゼルスにある一流レストランで総料理長を務めているカール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)は、
   メニューに口を出すオーナー(ダスティン・ホフマン)と対立し店を去る。
   次の仕事について考えなければならない中、向かったマイアミで、絶品のキューバサンドイッチと出会う。
   別れた妻(ソフィア・ベルガラ)や息子(エムジェイ・アンソニー)、友人(ジョン・レグイザモ)、と協力し合い、
   フードトラックでのキューバサンドウィッチの移動販売を始めるカール。
   行く先々でサンドウィッチを作りながら、原点に戻り料理や生きる上での情熱を取り戻そうとする……。
                                                      (Moviewalker 映画紹介より)


すごく気持ちのいい映画だった。
脳天気でもあり、ジンと響き、ホロリとさせられる。
一途で憎めない主人公、艶っぽい女性、賢くてカワイイ男の子、そして踊り出したくなる音楽、知らずと元気が出て旅に出たくなる。
そんないつか見た良き時代のアメリカ映画のエッセンス満載。
加えて、美味しそうな料理に、ストーリーを巧みに回し演出するTwitterやフェイスブック、一秒動画などのSNS。
ときに扇情的に熱く炎上させたり、ときに情感たっぷりに涙を誘う。
両刃の…は現実におけるSNSの有り様と同じだ。
   ]


屋台、アメリカで言うフードトラックが出てくるのは映画のほぼまん中あたり。
ここから空気が一変して人生がトラックとともに走り始める。
マイアミから、ニューオリンズ、そしてオースチン(テキサス)、ニューメキシコ、ネバダ…。
アメリカ南部から西部を巡る道行きがいい。
iPhone使いの小学生の息子が旅をアプリで1秒動画で撮影する。
1秒動画が自動的につなぎ合わされていくアプリだ。
(おそらくQueuingCam)
息子はロスに戻り別れた妻と暮らしている。
メールが届く。
「この動画公開してもいい?」
毎日撮った1秒動画が数分のロードムービーとなって息子から主人公に送られてくる。
再生するとあのフードトラックの旅が蘇る。
すばらしい!


主人公の元嫁はキューバ移民という設定。
このあたりもアメリカとキューバの国交正常化と関わりがありそう。
キューバ音楽が最高なのだ。
「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」がまた見たくなる。


           


主人公のフードトラック、メニューは熱々のキューバサンドイッチ。
http://chef-movie.jp/post/108000002054/el-jefe

キューバブレッドを使うとかあるけど要するに鉄板(フライパン)でプレス焼きしたホットサンドだ。
太めのフランスパン(パリジャン)とか安物のバンズ、あるいはハード食パンでもいい。
中身はチーズ、豚肉、ハム、ピクルスなど普通のものでいい。
映画に出てくるのは一つ食べたら満腹になりそうなボリュームあるものだ。
明日くらいにヒロが作ると思う。
美味しい食べ物、踊り出したくなる素敵な音楽、少年の成長物語、SNSの魅力、人生。
この映画にはいろんな元気の素が詰まっている。


てなことを書いてても胃の調子が悪ければ美味しいものを美味しく食べられない。
夕食はお願いして白菜と豚肉の雑炊を作ってもらう。
せっかく我が家のベイマックスが健康を守ってくれるっていうのに自分で無茶したら台無しだ。
   


「機龍警察」を読了、次は原田マハ「本日はお日柄も良く」を読み始めていた。
傍らにあった「機龍警察」の続編「機龍警察 自爆条項」を手にとった。
もうダメだ。

機龍警察 自爆条項〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

機龍警察 自爆条項〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

機龍警察 自爆条項〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

機龍警察 自爆条項〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)


どうやら人は幸福な物語より陰惨な書き出しに惹かれるらしい。