2012/3/14 大文字山に登る。

京都の東山にお盆の五山送り火で有名な大文字山がある。
天気晴朗、ならば今年初の山歩きだ!と大文字山(466m)に登る。
大文字の火床から見下ろす京の都の眺めは圧巻。
大原、高尾の北山から南は伏見まで京都の全貌が見渡せる。
都の中心に御所の森。
こうして平安京を高いところから眺めるとなぜか陰陽師 安倍晴明になった気分。
御所上空ににわかに黒雲が覆い雷鳴が轟き、なんて想像する。
よくわからないけど。

左手に見える小高い山は吉田山、その向こうに京都大学
その先の左右に長く伸びた森は出町柳から上賀茂神社、その奥に植物園の緑がある。


行きはJRさくら夙川から山科、帰りは阪急河原町から夙川。
山科から銀閣寺経由で河原町まで歩く。
JR山科駅毘沙門堂大文字山〜大文字火床〜銀閣寺〜哲学の道青蓮院知恩院八坂の塔四条河原町


春のやわらかい日差しの中、閑静な住宅街を歩く。
山科は京都と大津に間にあるひっそりとした隠れ里のような土地だ。
大きなお屋敷の間に清らかな疎水が流れ、岸にはソメイヨシノが開花を待っている。
京都駅にも三条にも電車で10分ほどで行くことが出来る。
何よりも静かなのがいい。
住むにはよさそう。


桜の名所 毘沙門堂まで20分ほど歩くと山道が始まる。
途中、わらぶき屋根の蕎麦屋の前を過ぎ杉林に分け入る。


小一時間ほど歩くと尾根道に出る。
冬木立の間から京都市内の展望が開ける。
火の用心の看板、イヌにまゆ毛があって何かむちむちしてる。


大文字山の山頂を経由して火床へ下りる。
「大」の字の一番上の部分を下りていくヒロ。
都の上空を飛ぶ鳥になった気分になれる。
古代遺跡のようなデザインの火床。


京都の街を眺めながら30分ほど過ごす。
ザックに忍ばせた『金亀 緑 生原酒』を少し飲む。
途中、凍った道があるかもしれないと軽アイゼンを持って来たが必要なかった。


観光客で賑わう銀閣寺道へ下りる。
久しぶりに哲学の道を歩く。
5時近いので観光客も少ない。
ヒロと歩くのは結婚する前だから15年ぶりくらいだろうか。
南禅寺前を経由して岡崎公園、常宿のトラベラーズインで夕食。


『京都東山花灯路』というイベントが開催されている。
いわゆる流行りのライトアップイベント、山歩きを京都にしたのはこれが見てみたかったのもある。
先ずは青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)へ行く。
ここは天台宗の古い寺、なんでもご本尊が『光』なのだという。
庭にLEDの青い光が浮き上がる。
夜光虫が漂う夜の海のようだ。
光のイベントは神戸ルミナリエを始め大阪の御堂筋、奈良の万灯会など関西だけでも数多ある。
青蓮院門跡のライトアップは派手さでは神戸や大阪に遠く及ばない。
でも、静けさがいい。
子供がいない。
客が声を落として話す雰囲気がある。
仏教寺院という装置のせいだろう。


青蓮院の隣は浄土宗総本山知恩院
巨大な国宝、三門が光に浮かび上がる。
門の前の広場には青森のねぶたのような燈呂と呼ばれるオブジェクト(?)が展示してある。
やまたのおろち、親子狐に混じって法然上人がライトアップされた三門を見つめていた。(上の組写真)


知恩院から円山公園高台寺前へと歩く。
人がじわじわと増えていく。
清水寺へ続く二年坂まで来ると歩きづらいほど混みあう。
八坂の塔法観寺)の脇から東山通りへ抜け四条河原町
阪急電車で帰宅する。


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《BACK TO 2011》
『祝福』 http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20110315/1300114960


この日は写真だけ。
姪の真里ちゃんの結婚式でこだま号で三河安城まで日帰りした。
祝福されるべき船出の宴、その3日前にあんなことが起こるなんて若い二人は想像もしなかっただろう。