運転免許の更新に伊丹へ行く。
こういう雑事は早め早めにすませておこう。
この先、何が起こるかわからない。
半日かけて伊丹まで行ってる暇がなくなるかもしれない。
晴れた冬の午後、伊丹駅へ下り立つ。
数年前まで駅前にあるショッピングモールのシネコンに何度か来た。
たぶん2004年から2007年あたりだろうか。
尼崎にシネコンが出来、2008年に西宮にもっと大きなモールとシネコンが出来てからはすっかりご無沙汰。
免許更新センターに来るとなぜか暗い気分になる。
愛想のないかつての社会主義国家的な空気が漂う。
ま、警察がやっているからね。
出頭しろとハガキが届き、人々はここにやってくる。
視力検査や顔写真を撮られていると徴兵検査されてるような気分になる。
丙種合格、自宅待機せよ。みたいな。(経験無いけど)
30分ほどパイプ椅子に座りビデオを観て終わる。
5年間有効のゴールド免許。
次回更新時、平成30年にぼくは61歳になっている。
あと3回も更新すれば…人生のカウントダウンが聞こえる。
暗い気分になる。
今回から本籍地が印字されないIC免許になっている。
暗証番号で読み取る機械がある。
このシステムにいくらかかったのだろう。
免許証に本籍地の記載が必要なのだろうか。
…公演が残り2日となった。
ようやく文楽新春公演へ行く。
今回は復帰公演、住大夫さんの語る「寿式三番叟」を幕見するだけでいいかなと思っていた。
公演開始15分前に行くとすでに幕見は売り切れ、それではと窓口でチケットを買う。
で、それが正解だった。
見ればやっぱり面白い。
それに幕見だと大夫から一番遠い席に座らされる。
住さんを見に来たのにそれでは甲斐がない。
演目は新春恒例の三番叟、住大夫さんは翁を語る。
幕が上がりずらりと並ぶ大夫と三味線。
そのほぼ中央に竹本住大夫が座っていた。
少し痩せられたような。
語りを聞くのは去年の新春公演以来。
僕は字幕も人形も見ずに住大夫さんばかり見ていた。
八十八歳、米寿の現役大夫、眼福眼福耳福耳福。
舞台ではおめでたい三味線に合わせて三番叟が大暴れしている。
うーん、客の入りは6割くらいかな。
何度も書くが東京では入るのにね。
残念ながら2月公演は住大夫さんの出演は無し。
4月の大阪、「新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)」お染、久松、野崎村の段で切り(クライマックス)を語る。
「寿式三番叟」はごあいさつ替わり、4月が本格復帰ということだろう。
春は住大夫の野崎村を聞いて5月に野崎観音、野崎詣りへ行こう。
中入りで、近くのたこ焼き屋でチューハイを飲む。
たこ焼きを買いに来る客がミナミの帝王やナニワ金融道っぽいな。
『義経千本桜』の「すしや」の段。
3年前の南座で見た。(もう3年前か…)
いがみの権太が海老蔵だった。
一度見ているので物語は頭に残っている。
いがみの権太をつかうのは三世桐竹勘十郎。
語りは源大夫、津駒大夫、文字久大夫の順。
去年の新春公演も『義経千本桜』だった。
『義経千本桜』の道行初音旅(通称 吉野山)と川連法眼館の段。
http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20120111/1326208195
今回の「すしや」も楽しめました。
汗だくの津駒さん、住大夫さんの一番弟子 文字久さんの熱演が心を打ちます。
ドキュメンタリーで「そんな顔くちゃくちゃにしてえ、声出てへんやないか!」と叱られていた文字久さんです。
三十路さんの投稿でゆるキャラ「ごん太くん」の登場を期待してたのですが…いませんでした。
彼はすしやの段の舞台である奈良の下市町のキャラクターらしく、その日は出張で文楽劇場に来てたみたいです。
…A部老師からメール、映画を見終わったところですが飲みませんか、とのこと。
うーん、今日は夜に筋トレに行く予定、行く予定、行く予定、行くよ、行くよ、行きますよ、飲みに。(バンザーイ!)
行ってみたい店があったので中崎町あたりで合流しましょうとメールする。
堺筋線で日本橋から北上、扇町で下りて立ち飲み『糀屋(こおじや)』でドッキング。
ビールとお酒を一杯ずつ飲む。
寿司処『たくみ』に電話予約。
真面目に仕事している美人酒豪Nさんも合流する。
文楽で「すしや」を見ていたら思い出した。
最近、寿司処『しん』の予約がとれない。
で、系列店が近くにオープンしてことを知った。
ここが大正解でした。
(もう少し書きます)