僕が物心ついた時、すでに田端義夫は田端義夫だった。 ギターを水平に抱きかかえて飄々と歌っていた。 誰もあんな歌い方をする人はいなかった。 歌謡曲全盛の昭和30年代、大人も子供も同じ歌をくちずさむ時代にその人はすでに大御所だった。 幼稚園児の僕も…
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