2010/2/9 カモメが飛んでいくねえ。

生暖かい朝、久々にジョグで汗かく。
どこかの雪山では雪崩れが起きるだろう。


iPhone連鎖、眼鏡堂、A藤、Tマツ、それぞれの動機。
みんな、最初はiPhoneに弄ばれます。
3日もすればほとんどの問題は解決して手のひらに大人しく収まります。
なーんて先輩ぶってみる。
言えるのはWiFi環境を自宅につくると数倍使い心地がよくなります。
これも実はiPhoneの先輩からの受け売り。


夜はミナミで演劇鑑賞。
大阪劇団という合同ユニットに笛の金子鉄心先生が音楽担当で参加している。
セルジオがメールで連絡しておいたので、なんと無料招待でした。
黒糖焼酎「れんと」の一升瓶を持って来てよかった。
『赤い夕陽に背を向けて』@ワッハ上方。
冒頭から金子先生のイーリアンパイプスが響き渡る。
生演奏なのだ。
戦前の大逆事件で投獄された女性 金子文子という人の一生を芝居にしたもの。
哀しいテーマ曲も金子さんの作だろうか。
カーテンコールで拍手しようと思ったが幕を上がらず。
出演者のご挨拶もなくちょっと拍子抜け。

     
     



アフター芝居、珍しくミナミで飲む。
せんべろ立ち呑み赤垣屋でビールと串カツ。
バー「花本」でブッシュミルズ。
かの吉田バーで働いていたバーテンの方が独立したカウンターだけのバー。
音楽も流れず、BGMは人の話し声だけの静かなバー。
気に入りました。



…セルジオより立松和平の訃報を聞く。
享年62、多臓器不全で死去。
僕らと10年違う。
同じ1947年生まれには北方謙三、沢木耕太郎、佐野眞一、宮本輝らがいる。


「自転車」という短編が好きだった。
夏の暑さと西瓜と埃っぽい道路沿いの風景が目に浮かぶ。
しみじみと切ない小説だった。


立松和平という人を初めて見たのはニュースステーションだった。
http://www.youtube.com/watch#playnext=1&playnext_from=TL&videos=XAUUcLnBZYc&v=SdzPKqQDz4k
ドナウ川の畔で立松風リポートをした記憶が甦る。


 国のはずれはもうひとつの国のはじまりでもあります。
 ここはドイツのパッサウという国境の街です。
 ドナウ川の向こうはチェコスロバキアです。
 カモメが飛んでいくねえ。
 鳥は自由に行き来出来るのに、人は行くことが出来ない。
 人は山があれば登りたいと思い、川があれば渡ってみたいと思うものだ。
 その先へ行きたいと願うものだ。
 その先がどこなのか、僕らはそれを知りたいんだねえ。
 ビールを積んだ船が行く。
 ああ、ちょっとノドが乾いてきたなあ。
 上野くん、ビールでも飲みにいこうか。

                 ドイツ パッサウにて


70年代後半、雑誌「カイエ」に載った川本三郎による評論。
「二つの青春小説」は村上春樹と立松和平の比較文学論、秀逸だった。
題材は「風の歌を聴け」と「途方にくれて」
どちらも大好きな小説だった。
僕は二十歳そこそこだったが、立松和平や村上春樹も30前だった。
当時の三十はずいぶんと大人に見えた。
手元に2冊の文庫本がある。
昭和56年の第一刷。
読んだのはハードカバーか雑誌だから買い直したものだろう。
活字が小さい。
この年齢になると辛い大きさだ。
あの頃は何も感じなかったことなのに。

    


20年近く前に利尻、礼文を旅した時に書いた日記。
立松和平の文章を写している。
下手なスケッチなんか描いている。
昔から僕はこんなことをしていたんだなあ。
WEB日記も同じだ。

 

 
 



よせばいいのに帰宅後、ちょいカレーと本搾りチューハイ。
厳重注意。