ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2014/4/16 憎しみの同調

きょうは昼イチでニュース会議。
夜まで時間が空く。
堂島の1000円カットハウスへ行く。
好日山荘でナルゲンの調味料入れを買う。
招待券があったのでグランフロントで開催中の「篠山紀信展 写真力」を見る。
国際美術館で見た「アンドレアス・グルスキー展」でも同じだったけど、
あんな巨大な写真を見るのはそれなりに心ときめく体験だ。
会場へ入るといきなる三島由紀夫の裸体がどーんと迎えてくれる。
印象的だったのは、歌舞伎の仁左衛門の高貴さ、幼いころの満島ひかりの目力、若貴人気絶頂期の大相撲の集合写真。
大学時代の宮崎美子の写真もなつかしかった。
GOROのグラビアを飾った南沙織の写真も見たかったな。


財布に10年前のスターバックスカードが入っていた。
2004年のシーズン、ジョージ・シスラーの記録を抜いて世界記録を打ち立てた絶頂期の51番。
262安打のメモリアルカードです。
残高あるかな?と思ってマルビルのスタバへ行くと700円分残ってた。
スタッフの美人に、こちら貴重ですよね、と言われる。
ちょっと自慢したい気分。
いつもより少し美味しいのは錯覚だろう。
それにしても、2004年のシアトル、イチローの時代でしたね。

   


先月亡くなられた安西水丸さんと小山薫堂さんの本をトイレに置いている。
wowowで放送されたイラストつきのポエムと二人が映画を見た感想が収録されていて、
毎朝、便器に座るたびに2作品分くらい読む。
「トゥルーグリット」という映画の感想が面白かった。
コーエン兄弟が監督した西部劇で、父親を殺された娘の復讐物語。
憎しみが映画の根底に流れているそうな。(未見なのです)

夢の名画座で逢いましょう (幻冬舎文庫)

夢の名画座で逢いましょう (幻冬舎文庫)


水丸さんが言う。
「憎しみというのは、ある意味で大切なことだと思うんですよね。
 僕、よく言うんですけど、人が親しくなる場合、好きな人が同じというよりも、嫌いな方が同じ方が親しくなれると。
 あいつが嫌いなんだよ、と言う方が親しみが沸いてきますよね。」


そうかもしれない。
身に覚えがある。
嫁の機嫌が悪くなるのは僕が彼女の “嫌い” に同調しなかった時だ。
好きなものに関しては、そうかなあ、で済むけど、
○○ってヤな奴だよね、と言われ同調せずにいたら自分まで嫌われる。
曖昧な態度は許さない雰囲気がある。
どうしてアンタはあんな○○の肩を持つのか、みたいな。
アナタはあいつのことが好きなのか?、みたいな。
そんなこと一言も言ってないのに。


小山さんの言うように憎しみは愛より総量が多くて強いのだ。
好きなものが一致するとき、そこにはある種のジェラシーが混じるけど、
嫌いなものが一致したときに同じ敵と戦っている同志として、
強い一体感を得るのだと思う。
小山さんがポエムで書いている。
「憎しみという感情は何よりも強いのかもしれない」
人が何者かに成るためのガソリンの半分以上は憎しみかもしれない。
そう、倍返し。


僕にはあまり嫌いなものがない。
心が薄っぺらなのかもしれない。
歳をとると涙もろくなるというけどあまり泣いたりもしない。
ただ他人を怒らすことは増えた。
何書いてんだか。



グランフロントの北側にこんな庭園がある。
新緑が目に鮮やかで、気持ちがいい。
都会のど真ん中で人も少なくてトクした気分。
  


インターコンチが入ってるのでこぎれいで洒落オツなカフェやレストランが多い。
外国か東京に出張したつもりで入ってみよかなと思うがやめておく。
ちょっとビール飲んで一皿頼むとすぐ2000円近くなる。
サントリー白州のイベントをやっていた。
ハイボール300円にそそられるが腹が減りすぎてドリンクだけで済みそうにない。
飲むなら南側の駅前ビルに限る。
  


駅前第一ビルの「立ち呑みBAR RIKI」でワンコインセット。
このあたりはワンコイン天国になってきてる。
僕のように年々収入が減っていく呑兵衛には居心地のいいエリアだ。


そして、口開けの「よしむら」で旬の魚と地酒を堪能。
天神橋筋を北上して「肴や」でスパークリングワインと鶏ハムと鮨3個。
さらに北上して「ダイワ食堂」で赤のデキャンタでハムカツやらペペロン焼きそばなどなど。
最後は「たくみ」で日本酒と炙り雲丹となんと4軒はしごとなる。


京あげの味噌焼き@よしむら
  


金目鯛のお造り@よしむら
  


辛み大根のじゃこおろし@よしむら
  


今年はヒロがいかなごの釘煮を作らなかった。
小さいいかなごが出る頃に白馬へ行ってしまったからだ。
来年は食べたい。