体調を崩して寝込む。
夜も早めに床につく。
ヒロが昔のビデオをDVDに焼き直している。
BSで放送されたフォークソング特集。
耳だけで聞いていたら猫の『各駅停車』が流れてきた。
シングル盤を買った記憶が甦る。
1974年リリース。
16歳、高校生だった。
明け方、この歌をうたいながら中日新聞を配った記憶が甦る。
つのだひろ風のしゃがれた声のヴォーカルが好きだった。
テレビで歌うところを見たのは初めてだった。
当時、フォークシンガーはテレビに出なかった。
特に歌い出しのところがいい。
♪ あの人ともう二度と旅をすることもない
窓に頬あててサヨナラを言った
2番は
♪ 鉄橋が見えてくる あの街が遠ざかる
あの人の住む町が 黄昏ににじむ
3番も憶えている。
♪ この駅はさみしくて 訪れる人もない
なのにただ一人 悲しみのさなか