ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

五十にして立ち、惑わず、天命を知る 2007/2/14

世に生を受けて半世紀、今日から“僕の50代”が始まった。
2007年2月14日から2017年2月13日までの10年間。
どんな10年になるだろう?
とにかく、まだ、そして人生は続く、のだ。 

春の雨が降る。
南の方では春一番が吹いたそうだ。
今日一日は自宅で過ごすと決めていた。
雨も悪くない。
体重70.45キロ。

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2月14日の日記を読み返す。
20歳になったときは、1977年 金沢で大学生だった。
30歳になったときは、1987年 フリーになって2ヶ月後に高松へ移り住む。
40歳になったときは、1997年 スポーツの仕事を続けて10年目、
ロクに仕事もせず春にハワイ島8日間 夏から秋にアラスカ二週間の一人旅。
まだ、結婚してなかったんだよなあ。
2007年、50というのは正直一番重いかなあ。
紛れもなく積み重ねた時間の重さだ。
ささやかだが半世紀の幾星霜が我が身にのしかかる。

近年、映画を観ていて、本を読んでいて 思う。
20代や30代前半の感じ方と今とでは明白な断層が存在する。
あの頃、どんな映画を観ても自分を主人公に置き換えていた。
あてもなく 漠として 大海原のように果てしなく広がる未来、
無限大の可能性はひとつ間違えればとんでもない危険をはらんでいた。 
バスを一つ乗り遅れるだけで、まったく違った未来があった。
今、それはただの夢想に過ぎないと知る。
これを知るのに20年かかった。 
大草原の向こうに、あの雪を抱いた山塊の彼方に、何かがあるのでは? 
とあこがれるという感覚はもう無い。

節目の誕生日だからって気のきいたことを書こうとしてるなあ、バカだね。

じたばたするなよ、五十代が来たぞ。
四十にして惑わず、五十にして天命を知る とはよく言ったものだ。
ただ、やりたいことの選択肢が限られてくる ということは、
そんなに捨てたもんじゃない と思う。
人生の50のリスト、あるいは100のリストを実現する確率は
若い頃に比べ格段に高くなっている。
“華の五十代”、“黄金の五十代”にしよう。

…電車で見たJTの車内広告。
「ピンとくるアロマ Roots 缶コーヒー」
直立したネコが可愛い。
WEBページを除くと他にも、直立するアザラシ、直立するハリネズミ もある。
ぷよねこも 五十にして立つ のだ。

…NHK「ゆるナビ」は全て録画して月ごとにDVDに焼いている。
雑誌のコラムのようなゆるい番組がうまく作ってあり感心する。
1月分の3本をいっきに観る。
コラムニストは辺見えみり、淡路島を自転車で走ったり、冬の京都を散歩したりしてるだけ。
語り口はゆるーく、決して大声で騒いだりしない。 自然体がいい。
いくつかのコーナーがある。それぞれ1分から5分までの短いもの。
「○○のない暮らし」「わたしの愛したふとっちょさん」
「しばわんこの和のこころ」「年季もので行こう!」がいい。

選曲がいい。
知ってる曲もいい。
YOU'RE IN MY HEART/演奏:ROD STEWART
You Don't Know What Love Is/演奏:Sonny Rollins
知らなかった曲もいい。
PATIENCE/演奏:GUNS N' ROSES

選曲もさることながらカメラが上手い。
暗い場所でもバカバカ照明を足さずに自然に撮っている。
これって難しい。
自然の音(ノイズ)の使い方も上手い。
他の人はどうなのかわからないが「ゆるナビ」にぞっこんです。
(かといって作りたいとは思わない。制作は“ゆるく”はいかないものだ)

…バレンタインデイです。
一昨日の晩だったか、ヒロがNHKで「サロン・ド・ショコラ」のドキュメントを観ていた。
パリで開催される世界のチョコレート職人によるコンテストだ。
最近はチョコレートのバラエティが豊かになりグレードも高い。
ヒロがふともらす。
「ゴディバとかいろいろあるけど、わたしは明治やロッテの板チョコが美味しいと思うわ」
実は僕もそう思っている。
明治のミルクチョコレートやロッテのブラックチョコ、ふつうにおいしいよね。
それに一枚100円しないのだ。
コストパフォーマンスは高い。

♪チョッコレート、チョッコレート、チョコレートは め・い・じ 

(CMソングの作は浜口庫之介だと思いこんでいたが、調べると いずみたく でした。
 ♪ わたしのカローラ、わたしのカローラ がハマクラ作、どちらも淋しげな短調がいい)

高級ブランドのチョコレートが値段の分美味しいとは決して思わないのだが。
板チョコのあの銀紙に包まれたレトロで控えめなたたずまいも好感が持てる。

…ヒロは雨を突いて近所のプールへ行く。
結婚した頃に出来た西宮のイトマンに通っているのだ。
僕は京橋のコナミなので自転車では行けない。
自転車で5分のところに芦屋浜海浜公園の屋内プールがある。
一回800円で利用できる。
ゴアテックスのパーカーにオーバーパンツ、防水キャップを被って出かけることに。

平日でプールは空いていた。
半分は子供のスイミング教室だが、半分は5人ほどしかいない。
泳いだり歩いたり1時間以上のアクアエキササイズ。
ジャグジーが気持ちいい。
帰りに受付でチョコレートをもらう。

一日家にいて、自転車でプールに出かける。
仕事が無くなったらこんなふうに過ごすのかなあ、と思う。
自転車で3分の図書館があり、5分のプールがある。
悪くない。

…誕生日、夕食は豪勢にステーキ。
身体のことを考えて赤身のもも肉(二人で200g)にしたのだが、
やっぱり霜降りのサーロインの方がステーキにするなら美味しい。
一人80グラムくらいでいいからこれからはサーロインにしよう。

プレゼントは錫製の酒器セット。
一合入るちろりと杯が3つ、木箱に入っている。
奥播磨「純米吟醸 袋しぼり 第35号酵母仕込み 15BY」を飲む。
ヒロもうなる旨さ、15BY独特の香ばしさ。