2013/1/13 もちろん手遅れ

昨日、走った芦屋浜のコースは悪くない。
信号に一度もつかまらず、アップダウンもあり、景色の変化もありの10キロコースだ。
ここを6分ペースで走り1時間を切ることを最初の目標にしよう。

  


Runmeter はグーグル・アースともリンクしている。
(上の写真は6キロの折り返し地点から見た人工浜と六甲山)
      


…映画『レ・ミゼラブル』の感想が定期購読しているブログに続々とアップされている。
琥珀色の戯言」さんのエントリーが簡潔明解でうなずくことしきり、もう一度見たくなる。
ちょっと引用させてもらいます。
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20130113


   僕がいちばん気になったのは、ラッセル・クロウさんが演じたジャベール警部だったんですよね。
   主人公はさておき、この人は「救われる」のだろうか?って。
   作中で、ジャベールはジャン・バルジャンに「俺は檻の中で、貴様等のようなクズの間で生まれた」と告白しています。
   「でも、だからこそ俺は、『法の番人』として立ち、小さな過ちも許さないのだ。それが神の意思にかなうことなのだ」
   ジャベール警部は、自分の出自にコンプレックスを抱いているからこそ、ジャン・バルジャンを認めることができない。
   それが「パン1個の罪」であっても。
   紙一重の場所にいたからこそ、「俺はお前とは違う」と、常に「差別化」していないと落ち着くことができない。
   人の感情って、19世紀も21世紀もあまり変わらないんだな、と思います。
   その一方で、「革命を目指す青年貴族」は、生き残ったら、あっさり方向転換し「愛に生きる」。
   そして、貴族仲間に祝福されるのです。


そうそう、そこなんですよね。
この物語におけるシャベール警部とエボニーヌの存在はとてつもなく大きく僕らに問いを投げかける。
「紙一重の場所にいたからこそ、「俺はお前とは違う」と、常に「差別化」していないと落ち着くことができない」
自分の出自にコンプレックスを抱いているゆえに貧しい層に厳しい、というのはハシモト氏を彷彿とさせた。
でも、彼はシャベール警部ほど純粋ではないだろうな、と思い直す。
そして、確かに悲しき「カフェソング」を歌い、戦いに死んでいった仲間に涙したはずのマリウスの方向転換ぶりには啞然とした。
こういうのって19世紀のフランスだけじゃなく、現代の日本にもよくあることで、ある意味うすっぺらい人間を象徴しているよなあ。
もう一つ、コピペさせてもらいます。


  この物語は、実に残酷です。
  貧しいものたちは貧しく、卑しく、したたかに(一部に煌めく人物もいるのだけれど)描かれ、
  革命に生きる若者たちは、しっぺ返しを食らいます。
  そんななかで、ジャベール警部は……
  結局、ジャン・バルジャンがやったのは、「一人の孤児を育てて嫁にやった」だけなのにねえ。
  でも、人間の「正しい生き方」なんていうのは、大義とか自己犠牲とかよりも、
  そういう「身近な人を幸せにする」ことに尽きるのかもしれない。



冒頭の強制労働のシーンとか、ジャベール頸部の身投げのシーンとか仕掛けは思いっきり壮大だった。
その割に主人公の一大事業が「一人の孤児を育てて嫁にやった」というきわめて個人的な善行だったことに拍子抜けする。
(だからといってジャン・バルジャン、そして映画の価値がない、ショボイと言ってるわけではありません。誤解なきように。)
ブログ主は書いています。
「人間の「正しい生き方」なんていうのは、大義とか自己犠牲とかよりも、そういう「身近な人を幸せにする」ことに尽きるのかもしれない」
御意!
心に刻んでおきます。


     



琥珀色の戯言」や「特別な一日」のようなブログを読んで初めてそうだったのかと気づくことが多い。
最近とみに思うのは、自分の感性の衰えです。
詩人の茨木のり子さんに “水やりを怠っておいて ばかものよ ” と怒られそうです。
でも、感じたことを明解にアウトプットすることが出来ない。
さらに言えば、何も感じないことだってある。
(曲がりなりにも)表現者として、いかがなものか、と思う。


加えて、情報処理の速度も低下している。
世の中には自分より明らかに優秀な人ってこんなにいるのだと実は最近になって気づき実感している。
ええ歳してお恥ずかしい限り。
もちろん、手遅れだ。
もう少し若い頃にちゃんと認めて自覚すればもう少し不器用に愚直に生きる道があった。
もしかしたら、何がしかの成功をおさめたかもしれなかった。
でも、手遅れと自覚することは救いでもある。
心に平安が訪れる。
何よりもふたたび手遅れだと気がつく悲しさから永遠に逃れられる。
人間、諦めてしまえば楽になる。
五十前の人は諦めちゃダメだよ。