2011/10/26 両雄の時代

冷え込む朝、朝刊で北杜夫の訃報にふれる。
どくとるマンボウシリーズを読んでいた高校生の頃を思い出す。
僕らの中ではマンボウvs狐狸庵(遠藤周作)だった。
すでにお二人ともこの世からいなくなってしまった。
入り口はユーモア小説やエッセイだったが、読み進むうちにイメージが変わる。
二人ともずいぶんと恐くてシリアスなテーマを描く小説家だと知った。
夜と霧の隅で」と「白い人」だった。
僕の中の“マンボウと狐狸庵の時代”からもう40年近く経つ。


マンボウと狐狸庵、両雄の時代。
そういえば朝、プロ野球の話を岩佐翁がつぶやいていた。


  1962年 同一球団に所属する若手投手Aは 25勝14敗23完投(6完封) 防御率1.20、
  ベテラン投手Bは 27勝11敗26完投(13完封) 防御率1.66…。
  まったく優劣がつけられない成績を残して、MVPを選ぶ記者たちを悩ませたが、
  投票の結果はAが栄誉を手にした。


  Aは村山実、Bは小山正明。小山には沢村賞が与えられた。
  阪神日本シリーズ東映に敗れた。シリーズ前にMVPが発表され2人だけでなく
  チーム内がぎくしゃくしたことも敗因の一つと言われた。
  以後、記者投票による表彰選手の発表はシリーズ後になったが
  両雄並び立たずの典型だった。


同一チーム内でのMVPや沢村賞争いの話だが、二人の成績にあ然とする。
両エースで52勝! しかも19完封! 防御率も1点台!
これだけで優勝出来るんじゃないかな。


岩佐さんは両雄並び立たずの典型、と表現している。
思えば、昭和は両雄という言葉がよく使われた時代であったと思う。
長嶋と王、小山と村山、村山と江夏、野村と杉浦、張本と大杉、中西と豊田、
若乃花栃ノ海大鵬柏戸北の富士玉の海、あるいは馬場と猪木…。
漫画雑誌の表紙にもバットやボールを持った両雄の写真やイラストが載った。
最近はそういう演出、売り方が少なくなったような気がする。
単に人材不足なのだろうか。


ウイスキーに凝った時期があった。
30代から40代にかけての頃だった。
あらゆるスコッチやアイリッシュとはもちろん言わないが、
自分の予算の許す範囲で購入し飲み比べたりした。
まだネット販売もなかった時代だから大阪や神戸、東京で専門店を見つけて頻繁に通った。
海外に行くと免税店が楽しみだった。
ジョニー・ウォーカーの青ラベルをシンガポールチャンギ空港で見つけた時は嬉しかった。



【メモ】
ウイスキーに凝った時期があった。
すべてともちろん言わないが自分の予算の許す範囲で飲み比べて
入院した後は最上級のものを少しだけ飲もうと決めたのだが。
いともたやすく低きに流れてしまったが…。


シングルモルト マッカラン18年 ブルイックラディ15年
ブレンデッド バランタイン30年 
       本当はホワイト&マッカイ30年がいいけど新ボトルのデザインが最悪。
アイリッシュ ミドルトンベリレア


…自転車でコンサート。
山下洋輔ニューヨークトリオwith飛鳥ストリングス@兵庫県立芸術文化センター中ホール
客の年齢層は高い。往年の山下洋輔トリオのファンだろうか。ほぼ満席。
山下洋輔69歳、セシル・テイラー76歳!
寒い!