今日は立秋、立秋と聞くとなぜか“風立ちぬ、いざ生きめやも”が口をつく。
なぜ堀辰雄か? あの小説の描く季節は今頃だったか?
いや同じようなサナトリウムに関係がある作家(詩人)に立原道造がいる。
立原と言えば、立原道造、たちはら、立原正秋、立はらせい秋、立秋、となるわけか。
うーむ。
カッコつけてるけどそのココロは松田聖子?
♪風立ちぬ 今は秋
だから立秋=風立ちぬ。
そんなとこです。
堀辰雄の「風立ちぬ」もフランスの詩人の一節からとったタイトルなのだとか。
立原道造は24歳で夭折した詩人。
ソネットの中に『燕の歌』という詩がある。
灰色に ひとりぼつちに
僕の夢にかかつてゐるとほい村よ
あの頃 ぎぼうしとゆうすげが暮れやすい花を咲き
山羊が啼いて 一日一日 過ぎてゐた
やさしい朝でいつぱいであつた
――お聞き 春の空の山なみに
お前の知らない雲が焼けてゐる
明るく そして消えながら とほい村よ (立原道造「燕の歌」)
いい詩でしょ。
ぎぼうしが咲いて、ゆうすげも咲いて、遠くで山羊の鳴き声が聞こえる。
そんな涼しげな高原で1週間ほど過ごしたい。
立秋だからというわけでもあるまいが今朝は湿度が低い。
室内気温は32度近いが湿度が45%なので耐えられる。
デジタルの温度湿度計を買ってわかったこと。
温度が30度を超えていても湿度が50%以下なら意外に涼しい。
28度で湿度が65%になると耐えられない。
…9時過ぎからサイクルジョグ15キロ。
そのままプールへ行き40分ほど流して身体を冷やす。
午後から兵庫県芸術文化センターでルーマニアのジプシー系音楽集団のコンサート。
『ファンファーレ・シュカール』という吹奏楽のバンドを聞く。
コンサート終わりでTOHOシネマズ西宮にて映画『ソルト』を見る。
夕食は駅の北側にあるカレーうどんの『番馬亭』で冷やしうどんを食べて帰宅。
帰宅後、『龍馬伝』の「西郷はまだか」の録画を見る。
展開が早い、というか激しい。時代が沸点を迎えつつある。
それにしてもなぜ龍馬が長州へ、中岡が薩摩へ行くのか?
逆の方がいいんじゃないのか、という疑問残しつつ、
そんなことはどうでもいいぜよ、と疾風怒濤。
そのまま本日録画のドキュメンタリー『幻の甲子園』を見る。
元ちとせのテーマ曲、遠藤憲一(エンケン)のナレーション、制作はNHK京都。
昭和17年8月の甲子園、出場した選手の多くが、数年後に戦場で命を落とした。
決勝戦を戦った平安のエース富樫の後日談が胸を打つ。
僕らが小中学生の頃、ベテランの教師は当然あの時代の経験者だった。
それにしても戦意高揚のためのスポーツ、文部省主催の大会。
吐き気がするような開会式での東条英機の挨拶。
気味の悪い時代。
悲しい、というより憎むべき時代。
証言者はすべて80代半ば。
浅田次郎が言ってたが、今が最後のチャンスなんだ、と。
…山本昌23年連続勝利!
23年前といえば1987年、中田翔はまだ生まれていなかった。
その中田が3試合連続ホームラン!
時代が動いている。
明日は久々にジョギング、走るぞ!