2011/7/29　ジュリとマイト - ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

この季節、日本列島は小笠原高気圧に覆われて安定した夏空が続くはず。
なぜか前線が発生して北陸や東北に記録的集中豪雨を降らせている。
夕方、プールへ行く前に見た西の空のレンブラント光線、天使の梯子とも言う。
iPhone 3Gで撮影。

7時に目が覚めたのに起きたのは8時半、蒸し暑い。
朝刊を読むと訃報が二つ、小松左京と伊良部秀輝。
イラブヒデキ！
WEBニュースには、ロスの自宅で自殺か？という情報がアップされている。

「いまロッテマリーンズが一番強い！」
正確な文言は忘れてしまったが伊良部がヒーローインタビューでそう言った。
1995年のグリーンスタジアム神戸だった。
オリックス・ブルーウェーブが優勝に王手をかけた対ロッテ３連戦。
マジック１、ひとつでも勝てば地元優勝が決まる。
その前に伊良部、小宮山、ヒルマンが立ちはだかった。
3連戦の初戦、快刀乱麻のピッチングでオリックス打線を抑え込んだのが伊良部だった。
在阪各局はオリックスのビールかけに中継車が連日のスタンバイ、
僕は3連戦のニュース本記を担当していた。
「敗れたオリックス、仰木監督の胴上げは明日以降に持ち越しです。」
と連日原稿を結んだはずだ。
今のダルビッシュを見るとあの時の伊良部秀輝を思い出す。
アーリア系ハーフという共通点もあるし。

伊良部のアイドルは黒人リーグ伝説のエースサーチェル・ペイジだったという。
全盛期のレイザーストレートは今見ても気持ちがいい。

え？　でも、死んだなんて…！
まだ42歳じゃないか。

…選手権の兵庫決勝、中継をながら観戦していたが両エースの投手戦に目が離せなくなる。
古豪東洋大姫路の原、公立の星加古川北の井上、二人ともなかなかの好男子、面構えやよし。
7回、パスボール（暴投）で東洋大姫路が先制するも、その裏、加古川がすぐに追いつく。
9回、東洋大姫路が勝ち越し、勝ったと思ったその直後、加古川北の主将が同点アーチ。
まるでW杯決勝のなでしこジャパンを見るかのような加古川北に粘り。
延長15回、両投手190球超の力投は引き分け再試合となる。

プロ注目の右腕原樹里（東洋大姫路）、センバツベスト８の加古川北井上真伊人（加古川北）

「ジュリ」と「マイト」、二人とも甲子園で投げさせてあげたいな。
原は準決勝コールド勝ちで肩を温存出来たが、心配なのは井上の連投。
準決勝の神戸国際大付属戦は僅差の接戦で9回を投げきったのだ。
地方なら今でもあり得るが東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、京都、
そして兵庫の激戦区で、公立高校が勝ち抜くのは至難の技だと思う。
決勝の舞台は16年前に伊良部が快投を演じたグリーンスタジアム（現ほっともっとフィールド）、
東洋大姫路には悪いが、がんばれ、加古川北！　とつぶやきならが観戦しよう。

…世界中の人たちは知っているのに日本人だけが知らない…。
「ただちに健康に被害はないレベル」と繰り返す政府とマスメディア。
広島原爆の29.6個分の放射能がまき散らされた事実…。
ちゃんと測定して、ただちに除染して欲しい、と訴える。

Twitterのタイムラインにある映像リンクを何人もがリツートしている。
27日だから一昨日の衆院厚生労働委員会の映像。
Twitterのタイムラインに続々とこの報告への反応がアップされていた。
見始めたら止まらなかった。（難しい話もあるのだが）
これを見て聞いてどう思うか、どう感じるかは人それぞれだろう。
ちゃんと測定もせず大金を使って幼稚園児を高濃度汚染地帯へ毎日バスで運んでいる現実を知る。
まず子供を一刻も早く守って欲しい、現場からの報告として極めて明解だった。

児玉氏の話を聞いて、聞き終えて、心臓の鼓動が強くなった。
現場で除染作業に当たっている人の生の声を聞いた、というのもインパクトがあったが、
直感的ではあるが、それ以上に強く感じたことがある。
それは、“この人はちゃんとわかって話をしている”　と思った。
極めて明解なのだ。
伝えるべきことを持ち、伝える自分の言葉を持ち、伝えなければという熱もある。
そんなの当たり前だという人もいるかもしれない。
でも、考えてみて欲しい。
テレビで記者会見に登場する原子力保安員や政府や東電の人たちが、
本当にちゃんと“わかっていて”話してると思いますか？
彼らはしゃべらされているだけで何も分かってないのではと思う。