ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2012/8/13 余韻

ロンドン五輪が終わった。
閉会式は豪華な野外ロックフェスだった。
甲子園の高校野球は続いている。
今日は自宅でiMovieで編集、午後から会社へ出て明日の準備作業をする。
夜は駅前第2ビル地下のワイン立ち吞み。
with A部老師&酒豪Nさん。
生ビール中+カヴァ(スペイン産スパークリングワイン)フルボトル+チリ産赤ワインデキャンタ500ml×2
久しぶりに飲み過ぎ。


マーク・ノップラー兄貴の渋くしわがれた声が祭りのあとの気怠さに合う。
なかでも全編アコースティックギターの『Kill to Get Crimson 』がいい。
夏の終わりの、人の少なくなった高原の湯治場で、昼風呂から上がって、冷えた瓶ビールを飲みながら、聞きたい。
五輪の余韻。
歌は終わりぬ、されどメロディーは鳴り続ける。


  Are you home from the sea my soul balladeer
  You've been away roaming far away from here
  weathered a storm, your heart unafraid
  crossed every ocean in the boat that you made


  Been blowing your horn, scaring the spooks
  No crotchets or quavers in your books
  Gone sailing all night, straight in the vein
  like a bird on his own flight in his domain
   in the sky


  


…ボクシングの村田諒太東京五輪の桜井以来の金メダルを獲った。
北京五輪では予選敗退、4年後に頂点に立つ。
アマチュアボクシングの中継を見るのはおそらく初めてだったかもしれない。
バンタム級にしても村田のミドル級にしてもリングに登場するボクサーたちの面構えがいい。
純粋で、シャープで、タフで、不敵で、漢(おとこ)を感じさせた。
映画俳優のようなハンサムボーイあり、歴戦を顔に刻んだタフガイあり、
ペキンパーやタランティーノの映画で見たことある残忍な悪役風あり、と見ていて飽きない。


アマチュアボクシングは3ラウンド制だ。
たかが3ラウンドでも最終ラウンドには両者とも疲労困憊でフラフラになる選手もいる。
ある人がブログで、たった3ラウンドでこんなに疲れ果てるのだから12ラウンドを戦うプロは凄いと書いていた。
僕もそう思ったが実際はそうじゃないらしい。
元世界チャンプ 長谷川穂積いわく「3ラウンドも12ラウンドもいっしょですよ」とのこと。
3ラウンドしか無ければ集中度が違う。
12ラウンドあればそれなりのペース配分で。
アマは3ランドだけど連戦だ。
陸上の400mと1500mを想像すると、なるほど、と思う。
ほぼ無酸素で1500mは走れないものね。


村田は世界のタフガイ相手にひるまず果敢に戦った。
準決勝ではポイント劣勢の中、最終ラウンドでアトエフ(ウズベキスタン)をダウン寸前に追いこんだ攻勢は圧巻だった。
ルックスもいい。
若くしてプロデビューしていたら西城正三や大場政夫ようなスターになっただろう。
    


村田が準決勝に勝った翌日がデスク勤務だった。
早朝に出身校の応援風景を取材して帰ってきた担当のHディレクターが興奮して言う。
試合後に村田本人から電話がありましたよ。と。
驚くHに村田は、勝ったら電話しますって言ったじゃないですか、とのこと。
一言二言ですぐに切れたから彼は取材してくれた記者やカメラマン全員に報告をしてたのだろう。
Hは取材生活でベストの体験だと感激しきりだった。
応援したくなるよなあ。


大学スポーツTVという動画チャンネルがある。
おそらく大学生が撮影編集してるのだろう。
ビデオカメラとパソコンがあれば学生一人でもこれくらいのミニクリップは出来るんだよなあ。
   


そうかあ。
プロの世界チャンピオンは世界中に何人も存在するけど五輪金メダリストはたった一人。
日本人ボクサーでこれまで70人の世界チャンプ、金メダリストはたった二人。
プロより強いとは言わないがプロのチャンピオンになるより難しいのは確かかも。


…夜、A部夫妻と行った店は駅前第2ビルの『楠木フサヱ』という風変わりな名前の店。
立ち吞みの店で、前々から気になってはいたのだが最近A部さんがお気に入りらしい。
行ったのは『楠木フサヱ はなれ』という新しく出来た2号店。
前は別の店だったところを若干改装してほぼ居抜きでオープンした。
ここアタリでした。
安い、旨い、スタッフの質が高い。
若い大柄な女性スタッフの対応が気持ちよかった。
価格、味、人間は居酒屋の3大ポイントです。
ワンコインで生ビール(他も選べる)1杯と3品盛り合わせの付きだしセットが出る。
京都の四富会館に『たすく』のセットのようなものが500円で飲み物つきなのだ。
コスパは高い。
酒豪夫婦とこんな店で飲めば行き着くとことは決まっている。
生ビール中、スパークリングワインフルボトル、赤ワインデカンタ2。
9時には帰ってコイン精米へ行くとヒロに約束してたけど旨し酒精の誘惑に勝てず。
でも、これだけ飲んで食べて7000円強というのに感動。
ちゃかり2000円で許してもらう。
え?
これだけ飲んで2000円!
『楠木フサヱ』おそるべし。
ちなみに店名は若きオーナーのおばあちゃんの名前だそうです。
店の奥に写真が飾ってありました。


   
   店主のブログより写真拝借。


明日は博多日帰り出張。
夜、雷鳴が轟く。