上弦の月 という言葉は「旅の宿」というフォークソングで憶えた。
吉田拓郎が「結婚しようよ」やこの歌で人気を博していた頃はちっともいいと思わなかった。
何よりメッセージの無いふぬけた歌詞だった。
でも、いま五十路を過ぎて聞くと…そんなに悪くない。
作詞の岡本おさみが嫁さんとの旅行で青森の蔦温泉に泊まったときに曲想を得たという。
岡本おさみは二十代、老成? なんとなくジジイくさいね。
浴衣の君は ススキのかんざし
熱燗とっくりの首つまんで
もう一杯いかがなんて
妙に 色っぽいね
僕は僕で あぐらをかいて
君の頬と耳は真っ赤っか
ああ風流だなんて
一つ俳句でもひねって
部屋の明かりを すっかり消して
風呂上がりの髪 いい香り
上弦の月だったっけ
久しぶりだね 月見るなんて (「旅の宿」 詞 岡本おさみ 曲 吉田拓郎)
西宮の自宅マンションから見た上弦の月。
僕ら自身はとっくに満月を過ぎて下弦の月なんだろうな。
…中国から流れて来たスモッグの影響だろうか、朝から空が曇って六甲山も翳んでいる。
日差しが遮られてるせいで肌寒い。
pm2.5とかいう微小粒子状物質が大量に流れ込んできてるらしい。
こんなときに走りたくないので朝はプールにする。
帰宅したらおいしい朝食、五目おこわと卵焼き。
しっかりとかつお節で出汁をとった味噌汁が旨い。
夕方から阪急電車で京都へ出る。
御池間之町「HAYASAKABA」でK輪住職と合流。
歩いて祇園「遊亀」へ行くも30分待ちでカウンターに坐る。
緑60、絹にごり、青90 と3杯吞んで酔う。
サーモンの西京漬け、牡蠣フライ、本鮪造り。