ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2013/3/27 雨ごもり

雨の夙川公園、桜回廊。
まだ三分から五分に満たない咲き具合。
こうして望遠で撮ると花が重なってけっこう咲いているように見えるが実際はまだスカスカな感じ。
寒いです。
  


アップルストアで見つけた JAMという小さなスピーカーを購入。
ちゃんとそれなりの音量で聞くときは紙管スピーカーだけど、ブログを書きながらradico や iTune に入れた曲を聞くのはこれがいい。
耳元でささやいてくれる感じが好きなのだ。
http://www.youtube.com/embed/UlSUxL4dHeo
BT 経由でワイヤレスでつながる。
もちろん有線でもつながる。
USB で充電できるリチウムイオンバッテリー、もちろんバスパワーで電源供給される。
文字通り小さなジャムの瓶ほどの大きさなのに、BOSEっぽいの濁りがなく清んだ音。
おおっ、とちょっと感動してしまう。
ボリュームを上げるとかなり迫力ある重低音が出る。
★5つの優れものだと思う。
定価は4980円だけどもう少し安く買えます。

         


とにかく小さい。
このスピーカーから信じられないくらいのエエ音が出る。
  


…昨日、勝つか引き分ければワールドカップ出場決定だったザックジャパンがヨルダンに敗れた。
ワイドショーはレーザー光線で妨害されたと憤慨報道で盛り上がる。
負けたせいもあるんだろうけど…。
オリンピックやワールドカップではこの手のネタが好まれけど僕は好きではない。
敵愾心を煽ることで安易な愛国をたきつけているだけのような気がする。
ヨルダンのサポーターはさすがに誉められたものでもないけど…。
でもまだ勝ち点で大きく上回る。
アジア予選ってこんなに簡単でいいものかと逆に心配してしまう。


…オンデマンドでNHKのドラマ『ラジオ』を観る。
宮城の女川を舞台にしたドラマ、女川は牡鹿半島の付け根にあってクルマで通過しただけだけど津波の前と後で訪れたことがある。
御存知のように原発の町でもある。
震災前に通過したときに、このあたりは地震の多発地帯なのに原発つくって大丈夫か? とセルジオと話した記憶がある。
ドラマはその女川の仮設住宅に住むひきこもりの(実在の)女子高校生が主人公。

     



   東日本大震災被災地・宮城県女川町に実在する「女川さいがいFM」から生まれたドラマ。
   被災地に生きる女子高生と彼女を見守る大人たちが織りなす青春群像。


題名の『ラジオ』は地元のコミュニティーFMのこと。
見始めてすぐにはドラマの世界に入っていけなかったけど見終える頃には同化していた、という感じ。
実話に忠実に描いているらしく嘘っぽいところはなく誠実なドラマだと思った。
使われている音楽もいい。
とりわけ主人公の“某ちゃん”と呼ばれる女優が印象に残った。
彼女のちょっと孤独な感じのモノローグがいい。
自分のブログを朗読するシーンが何度かあるのだ。
こんなCMに出演している。
      


刈谷友衣子という16歳の女優さん。
http://www.youtube.com/watch?v=gm-x3bqt1Iw
愛知県出身らしい。
本名は水谷らしい。
ということは刈谷刈谷市刈谷だろうか。
同郷?
おじさん、応援させてもらいます。


他にも新井浩文安藤サクラ西田尚美リリー・フランキーらの脇役も、もう一人の女子高校生役の夏居瑠奈という娘もよかった。
劇中に流れる曲は実際の“某ちゃん”の選曲らしい。
僕は知らなかったが、THE イナズマ戦隊 というバンドの『応援歌〜友へ〜』がいい。
まるでこのドラマのために書き下ろされたのでは? と思うドンピシャの歌詞。


   俺 おまえのことは ずっと前から ずっと前から見てきたから
   俺 おまえの流した涙も いい顔も見てきてるから


http://www.youtube.com/watch?v=mKMIBlnrDYc


ドラマを見終えてから実際の「女川さいがいFM」を聞いてみた。
主人公のモデルとなった“某ちゃん”が出演していた。
声が、ドラマの“某ちゃん” 刈谷友衣子とそっくりで驚いた。
それと今さらながらサイマルで地方のラジオが聴けることにちょっと感動。
http://onagawafm.jp/archives/7152


“某ちゃん” のブログの文章が素晴らしい。
今はいろいろあって閉鎖されているらしいがここに原文が載っている。
ドラマでも刈谷友衣子ちゃんのモノローグとして語られている文章だ。
http://www.joqr.co.jp/hodo/2012/04/post-293.html


   町は被災地と呼ばれた。
   ただの高校生が被災者と呼ばれた。
   あの子は思い出になった。
   上を向いて歩こうと、見上げる空は虚無の青。
   頬を伝う涙なんて、とっくの昔に枯れちゃった。



つくづく思う。
東北はやっぱり中央に振り回されて虐げられてるのは確かだ。
佐々木さんは元気にやってるだろうか。
ハハ、こういうふうに思い出したように書くとこが身勝手だよね。


…図書館に本を返したついでにまた何冊かを借りる。
家には何冊も本が読まれるのを待っているというのに。
団鬼六のエッセイを2冊借りた。
老犬のラブラドルレトリーバーとの暮らしを書いた「愛人犬アリス」、
宝石などに連載されていたエッセイを集めた「牛丼屋にて」。
昔、幻冬社アウトロー文庫で団鬼六の自伝エッセイを読んだ。
この人の書くエッセイは並大抵の面白さじゃない。
変なほめ方だけどまさにそうなのだ。
色川武大もそうだけど戦中生まれの無頼派はちまちました団塊以後とはスケールが違う。


短編小説をつまみ食いのように読み散らかして、さて何から読もうか。

吉原御免状 (新潮文庫)

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銀狼王 (集英社文庫)

銀狼王 (集英社文庫)

東京12チャンネル運動部の情熱

東京12チャンネル運動部の情熱

ライオンの冬      (角川文庫)

ライオンの冬     (角川文庫)


吉田秋生の『海街 Diary 』を5巻まで読む。
ずっと前に読んだので1巻から読み直したのだ。
西岸良平の「鎌倉物語」を読んで、なんとなく行ってみたいと思い10年ほど前、出張ついでに鎌倉を旅した。
長谷のユースホステルに泊まって大仏、光明寺、長谷観音、長谷観音の展望台と稲村ヶ崎を歩いた。
須磨と京都をミックスしたような町だなと思った。

     海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (flowers コミックス) 海街diary 2 真昼の月 (flowers コミックス) 海街diary 3 陽のあたる坂道 (flowers コミックス) 海街diary 4 帰れない ふたり(flowers コミックス) 海街diary(うみまちダイアリー)5 群青 (flowers コミックス)


この『海街 Diary 』に描かれている鎌倉もいい。
しばらく住みたいなと思う。


そんなこんなで雨ごもりの一日でした。
ちゃんちゃん。