2012/7/3 簾の町

祭りの準備に忙しい祇園界隈を歩いた。
デジカメを持って歩くと今まで当たり前すぎて気がつかなかった風景に足がとまる。
夏の京都は簾(すだれ)の町だ。
花見小路の裏手の狭い路地に入ると前後左右を簾に囲まれてしまった。
こんなに沢山の簾が当たり前のように使われていることに驚く。
  
  


古い町屋にはアルミサッシなど無い。
1階にはエアコンのある家もあるがたいていの家の2階は窓を開け放ち風遠しを良くしている。
日よけ、虫除け、目隠しに今も簾は必需品なのだ。
ほの暗い二階の間、簾の向こうで何かいいことをしているような気がする。


今は中国産が主流らしいが、かつて琵琶湖は簾の材料となる葦の一大産地だった。

  
  


祇園新橋あたりの甘味処。
川に面したすべての窓に巻き簾。
透けて見える部屋の照明が赤い。
これでなくちゃ。

  


大飯原発のある若狭湾原発銀座から80キロ圏内。
夏は酷暑の京都、危険でコスト高の電気など使わずに1500年以上もやってこられたのにな。
簾のかかった町屋の二階で氷水で冷やした瓶ビールをうすはりのグラスで飲む。
鴨川からの風に鈴の音がチリン。
遠雷が聞こえる。
もうすぐ梅雨明けだ。
(だといいのですが)



追記:こんな日記を書いてたら松山出張中の眼鏡堂氏より写真が届きました。
   道後(温泉)も簾、だそうです。
   3階あたりで風呂上がりに涼んでビールでも飲んでるのでしょうか。
   すだれの三段重ね、見事なまでの簾幕です。
   

  

   
   画像が小さいと書いたら大きなサイズで送り直してもらいました。(第二版)