09/11/27 病院通いと『姿三四郎』

もう8時前だよ、と寝ているヒロに起こされる。
今日は病院通いの日、先週は忘れていてサボってしまったのだ。
起床、朝風呂、体重は72.25キロ。
イングリッシュマフィンにママレードをのせて珈琲の朝食。
県立西宮病院の耳鼻科へ行く。
予約外の診察になるので待つこと小一時間、本を読んでいるとあっという間だった。
先月末に起こった目眩と吐き気の診療。
眼球振盪(がんきゅうしんとう)、いわゆる目ん玉の揺れは全く無くなったとのこと。
念のため12月1日の脳のMRI検査はやっておくことにする。


…帰宅してブランチ。
ご飯、味噌汁、三度豆と人参の牛肉巻き、茶碗蒸し、茄子の油炒め。
昼前から飲みたい気分。(飲みませんでしたが)


…最近、一仕事終わると遊ぶことより休むことを優先するようになってしまった。
無理しても映画を見たり山登りしたり温泉に行ったりした方がいいのだろうな。
30代から40代始めまでは徹夜仕事して明けに旅に出るなんて日常茶飯事だった。
それがあるから仕事で無理も出来たような。
今じゃ、病院通いに、あげく今日は一日休養日にしよう、なんて宣う。
お言葉に甘えてソファに横になる。
睡眠不足だろうか。
眠りが気持ちいい。
久々にリビングのステレオで音楽を聴く。
iTuneに入っている『Martin Hayes & Dennis Cahill』をCDに焼く。
こういう段取りは疲れていてもやります。
心地良きまどろみを。


結局、1時過ぎから暗くなるまで眠ってしまう。
今日はもう一つ病院通いがある。
近所の内科クリニック。
血液検査の結果を聞く。
2週間前に採血と検尿をした結果だ。
これには密かに自信があった。
アメーバ腸炎の薬を飲んでいたので10日断酒した直後だった。


血糖値117、中性脂肪204。(ヘモグロビンA1cは調べなかった)
いずれも基準値をオーバーしている。
でも、これには理由がある。
13日の採血は抜き打ちだった。
朝食を食べてからクリニックへ行った。
そろそろ血液検査しておきましょうか、と言われた。
検査は何でも受けるというポリシーなので食後でもつい採血、採尿してしまった。
血糖値と中性脂肪は食後は上がるのだ。


中性脂肪値は測定時間によって大きく変化をします。
 結論から言うと中性脂肪は、食後に測定した場合、その値は何の意味も持ちません。
 中性脂肪値は食後、通常の2倍ほどに高まり、6時間以内に元に戻ると言われて
 います。中性脂肪値は血液検査で測定しますが、採血前日のアルコール飲用は避け、
 12時間以上の絶食した状態で受けなければ意味がありません。
 測定はだいだい、午前中に行われる事が多いので、前日の夜8時以降の飲食は
 できません。また8時以前に、食事を済ましたとしても「揚げ物」などの
 脂っこい食べ物は控えた方が無難です。」


WEBページによるとこういうことらしい。
血糖値117と中性脂肪204は想定内。


予想外で、ショックな結果が一つ。
尿に糖が検出された。
2004年に退院してから何度も検尿したが、一度も糖が混じってたことはなかった。
何かの間違いではないのか。
次の検査はちゃんと12時間絶食して臨もう。


…夜、去年録画した黒澤明のDVDを観る。
BS2で放送された全30作のうち初監督作品『姿三四郎』(1943年)だ。
昭和18年、戦争の真っ直中に公開された映画だ。
すでに帝国海軍はミッドウェーで負け、ガダルカナル撤退を余儀なくされた時代。
ただ国民はその事実を知らなかった。(今では信じられないが…)
小林信彦の新刊『黒沢明という時代』の第一章を読んで本作を見た。


想像以上に面白かった。
古い時代にさらに古い時代を描いている。
(昭和に明治を描いている)
のちのテレビ版より数段に明治時代の怪しい柔術世界を表現出来ている。


姿三四郎という主人公や物語を僕は子供の頃から好きだった。
テレビドラマ版で僕が熱心に見たのは姿三四郎役を竹脇無我
師匠の矢野正五郎を菅原健二、ヒロインを新藤恵美が演じていた。
今思えば竹脇無我の三四郎は少し繊細過ぎるかなと思う。
主題歌を姿憲子という新人歌手が歌っていて小学生だった僕はドーナツ盤を買った。


 ♪やれば出来るさ 出来なけりゃ 
  男はもう一度やり直す
  口惜しかったら 泣け 泣け
  泣いてもいいから前を見ろ 三四郎
  それが勝負というものさ


当時、僕は体操選手になってオリンピックに出ることを夢見ていた。
この「姿三四郎」を歌いながら夜の小学校の校庭に忍び込み、鉄棒の練習をした。


映画『姿三四郎』の藤田進はいかにも姿三四郎という役者。
テレビ版もこの雰囲気を踏襲してキャスティングしているのだろうな。
一見、若き日の加山雄三に似ている。
顔立ちは巨人にいた定岡にも似ている。
村井半助役の志村喬
調べるとこの時38歳だった。
すでに年老いている。
黒沢明が33歳だったから志村喬は監督より年長だったのだ。

     


クロサワ凄いなと思った。
志村喬演じる老柔術家の村井半助と戦う場面、
勝負の決まった瞬間、天井カメラになる。
勝者と敗者を広い青畳が分ける。
ドキュメント写真のような構図。
一枚一枚のカットが美しく決まっている。   

     


次は『続・姿三四郎』を見よう。