ロシアへ愛をこめて  2008/6/16

雨上がりの快晴、8時起床。
爽やかな空気というわけではない。
湿気がたっぷり残っている。
ジョギング5キロでたっぷり汗をかく。
朝食はなぜか石焼き炒飯、旨い!

 

…昨日観た映画『イースタン プロミス』
ロシアンマフィア、いわゆるヤクザ映画、舞台はロンドン。
ロンドンがロシア人に席巻されているのはNHKスペシャルの「沸騰都市」で知った。
冒頭から映像はヤバイ緊張感に満ちている。
雑貨屋にロシア人の少女が駆け込んでくる。
大量の血、出産…あれ?
この話、どこかで聞いたことあるぞ、思い出した!
去年だったか「コラムの花道」で町山氏がロシアの人身売買組織について話していた。
その時に映画「イースタン プロミス」のあらすじを聞いたのに失念していた。

 

f:id:shioshiohida:20181122212008j:plain

 

奇をてらう演出はない、でも質が高い、最高にカッコイイ。
主演はヴィゴ・モーテンセン、共演はヴァンサン・カッセル、ナオミ・ワッツ。
登場人物は少ないが、みんないいね。
セリフの半分はロシア語、これが緊張感を増す。
いわゆるオシャレな、スタイリッシュな仕掛けは一切無い。
演技力だけでぐいぐいと魅せる。
100分間、すっと緊張感、いや恐怖感が持続する。
投手で言えば、精密機械のようなコントロールで打者を追い込む。
決め球は胸元をエグるようなカットボール。
全盛時のマリアーノ・リベラか、トム・グラビンか。

 

ヴィゴ・モーテンセンという役者がいい。
得体の知れない男を魅力たっぷりに演じる。
こいつは何者なのだ、と見る者を混乱させ続ける。
デンマーク系のアメリカ人、1958年生まれだから僕と同年輩。
しかし、サウナファイトで見せた鋼のような肉体は凄いぞ。
ヴァンサン・カッセルの何かにおびえたような病的でホモセクシャルな演技も冴える。
ブルース・スプリングスティーンとベン・アフレックを足して二で割ったような風貌。
妻はあの『マレーナ』のモニカ・ベルッチなんですね。
ナオミ・ワッツという女優は知っていた。
でも、映画の中で見るのは初めて、彼女も悪くない。
他の脇役もハズさない。
つまり、演出がいい、のでしょう。
4.5ブラヴォーです。
(この1週間ほどで6本観て、そのうち5本が4.5ブラヴォーとは大安売り?
 いや「ラストゲーム」以外はマジで観て損はないと思います。)

 

…昨日はロシアの闇を覗いた一日だった。
テレビでプーチンのメディア支配を観て、映画でロシアマフィアものを観た。

思えば、僕が最初にあこがれた国はソビエト連邦だった。アメリカではなかった。
どこか屈折したところがあったのだろうか。
でも、昭和30年代から40年代、ロシア的なものは一般的にも人気があったように思う。
♪夜霧の彼方に わかれを告げ 
個人的に言えば、ロシア民謡の哀愁と暗さが好きだった。
万博のソ連館が好きだった。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番が好きだった。
くるみ割り人形と白鳥の湖をレコードを買った。
最初は1968年、メキシコ五輪で体操のクチンスカヤに憧れた。
アメリカの選手よりソ連の選手の名前を多く憶えている。
体操のボローニン、アンドリアノフ、ツリシチョワ、オルガ・コルブト、ネイリー・キム、
女子バレーのリスカル、スモレーワ、重量挙げのジャボチンスキー、アレクセイエフ、
陸上のワレリー・ボルゾフ…。

 

金沢大学を選んだのも北方願望、ロシアの影響が強かった。
大学でも第2外国語にロシア語を専攻した。(すぐに挫折)
そこまでだった。
20歳を過ぎて転向者になった。
思えば、社会主義体制の一種ミステリアスな暗さに心奪われていたのだろう。
不幸で、満たされない者が発する何かしら惹きつけるもの。
でも、今のロシア出身のスポーツ選手、
シャラポワなどは美しいとは思うが惹かれるものは少ない。
抑圧がないからだ、身勝手なことを思っている。
てなわけで、昨日は“ロシアの日”でした。

 

…京橋でセルジオと合流。
軽く飲むつもりが立ち飲み「山葵」で火がつき、「よしむら」に行く。
「諏訪泉」と「日置桜」の鳥取の地酒の5種類を利き酒。
なんとも贅沢な遊び、だが5つもあると味の識別が出来ない。
酔ってるせいだろう。

 

…TV番組「秘密のケンミンショー」で聞いた大阪のおばちゃんのセリフがいい。
大阪独特のファッションセンスについての街頭インタビューだったと思う。
『ま、いろいろありやけど、ヒョウ柄やったら無難やんかぁ』
無難だそうです。