2010/10/14 二泊目 湯ノ沢温泉「時の宿すみれ」

新高湯温泉にて目覚める。
今日の予報は、晴れ時々くもり、あるいはくもり時々晴れ、らしい。
ヒノキの内風呂で朝湯につかる。
朝食も部屋食、これはちょっと困る。
6畳の部屋なので蒲団を上げねばならぬ。


山登りなのに9時過ぎにチェックアウト。
谷を下ってロープウェイ乗り場の駐車場にラクティスを停める。


…今日の行程。
ロープウェイ〜リフト〜リフト〜リフト〜徒歩〜リフト〜リフト〜リフト〜ロープウェイ。
歩くのは休憩含めて3時間半くらい、まさにぐーたらな山登りです。
日本百名山の一つである吾妻連峰最高峰の西吾妻山2035mのピークを踏む予定もない。
西吾妻には2年前に登っているし全く展望がないのも知っている。
とにかく、ロープウェイなどを最大限に利用して森林限界を越え高山帯の空気を味わうのだ。
ロープウェイとリフト往復で3400円、二人で6800円!
汗をかく替わりに金で始末する登山です。


2年前に登った時も同じ季節だった。
ヒロも、なんで同じ季節に…? と呆れる。
僕も同意見。
日記を紐解くと2008年10月16日だ。
2日違い。
その日は簡潔なメモが残されているだけ。


  天元台のロープウェイで西吾妻へ登る。
  頂上付近は針葉樹の香りが濃い。
  ヒノキか、シラビソか フィトンチッドが濃い。
  植物が傷つけられた時に細菌を殺す毒を出す。
  フィトンは植物、チッドは殺すという意。


  高層湿原は風が冷たい。
  頂上はまったく展望がなかった。
  楽な山なので季節を変えてまた来たい。
  周辺の山岳展望は見事。


  夜、米沢のホテル『アルファワン』に投宿。
  ヒロの後輩の寺嶋クンと合流し米沢牛のすき焼きを食べる。
  「鳥勝」という店、3人で13000円と格安。
  寺嶋氏は米沢女子短大の講師として就職したのだ。 


“季節を変えて”また来たい、とあるじゃないか。


ロープウェイで5分、天元台という高原へワープする。
冬はスキーゲレンデとなる場所。
このあたりが紅葉のピークを迎えている。
ここから3本のリフトを乗り継ぐ。
風もなく穏やか。
リフトに乗っているのは老人の夫婦ばかり。


草紅葉のトレッキングロード。


10時過ぎ、北望台というリフトの終点から登り始める。
本当に久々の山歩き、阿蘇以来だから1年半のブランク。
最初は濡れた岩や木の根が張った樹林帯の登り。
ゆっくりゆっくり、スローペースで。


ぷよねこ隊、登りはヒロがリード、下りは僕がリードをとる。
特に決めているわけではないが自然とそうなった。
登りで撮る写真はたいていヒロの後ろ姿になる。
遠景も撮りたいのでヒロが遠ざかるまでしばし休憩。
写真を撮ってペースをあげて追いつく。
下りは逆、遠景を撮りたい時はペースをあげて、時に駆け足で距離を稼ぐ。
その間、ヒロをその場で待たせる。
写真を撮って、ヒロを待つ間に休憩。
そんな感じです。
登山道が混んでたり団体登山に出くわすとペースが乱される。
出来れば避けたい。

  


標高2000m、風は冷たい。
草紅葉の高層湿原、森林限界を越えた山は秋色。
東吾妻山を望む人形石でおにぎりを食べる。


2時半、再びリフトを乗り継いで下る。
第一リフトあたりに展望台がある。
雲が厚く紅葉の山に照明が当たらない。
ときおり天井の光が地上に降り注ぐ。
一瞬、景色が一枚の絵画になる。


錦の織物。第一リフト上の明道沢の紅葉です。


夕日は最高のライティング。


スキーゲレンデで狢(むじな)を発見!
さらにロープウェイの駐車場にニホンザルの群れが出現!


白布温泉にある酒屋「かもしかや」で東光の古酒を仕入れる。
http://www.kamosika.co.jp/
美味しそうな限定銘柄も一本買いました。
http://www.kamosika.co.jp/SHOP/sakurakawa0001.html
かなり出来る酒屋です。
2年前に白布温泉の『西屋旅館』に泊まった時にもここで酒を仕入れた。
店の前に種田山頭火の句がある。


…5時前、『時の宿すみれ』にチェックイン。
今回はこの宿に来るために僕が仕組んだワルダクミだったわけです。
もちろんヒロもグルですが。

ウエルカムドリンクは抹茶とメレンゲ
気持ちが落ち着きますね。

「あかね」という部屋。
一泊二食22050円(一名あたり)の贅沢。
でも、箱根や有馬には一泊4万5万の宿がザラにある。
コストパフォーマンスはマジで最高だと思う。
というか、これ以上は何も望まないくらい気に入ってます。
前回泊まったのが2007年10月、4年ぶり2度目。


八幡平の「ペンション秋」が休業してしまった今、全国マイベスト温泉宿は…。
・山形 湯ノ沢温泉『時の宿すみれ』
 http://www.tokinoyado.com/
・長野 奥山田温泉『満山荘』
 http://www.hikyou.jp/nagano/manzansou/manzansou.htm
・兵庫 有馬温泉『花小宿』
 http://www.goshobo.co.jp/hanakoyado/
ただ、有馬は客層が悪い時があるので要注意。
マナーの悪いグループ客と同じ日に泊まると最悪です。
一泊2万近く払うのだから事前に確認した方がいいと思います。
その点、『すみれ』は2人客限定なので問題なし。
今回は女性の二人連れもいました。
男性の二人連れは…見たことないです。


作務衣を着てリラックス。
さて、山の疲れを湯で流そう。
(って疲れるほどの距離を歩いてませんが)



米沢牛の懐石コース。
前回食べて感動のサーロインがメインに控えています。
お酒は地元山形の高畠ワインのシャルドネのスパークリング、フルボトル。
これで3500円です。
http://www.kamosika.co.jp/SHOP/wine_takahata006.html
すべてに満足。
今回、ステーキはレアで。
ヒロはミディアムで。
シェフがなぜか僕らにだけ、ステーキにご飯はいかがでしょう?と聞く。
他の人には聞いてなかったのに?
3年前に所望したのが記録されているのでしょうか。
登場した白飯は山形産の「つや姫」でした。
(J1の山形の選手にユニフォームに「つや姫」の文字があるそうです)
これがまたステーキに合うこと。
ご馳走様です。

  


『時の宿すみれ』
ヒロが、ここは宿のスタッフさんとの距離感がいい、と言う。
慇懃無礼過ぎず、慣れ慣れしくもなく。



今日のわんこたち。
西吾妻の人形石でロッククライミング競争。
手足の長いモルが短足のてんをワンピッチリードする。