2013/1/31 12−1=11

あったかい日が続く。
金剛山の霧氷も、御在所岳の樹氷も無いとネット情報で知る。


無為に一ヶ月が過ぎる。
1年をルックチョコに喩えたのは去年だったっけ。
そう言えば最近、ダースで数えるものが身近にない。
1月にやったことと言えば、衣類およびシューズの仕分けと処分。
買っておきながら5年以上も袖を通してないシャツやジャケット、コート、チノパンなどなど。
僕の場合、気に入ったら同じものをずっと着る傾向が強い。
ネグレクトされた大量のワードローブ、長く生きてると誰でもそうなる。
それらはゴミとして捨てたものもあれば、まだ捨てずに処分待ちのものもある。
安物だがほとんどが使えるものなので救世軍のバザーに送ろうかと思っている。
いずれ捨てられる運命かもしれないが燃えるゴミとして捨てるのは忍びない。
買っておきながら世話しきれず殺処分されるペットを彷彿とさせる。


90年代に使っていたザンバランのトレッキングシューズ。
これを履いて何度か六甲へ行った。
10年近く履かないまま靴箱に眠っていた。
おそらくソールの素材が加水分解してはがれるだろう。
山に履いていったら悲惨なことになりそう。
捨てる前に足を入れて写真を撮っておく。

 


…局へ寄り納品用のテープをピックアップ。
今日はスタジオで再編集版の音処理。
電話すると前の仕事が押してるそうで暇が出来る。


朝、ヒロが笑いながら、頼みがある、という。
ネットである商品を買ってくれとのこと。
ラモーラというブランドのミニマフラー。
それを僕の誕生日プレゼントにするらしい。
え、オレが買うの?
そう、届いたら私がラップするから。
それってプレゼントかな? おかしくない?
おかしいね。
だから彼女は大笑いしていたのだ。
それなら現物を見たい、と言うと、阪急あたりにあるかもしれんから見てきたら、と言う。
夫婦同士の誕生日プレゼントって難しい。
毎年悩む。
趣味嗜好はわかっているつもりでも微妙にズレてて気に入ったものが選べるとは限らない。
欲しいものをいっしょに買いに行くとサプライズがないし。
結局、自分で買ってるのと同じだし。


暇を利用して阪急メンズ館へ行く。
ダメだ。
気後れする。
ブランドショップが勢揃い。
どう読むのかもわからない。
デイパック背負って行く場所じゃないな。


気がつけば逃げ出していた。
ヨネヤという地下街の串カツ屋に立っていた。
串カツ3本とチューハイ(この店では純ハイという)。
仕事前の一杯。
ぼくは自由だ。


スタジオで放送用のQシートを書く。
去年放送した番組の再編集なので、ナレーションに気を使う。
〜年前、という表現を可能な限り消す。
ま、何とかなったか。


夜は「竹生庵」で蕎麦。
ニシン煮、木綿豆腐と太平山の升酒1合。
早めに帰宅。


帰りの電車でfacebook に日本酒に関して長い投稿をする。
こんなことしてるから読書量が極端に減るのだ。


   ぼくが最初に日本酒いいなあ! とハマッたきっかけとなった地酒は何だろうかと考えてみた。
   北から南、日本地図を思い浮かべる。田酒、〆張鶴、越乃寒梅、八海山、真澄、白鷹、美少年…。
   いや、違う。初恋、最初に心奪われたのは満寿泉だ。ますいずみ。越中富山の岩瀬浜の蔵だった。
   取材中、タクシーの運転手に紹介してもらったと記憶する。
   同行のカメラマン(すでに故人)がお酒好きだったのだ。
   香り高いキレイなお酒だった。
   あれからどんどん深みにハマり濃厚、芳醇、さらに変態へと嗜好は変わった。
   満寿泉、また飲みたいなあ。


   満寿泉に出会ったのは1990年代始めだった。
   でも、今のように純米や純米吟醸、特別純米酒の地酒が好きになったのは…2000年以降、
   うーむ、なんだろ? 秋鹿、奥播磨、菊姫あたりかな。
   次に神亀、爾今、三重錦、琵琶のさざ浪、大治郎、勝駒、伯楽星、太平海、
   続いて旭若松、王禄、竹鶴、凱陣、きもとのどぶ、などを好むようになってきた。
   行くお店も、山長梅田、稲田酒店、蔵朱、よしむら、山中、かむなび、と広がっていった。
   日本酒の森の深くへと迷いこんだ僕はもう森から出るつもりはない。
   初恋が満寿泉なのは間違いない。
   あれは「花一献」という香りの強い酵母を使った吟醸酒だった。


   日本酒ファンのみなさん、初恋の銘柄は何ですか?


fatfat 氏より、メランコリックなことよのう、とのご指摘を受ける。
そう、僕はメランコリックに、センチメンタルに、後ろ向きに生きている。
今より過去の方が大事なことと思えるのだ。
ランズデールの小説「ダークライン」の主人公のように…。


  『歳をとるにつれて…いや、正直に言えばまだ50代後半なのでたいした歳でもないのだが、
   それでも過去の方が、現在よりも大切に感じられるようになった。
   決していいことではないのかもしれないが、それは事実だった。  
   あのころ、物事にはずっと張りつめた空気があった。
   日射しはずっと暖かかった。風は冷たく、犬はずっと賢かった。』


ダークライン (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ダークライン (ハヤカワ・ミステリ文庫)


今夜はメランコリックに夜更かししよう。