4日ぶりに自宅で目覚る。
左手がギプス、顔を洗うのも池乃めだか師匠を真似てネコの如し。
そういえば昨日23日は旧暦のお正月。
退院した日が年の初めとは区切りがいい。
松の内が明ければギプスから開放されるという寸法。
冷え込む朝。
東京は雪らしい。
六甲を見ると上の方がうっすら白い。
すぐに溶けるだろうがこの冬初めての冠雪かな。
『カーネーション』に続いて見た『あさイチ』の冒頭でセラピードッグのニュース。
被災地の仮設住宅を2匹のサモエド犬が巡回している様子が放送される。
サモエド犬は白いふかふかの毛に覆われたシベリア産の大型犬。
元々は猟犬らしいが被災地では何をするわけでもない。
ふかふかの身体を人になでてもらうために巡回している。
いいなあ。
性格が穏やかで人なつこい。
くちもとが笑ってるように見えるのでサモエドスマイルというらしい。
岩合光昭の写真集『いぬ』にも彼らの愛くるしい姿が載っていた。
あの探検家のスコットがイギリスへ持ち帰って人気犬種になった、とあります。
うちにも可愛がってもらうだけが取り得の犬が何匹かいます。
入院中もなでてもらうだけのために見舞いに来ました。
今日からしばらく通院。
甲子園まで毎日通わなければいけない。
自転車に乗るわけにはいかないので歩く。
片道3キロ強、時間にして45分くらいかな。
病院で処置が終わったらまた甲子園駅まで歩き阪神電車で通勤となる。
合わせて4キロ、一里の道のり。
服を着るのに手間取り今日は家を出るのが遅れた。
途中でタクシーを拾う。
明日は余裕をもって出よう。
縫合箇所の消毒と感染予防の点滴を受ける。
手術と検査、3泊4日の入院の支払いをする。
117020円!
けっこうな額だ。
内訳を見ると半分以上が手術費。
公共の保険がなく医療費も高いアメリカなら100万仕事なのではないだろうか。
支払いを済ませて阪神甲子園駅まで歩く。
三角巾で腕を吊って歩くと首が疲れる。
昔のギプスは石膏だったが今はグラスファイバーで軽い。
吊らなくても腕を振って歩けるほど軽い。
直角に曲げて腕を振れば立派なウォーキング(速歩)だ。
ギプスはGips、オランダ語で「石膏」の意味らしい。
杉田玄白、前野良沢の解体新書(ターヘルアナトミア)もオランダ語訳だった。
英語ではPlaster Cast 、キャストというそうです。
サンディエゴの大学病院で働く友人に教えてもらいました。
彼女によるとアメリカの病院にはマクドナルドやピザ屋が入ってるそうな。
そういえばドキュメンタリー映画『スーパーサイズ・ミー』でも見た記憶がある。
ところ変われば病院食も変わる。
世界の病院食を紹介するサイトを見つけました。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/51412486.html
今日からニュースデスク3連投! と勘違いしてた。
仕事復帰は明日からでした。
『ミヤネ屋』へ主演する眼鏡堂さんと局で会い2月のワルダクミを練る。
堂島で散髪、書店で「オール読物」「陸マガ」を立ち読み。
マルビル地下の『カンテ・グランデ』でチャイを飲みながら読書。
樋口明雄の犬もの短編集『ドッグテールズ』で泣きそうになる。
いぬ小説には弱いのだ。
しばらく断酒なのでカンテでケーキを注文する。
黒胡麻のチーズスフレ。
しっとりした質感と控えめな甘みが嬉しい。
店の給仕係の女の子が手嶌葵に似ている。
気分がいいので堂島ロールを土産に買う。
阪神西宮に着いてヒロにメールすると自転車で迎えに来た。
僕が重くて二人乗りは出来なかった。