2016/1/19 気高く潔く

ある年齢になって、いろんなことを諦めた。
40が近づいた頃だろうか。
潔く諦めた。
いま、ふたたび、もっとたくさんのことを諦めないといけない年齢になったと実感している。
前のときみたいに潔くなれないのはなぜだろう。
諦めることがあまりに多すぎる。


道頓堀の空に残月が浮かんでいた。
  


いつか出来るだろう、と思っていたことが、もう無理だろうな、と思うようになる。
あれこれ考えを巡らせていくにつけ「もう無理だろうな」が増殖していく。
「保留」のファイルから「廃棄」のファイルへの移行。


  いつか できるだけ 遠くへ 旅に出よう
  あしたを そんなふうに 夢見ていたい


自分には地位も名誉も資産もない。
未来に希望が持てないとなると気持がふさぐ。


いま思うのは、ダウナーな空気に飲みこまれたらダメだということ。
諦めてもいい。
それでも人生は楽しい。
やるべきことは山ほどある。
卑屈になって肩を落として生きることは賢明ではない。
顔をあげて気高く歩こうと思う。
気高く、朗らかに。


  Life is not a matter of holding good cards. but of playing a poor hand well.
  人生とはいかに良いカードを手に持つかではなく、手に持った悪いカードをいかに上手く使うかである。

                                    ロバート・スティーブンソン


  



冬将軍到来、六甲おろしが暴力的にサッシの窓をたたく。
夜半のみぞれで六甲山冠雪かと思ったが雪は無かった。
晴れて風強く寒い。
厚着して外出する。


局でちょっとすり合わせしたり、あすリートの同録を見たり。
阪神百貨店で店頭販売していた交野の地酒「片野桜」のあらばしりを買いサーモスに入れ直す。


松竹座で嫁と歌舞伎を観る。
歌舞伎はずいぶんご無沙汰していた。
前に行ったのは2013年5月の南座海老蔵の伊達の十役だった。


      


仕事を途中で放り出して手元不如意ゆえ3等席。
3階席から見下ろす。


午後4時開演。
藤十郎の「桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)」
夫婦とも少し眠ってしまった。


愛之助の「研辰の討たれ」は面白かった。
茶坊主侍を二枚目の愛之助が楽しそうに演じる。
愛之助に父親を殺され仇討ちする息子が中車(香川照之)。
二人が相対する場面で「半沢直樹」ネタをする。
そういえば…愛之助も半沢に出てたわよね。
幕間に客席で弁当を食べる。


最後が「芝浜革財布(しばはまかわざいふ)」
ご存知、落語の名作を舞台にしたもの。
中車と扇雀の夫婦もの。
歌舞伎というより松竹新喜劇そのもの。
中車、達者ですね。
嫁と見ながらしみじみといろいろ考えてしまった。

  



去年暮れにいただいた小風呂敷で包んだお手製の牛肉弁当。
サーモスに入れた「片野桜」を楽しむ。
  


SMAPのライブ会見がいま世間を騒がせている。
一般紙の一面にすることか、と嘆くのは真っ当な感覚だと思う。
なんだか現政権が進めてることの目くらましに使われてるような気がして…。
デビッド・ボウイが69歳で亡くなった。
有名な人だからもちろん知っている。
実は一曲も知らない。
縁の無い人でした。
今朝、グレン・フライの訃報にふれた。
イーグルスはもっとも身近なバンドだった。

Desperado

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ロックを聴き始めた大学生の頃、後追いで何枚かアルバムを買ってすべての曲が口ずさめるくらいに憶えた。
1980年の春だったか、名古屋の郊外、国道沿いにあるバス会社の2階に泊まりこみバスボーイのバイトを2ヶ月くらいした。
海外旅行へ行く資金稼ぎだった。
イーグルスが The Long Run というアルバムを出したばかりで全曲カセットにダビングしてウォークマンで毎晩聞いた。
ドン・ヘンリー、ランディ・マイズナー、そしてグレン・フライの歌声はほろ苦く懐かしい日々のバックグラウンドミュージックだった。
そうか、グレン・フライが死んだか。