先週は2つの番組の編集に関わり、週末はニュースデスク。
今日はオフで身体を休めようと思いつつバタバタと動いてしまい疲れる。
貧乏性なのだ。
起きたのが8時半過ぎ。
すでに走る気が失せていた。
仕事で運動をサボり体重は増加傾向。
5キロ落ちたら気持ちいいだろうな。
気分も若返るだろうな。
青春だろうな。
冷蔵庫で冷やした昨日のコーヒーを飲みながらNHKラジオで高校野球を聞く。
Twitterでつぶやくと、パンチョ氏が、ラジオの高校野球は風情なう、とリプライ。
基本は、iMacの前で日記を書いたり読書したりしながらラジオを聞く、ですよ。
チャンスやピンチになるとリビングに移動してテレビを見る。
今日はTwitterが盛り上がる。
自分が高3の年の夏はどこが優勝したか?という設問。
僕は黄金期の銚子商業(現 銚子水産)、丼氏は愛甲の横浜高校、眼鏡堂氏はKKのPL学園、
三十路さん(現在 甲子園在住)は奇跡のバックホームで熊工を破った松山商業。
こういうツイートが続くと“いくちま”化してくる。
自分の言いたいことだけ書いてスルーする。
甲子園が進行が早い。
第4試合を外野スタンドで見ようかな、と思ったが暑さにひるむ。
絶対に身体にダメージを受ける。
絶対に生ビール飲むだろうし。
昨日、自分が関わった女子プロ野球特番が放送された。
視聴率は低調、これは想定内。
今日、京セラドームで女子プロ野球の試合がある。
ちょっと覗いてみようと阪神電車で出かける。
最近、阪神西宮駅にカレースタンドが出来た。
野菜カレーと生ビール!(結局、ビール飲むんだ)
ブロッコリーと人参と揚げ茄子が入っている。
ビールを飲みながら食べたらライスが残る。
店の兄ちゃんが、ルーかけましょか、と嬉しいお言葉。
お願いしました。
阪神電車の「ドーム前」下車。
最近はネーミングライツで球場名がコロコロ変わるのでシンプルな駅名になった。
グリーンスタジアム神戸も、YahooBBスタジアムから今はスカイマークスタジアム。
ここも大阪シティドームから京セラドーム大阪になった。
大阪のスタジアムなのに京セラとはどーなんだ?
京セラはもともと京都セラミックだったんじゃないの?
…日本女子プロ野球リーグ公式戦@京セラドーム大阪。
女子プロ野球初めてのドーム開催、試合開始1時間前だがけっこう客が入っている。
自由席前売り1000円、当日1500円。
うーむ、1000円だったらご祝儀で払おかなと思ったが1500円に翻意。
記者登録してプレスで報道受付から入場。
年収低いんで勘弁してください。
試合前、がんばって色んなアトラクションやサイン会を企画してるなあ。
バックネット裏がほぼ満席になるほどの入り。
兵庫スイングスマイリーズ vs 京都アストドリームス 18:30プレイボール。
生で見るのは開幕戦以来。
あの時より格段に守備が締まってる感じ。
外野の頭を越すような大きな当たりも飛び出す。(ドームだから?)
どちらかに肩入れして見たら十分観戦に値する。
一応、このリーグを紹介する特番で演出の肩書きで参加させてもらった。
それでもバイアスを加えずにフェアに見て思う。
女子選手たちに野球をする場を与える機構の取り組みは好感が持てる。
セカンドキャリア支援など地に足をつけたバックアップもいい。
あえて片岡あゆみや吉田えりらのスターにオファーしなかった。
知名度で宣伝効果は期待できる。
でも、一人の選手に頼るいびつな仕組みは拒否した。
批判する人もあるだろうし、冷ややかな見方もあるだろう。
選手たちは数ヶ月でかなりレベルアップしてるし表情も生き生きしている。
先ず5年続くか、それが見たいな、と期待をこめて思う。
5年、10年と女子のプロ野球リーグが存在し続けていることが大事だと思う。
…ドームから九条まで移動。
大阪西区九条の街は独特の雰囲気がある。
西区の東側はどちらかというと近年はオシャレな街のイメージ。
でも、九条はバリバリ庶民の町。
旭区の千林や東住吉区の駒川と同様にアーケード商店街が生き残っている。
いわゆる大阪のおばちゃんが多く分布する濃厚なエスプレッソゾーンである。
アーケードを外れて路地裏を歩く。
暗くひっそりとしている。
蒸し暑い。
日本ではないどこか異国の町を歩いているような錯覚を起こす。
それは僕だけの感覚かもしれない。
アジア、それも熱帯アジアの裏町。
マレーシアとかタイとかシンガポール。
都市再開発から取り残されたゾーン。
あるいは一昔前の沖縄の空気を感じる。
最近は沖縄も変わったらしいからわからないけど。
(思えば最後に沖縄本島へ行ったのは1994年、16年前!)
目的は九条の路地裏にある映画館。
シネ・ヌーヴォです。
ここに来るのも15年振りくらいではないだろうか。
最後はロシア製アニメを見た時だろうか。
ドキュメンタリー映画『レフェリー 〜知られざるサッカーの舞台裏』を見た。
シネ・ヌーヴォのメインスクリーンではなくシネ・ヌーヴォXという小さな箱。
劇場奥の階段を上がって2階にある。
背もたれ肘掛けつきの椅子が30くらい並んでいる。
まさに“ 屋根裏の映画館 ”、面白いなあ。
レイトショーで1200円、整理券番号は4。
客は男ばかり、全員で4人だった。
シネ・ヌーヴォの半地下のエントランス。
京都にありそうなテイストで九条界隈の空気とは一線を画す。
それでも九条の路地裏で20年くらい同居し続けている奇妙な存在感。
『レフェリー 〜知られざるサッカーの舞台裏』@シネ・ヌーヴォX
スポーツのHPで知り、岩佐さんのブログで上映を知った映画。
ワールドカップ開催中にシネリーブルあたりで上映していればもう少し入ったのではないか。
ナレーションなし。
インタビューなし。
本来、ドキュメンタリーとはこういうものを指すのではないか。
映像:試合、審判会議、検証のためのヒヤリング、試合場へ向かう車内、試合を観る家族…。
音声:試合中の審判の声、会議中の発言、レフェリーの家族の会話…。
映画のために特別に照明を当てて撮影したりしない。
すべてがありのまま。
そこにカメラがあること以外は…。
圧倒的なのは試合中のピンマイクの音声。
試合中に選手と審判がどんな話をしているのか、
審判同士どんなコンタクトをとりあっているのか、
知りたいと思っていた会話が初めて明らかになる。
あるレフェリーは選手に「私のミスだ。すまない。」と謝罪する。
審判同士が「今のは?」「ダメだ。自信ない。」
舞台はユーロ2008。
キラ星のごとくスターがいる。
でも、カメラはスターを映さない。
主人公はレフェリー。
ナレーションで謳い上げるわけではない。
でも、レフェリーたちが孤高、毅然、勇気ある男たちであることが伝わってくる。
いや、ナレーションで押しつけないゆえにその種の価値が素直に伝わってくる。
何ゆえに彼らは報われないこの役回りを引き受けているのか。
イングランド人のレフェリー、元警察官ハワード・ウェブの家族が試合を観ている。
こんなふうにサッカーの試合を観る人がいるのか、と新鮮な驚き。
父親は息子の判断を信じ続ける。
内容については多くのサッカー通がブログに書いている。
http://ubusuna2.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/cinema-b180.html
UEFA会長のプラティニが言う。
「選手は試合中ハイテク機器を使わない。生身の体で勝負している。
レフェリーも同じ。選手がミスをするように、レフェリーもミスをする。
それがサッカーだ」
察するにUEFAはビデオ判定導入に積極的ではないようだ。
この映画の感動的なラストシーン。
ハワード・ウェブが最優秀審判に選ばれる。
家族らとの内輪のパーティーで歌われるのが
You never walk alone(君はひとりじゃない)
プレミアの強豪リヴァプールのアンセムだ。
僕はこの歌のことを後藤正治のルポで知った。
ミスジャッジでユーロ2008を追われ孤立し苦悩したレフェリーが報われた瞬間。
最後にこのシーンを持ってくるあたり、この監督はセンスがいい。
余談だが、先日放送した女子プロ野球ドキュメントで女性審判のネタがあった。
経験の浅い球審にピンマイクをつけて一試合撮影した。
見慣れた野球の試合なのに主人公を選手から審判に替えるだけですごく新鮮になる。
「高めがわからん。」「どうしよう。やべえ。」
ノーナレーションでも十分に見せられたと思う。