ヒロに言われて気がついた。
去年のきょう、左肘の手術をした。
2泊3日、甲子園の永田整形外科、左肘尺骨神経のバイパス手術。
初めての全身麻酔、手術というものが初体験だった。
一年が経ち左の小指、くすり指のしびれも(気がつけば)すっかり消えた。
担当医が神経はゆっくりしか回復しないので1年以上かかるかもしれない、と話してたのを思い出す。
もう10年前くらい過去の出来事に思える。
様々なことに後退戦を強いられている今、ゆっくりと確実に前に進んでいる実感。
おまえはラッキーだね、と、改めて思う。
10日ほどグラスファイバーのギプスをしていた。
着られる服も限定されていたはずだが何を着ていたかは忘れてしまった。
ギプスがドイツ語(オランダ語?)で英語ではキャストということを初めて知った。
ちなみに、この犬は全体重をかけている。
…益田ミリ「夜空の下で」が素晴らしい本であること。
宇宙に関する脱力系の短編マンガとエッセイを1パックにした本です。
これがいいんです。
以下、担当編集者の方の紹介文です。、
仕事を終えて保育園に急いで子どもを迎えに行く母親、放課後に恋人と待ち合わせて帰る高校生、
サービス残業の日々に疲れきった会社の同僚たち……。
夜空の下で繰り広げられる、普通の人々のかけがえのない日々がじわじわと心に沁みてくる作品集です。
連載時の12話に加えて、新たに12話を益田さんに描きおろしていただきました。
すべて読みきりで楽しんでいただけるのですが、
じっくり読んでいただくと、連載作品と書きおろし作品が<つながって>いることに気づかれるはず!
1話ごとにマンガで取り上げる宇宙にまつわるキーワードを分かりやすく解説した安藤和真(鹿児島の天文台勤務)さんのコラムも全収録。
笑ったり、泣いたり、ふむふむとうなづいたり……そして、最後にはきっと、夜空を見上げたくなる一冊です。
- 作者: 益田ミリ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/12/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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僕はこの本をトイレに置いて読んでいる。
3話くらい読む。
一便3話。
本当はもっと読みたいのだがもったいないので3話限定にしている。
それくらいいいのです。
夜空が見たくなるだけでなく、自分の過去や未来、遠くを思ってしまう。
乱暴な喩えだけど漫画はダイワハウスのリリー・フランキーと深津絵里のCMみたいだ。
安藤さんのコラムも難しい天文の話を小学生にでもわかるように平易に語る。
月面にある「虹の入江」は彼の好きな場所で、家を建てるならここに決めているという。
地球の湾のような地形で山あり谷あり、満月になる前後の光と影の具合がいいらしい。
http://mo.atz.jp/meisyo/iridum_sinus/index.htm
この本、気に入ったら誰かへのプレゼントにいいと思う。
絵本感覚ですね。
実は本を贈り物にするのはちょっと気が引ける。
(何度かプレゼントしたことはあるけど)
これを読め、強制してるみたい。
こんなん好きでしょ?と価値観の押し売り。
よほど親しい間柄でその人の嗜好を知ってればいいけど。
絵本なら読むのにそれほど時間がかからない。
シンプルなだけにより価値観の押し売り度合いが強いか。
でも、そんなこと言い出したら何も出来ないね。
人間関係がどんどん薄味になっていく。
…朝井リョウという人が直木賞を受賞した。
去年、大学を卒業したばかりの23歳。
この若さで直木賞は聞いたことがない。
あの「桐島、部活やめるってよ」の作家だ。
- 作者: 朝井リョウ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/11/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 朝井リョウ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/04/20
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なんでも「桐島」の原稿はHくんのプリンターで印刷したとか。
Hくんは直木賞の受賞パーティーに招待された。
同級生に大きくリードを広げられた。
友達の背中が遠ざかっていくなあ、と周りの者から言われていた。
- 作者: 朝井リョウ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/06
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どれだけリードされようと挽回の余地はある。
箱根で言えば1区か2区、イーブンペースで走ればつかまえる余地はある。
そんな著名な同級生はいないけれど、僕はといえば…。
箱根で言えば8区か9区、もうすでに大手町にゴールした奴だっている。
挽回しようにも…。
せめて、気持ちよく走り続けよう。
…入試中止要請など大阪の市長が暴走してるのを全国の人は知ってるのだろうか。
体罰問題をとりあげても一般論ばかり、他の側面を見ようとしない。
市長は徹底究明だというけどメディアが伝える情報では何の判断のしようもない。
自殺した生徒のこと、顧問の先生のことも本当のことは何もわからない。
ひとつフィットしなかったら全体のシステムが悪いとフィットしていた人の生活をつぶしていいのだろうか。
大阪市民じゃないけどリコールを提案したい。
週刊ポストを読んでないので買おうかなと思っている。
- 作者: 関川夏央
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/11
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『週刊ポスト』の人気連載エッセイ「やむを得ず早起き」が待望の書籍化。<中国共産党が嫌いというと、右翼? それとも左翼?><現実直視はやめよう。七十五歳までは中年ということにしよう。><映画はドラマだ。アクシデントではない。(小津安二郎)
人生はアクシデントだ。ドラマではない。(関川夏央) >