ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2015/7/6 靴をみがく。

なかなか山へ行けない。
梅雨空が続き、たまに晴れても仕事だったりで、タイミングが合わない。
登山靴を手入れしないで汚れたまま放ったらかしにしてるせいかもしれない。
4月に藤原岳、5月に取立山に行ってから汚れたままだ。
汚れを拭き、ミンクオイルを塗りこむ。
本革なので洗剤は使えない。
このゴローの登山靴は2005年に買った。
10年ほどでいくつの山に登っただろう。
汚れは勲章だと思うしかない。


     


朝、サッカー女子ワールドカップの決勝を見る。
ヒロが「まれ」を見ていたのでキックオフ15分過ぎから見た。
すでに0-4だった。
予想外の展開。
大竹七美が見た未来予想図は何だったのか。
スポーツの世界ではこういうことがたまに起こる。
ブラジルワールドカップのブラジル-ドイツ戦を思い出した。
なでしこジャパン準優勝、上出来だと思うけど。


アメリカの電撃的な先制攻撃でやられた。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/07/07/nadeshiko-america_n_7742352.html
    



夜、阪神特番のネタ集めに虎番のスポーツ紙記者の二人とH房、I田の5人で飲む。
元日刊スポーツのT氏は1985年優勝当時は30歳、バリバリ最前線で取材していた。
30年前のことなのに昨日のことのように話す。
あの年、いまバックスクリーン三連発で勢いづいてぶっちぎったという印象があるけど、実際はそんなんじゃなかった。
4月の時点では優勝するなんて選手も記者も想像もしてなかった。
ライバルは翌年に優勝する広島カープだった。
評論家の優勝予想は広島か巨人、阪神はBクラスだった。
真弓を外野にコンバート、外野を守っていた岡田をセカンドにコンバートした。
そして、言えないウラ話の数々。
僕自身は1985年のことをほとんど知らなかった。
さて、どう料理したらいいものか。


帰宅してからも本搾りチューハイを飲む。
スナック菓子の小袋も食べてしまう。
ジョコビッチの本を読み始めて思う。
食生活が9割、運動が1割だと。
運動はたぶん続けられると思う。
ポテンシャルは食にあり。
力を注ぐべきは食生活の軌道修正だ。



…「粘膜シリーズ」という変な小説を2冊読んだ。
読者マラソン2015 にレビュー(みたいなもの)をアップしたので日記にも再録しておく。


読んじまった。
著者の前作「粘膜人間」を読んだのは6年前だった。
そのとき、ぷよねこ日記に書いた。

       なんとグロテスクでエロくてインモラルで凄絶な話だろう。
      いいのか、こんなものを読んでたら逮捕されるんじゃないのか?
      自己嫌悪&自虐に苛まれながらいっきに200頁越え。

日記によれば、この著者の本を読もうと思ったきっかけは
大竹まことPodcastでこの二作目の「粘膜蜥蜴」を紹介、
気持ち悪いけど滅法面白い と絶賛してたのだ。
どんな小説なのかはこちらの紹介を読んでください。

      国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。
      父は町で唯一の病院、月ノ森総合病院の院長であり、権勢を誇る月ノ森家に、2人は畏怖を抱いていた。
      〈ヘルビノ〉と呼ばれる頭部が蜥蜴の爬虫人に出迎えられた2人は、自宅に併設された病院地下の死体安置所に連れて行かれた。
      だがそこでは、権力を笠に着た雪麻呂の傍若無人な振る舞いと、凄惨な事件が待ち受けていた…。

確かそのときは「粘膜蜥蜴」は新刊だったため図書館で借りられず、
日本ホラー大賞の前作「粘膜人間」を読んだのだ。
舞台は戦時下の日本(というパラレルワールド)だ。
ナチス統制下とか特高憲兵が跋扈する時代はホラーと相性がいい。
それにしても「粘膜」ってタイトルにつけるセンスってどうなんだ?
巻末の解説にこの「粘膜」シリーズを表する素敵なコメントがある。
「中学生が興奮して描いたエロ漫画みたいです!」
とにかく面白い!
面白いと堂々と言えないほど面白い。
ぐろてすく&えろちっく&すぷらったー&ホラーです。
恐くて笑える。
主人公の雪麻呂という少年と爬虫人の下男 富蔵との会話は爆笑必至。
昔流行った宣伝文句だが、「読んではいけない!」 だ。
第三弾の「粘膜兄弟」ってのもすでに借りて手元にあるし、
「粘膜戦士」も予約済みだ。


ああ、こんなもの読んでしまう自分が恥ずかしい。


粘膜シリーズ第3弾です。
毒を喰らわば皿まで、です。
amazonのレビューによるとシリーズの中ではイマイチという意見が多かったが、どうしてどうして、滅法面白かった。
エログロでインモラルなものに感性が慣れてしまったのかもしれない。
主人公は両親を亡くして豚を飼って暮らす双子の兄弟、不細工で童貞。
フグリ豚という特殊な豚(睾丸を刺身にして食べると超美味らしい)の世話をするのはへもやんという七十歳の老人。
へもやんは毎日のようにメス豚の梅子と交わっている。
こうして書くとどうしてこんな小説読んだのかなと自己嫌悪に陥る。
しかし、物語の展開はスピーディーで劇的、ぐいぐい引きこまれる。
カフェの女給への求愛、地元やくざとの殺し合い、陸軍に招集され、
南方への輸送船が魚雷で沈没、日本統治下の軍隊での残虐ないじめ、抗日ゲリラとの激闘、脱走兵となり逃亡中に出会う人食いサソリ、
前作でも登場した蜥蜴人間との交流…ドライブ感が半端じゃない。
絶体絶命の窮地を兄弟はマジかよという手段で切り抜ける。
読んでいて心拍数が上がり、信号待ちにも読み続けたほど。
ひさしぶりに面白い冒険小説でした。