ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2011/9/20 そうか、そういうことをするのか。

台風15号が接近中、朝から雨が強い。
おかげで涼しくて、よく眠れた、わ、眠り過ぎた! と思ったが8時前だった。
トイレで朝刊を読み、まさか、と思った。
昨日の「さようなら原発5万人集会」の記事がどこにもない。
あの規模で、世界的にも重大なアクションであるにも関わらず、一面にない。
無視?
社会面にもなかった。
全ての紙面を見たが、読売新聞関西版には一行も触れられていなかった。
うーむ、どう考えても不自然だと思う。


よくT夢に聞かれる。
メディアはスポンサーの電力会社に圧力をかけられてるって聞きますがホントですか? と。
そのたびに僕は迷って、直接的な圧力は無いと思うよ、と答えていた。
そう思いたいし、現場感覚としてあり得ないと感じたからだ。
民放テレビはムーブメントが起こったりセンセーショナルであれば飛びつく。
タレントのスキャンダルと同列だ。
(それでも今回のデモを無視した局もあったらしい、どうも解せない)
新聞はおそらく社主の独裁が強いところほどあからさまに無視する。
それは営業的な圧力とは別の次元だろうと思う。
でも、やっぱり、あまりに不自然なのは否めない。
目の前で、あれだけのことが起こったのに、無かったことにしてしまうのだ。
僕個人に思いとして「そうか、そうなのか」と思った。
「大新聞ってこんな見え見えであからさまなんだ」と思った。
「ふーん、新聞ってこういうことをするんだ」と思った。
無邪気に、そして静かな決意を持って。


東京発行の新聞について藤原新也が詳しくレポートしている。
http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php?mode=cal_view&no=20110920
一面で扱っているのは東京と毎日のみ。(朝日も、でした)
   


朝日と読売に分水嶺がある、と分析。
読売と産経と日経は囲み記事扱い。
俯瞰の写真は各社撮影しているはず。
集会の規模を伝えるには報道機関として必要なことだ。
写真を載せないのは、無視したい、というメッセージという藤原氏が解説する。
確かにそう思う。
映像の訴求力は大きい。
それにしても最後に貼っているサンケイの記事はひどい。


…昨日、嵐の海岸で撮影した映像をiMovieで編集する。
この状況は悲惨すぎてオンエア出来ないなあ。
自転車での移動撮影の問題点もいくつかリストアップする。
バックショットは問題ないが、サイドに回り込んだ時に水平が保てない。
正面の映像を撮るために何か工夫は出来ないか。


…夕方、A部氏と天満駅で待ち合わせ鮨酒。
訪れたのは天五にある『寿司処しん』という新しいお店。
一松食品センターという公設市場のような場所にある。
おそらく以前は八百屋や魚屋や肉屋などが並んでいたマーケットだったのだろう。
小売店はほとんどシャッターが閉まっている。
最近、再利用的で飲み食い出来る居酒屋や食堂が出来たようだ。


市場にあるようなカウンター8席の店、ちゃんと予約も出来た。
店主も人当たりのいい男前、奥さんも感じのいい可愛い人でした。
(ちなみにご主人は名刺に熊本天草出身とある。奥さんは熊本市内の出とか)
それだけでもアタリなのだが、鮨が良かった。
一貫ずつ注文出来る。
江戸前の仕事もの(?)が中心で小ぶりの握りが嬉しい。
ちゃんとした鮨、ちゃんと旨い!
一貫100円からで、250円から300円がメイン、もっとも高いので大トロの700円。
おまかせの高級鮨店と同じ味がこの値段で味わえる。
瓶ビールはサッポロラガー(赤星)だ。
日本酒も6種類くらいの地酒がある。十分だ。


僕は剣先イカと炙り鰆を、A部さんは白身の石垣鯛、キス、同じく剣先イカから。
烏賊は望み通りの細く包丁を入れたもの、贅沢に塩で一貫、しょうが醤油で一貫。
A部さんは白身と昆布締めを片っ端から注文する。
牛蒡につけた醤油にヅケにした中トロを頂く、
牛蒡の風味がよい。
中トロがまったりねっとり旨い。
新鮮な筋子の軍艦巻きは卵黄の味わい。
伝助穴子も極厚の身がとろけるよう。
A部さんのベスト3は〆秋刀魚、金時いわし、のどぐろの炙り。
中でものどぐろの炙りは絶品だったとか。
ああ、食べれば良かった。


値段の計算をしないで注文した。
食べたいものを食べたら幾らくらいになるものか。
(そろばん得手のA部さんは暗算してたそうだが)
瓶ビール一本、地酒が二人で5杯。
握りは、おそらく一人12貫ずつくらいか。
しめて、1万円でお釣りが来ました。
月に一度くらいは行ける。
軽くなら3000円でも十分。
理想の鮨屋。
中年おじさん二人、大満足です。


天草出身の店主が言う。
「十二時までやってますから2軒目にでもどうぞ」
飲んだあとの締めの2軒目として、握りを3つ5つ、地酒を一合、という使い方も出来る。
2000円以内で上等の鮨が食べられてお釣りが来る。


この店の存在を知ったのはフェイスブック
若い頃から知っているカメラマンY本の友人S野さんが写真をアップしていたのだ。
実はS野さんも一度だけ一緒に仕事したことがあり知らない仲ではない。
どんなに地酒を飲んでも二人でC万いかない、とコメントされていた。
僕らはギリギリのところでしたがコメント通りでした。
このブログの存在を知らないでしょうがS野さんに会ったらお礼を言いましょう。


寿司処しん 写真もたっぷり載ってます。
http://r.tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27057722/



天七『ワイルドバンチ』でハイボールを一杯だけ飲む。
店に梶芽衣子のポスターが貼ってあった。
『無宿(やどなし)』という映画を知ってますかと店主の庄内さんに聞く。
あれは斉藤耕一監督の脂ののりきった頃の作品で映像が美しい、との評。
『冒険者たち』の日本版だということもご存知でした。
斉藤耕一は2009年に亡くなった。
そうか、高橋洋子の『旅の重さ』も斉藤監督作品なのか。