09/10/5 『愚か者の盟約』読了

読売新聞に昨日の訂正記事が載る。
藤枝明誠も残っていました」とある。
でも、藤枝はサンフレッチェに負けてしまいました。
高円杯のベスト4は全てクラブチームになってしまった。


起き抜け、ものすごく身体が重い。
体重が100キロくらいになったらこんな感じなのだろうか。
天気も悪いし、走るのはやめておこう。


MLBメジャーリーグもレギュラーシーズン大詰め。
アメリカンリーグ中部地区の優勝争いは大接戦。
デトロイトvとミネソタが160試合戦っても同率首位。
1dayプレーオフとなったらしい。


宮城の佐々木さんからササニシキの新米が10キロ届く。
そう言えばセルジオも美山で稲刈りをしてたなあ。
明日の朝食は新米だ!

    


佐々木譲『愚か者の盟約』読了。
後半200頁あっという間、ジェットコースターだった。
裏表紙の紹介にこうある。
政権交代だ!自民党が割れた、野党連立、新党結成だ…。
 解散総選挙による日本政治の大きな転換を生み出した若き政治家 寺久保浩也の胸中は!?」
ポリティカル・サスペンスである。
この本が新刊で出たのは1991年。
その2年後に小沢一郎の連立工作が功を奏し細川政権が誕生した。
先見の書だったのだ。
実名がいっぱい登場する。
中曽根政権とはどんな政権だったのか、リクルート疑惑とは何だったのか。


この小説の政権奪取は細川政権とは成り立ちが違う。
自民党分裂、社会党解党、自民のリベラルと社会党の改革派が結び、社民連と連合と連立を組んだ。
読むと当時から自民党は末期的な状況だったのだと分かる。
それ以上に社会党内部の分裂も決定的だった。
あの頃は僕は政局に全く興味を失っていた。
1989年夏に英国、アイルランドへ自転車旅行に出た。
3ヶ月日本を離れていたらもう内閣が変わっていた。
今になって、あれはこういうカラクリだったのか、と得心がいく。

主役は議員の寺久保ではなく秘密警察のような目をした秘書の野崎だろうか。
彼の人格がどのように形成されたか、どんな人脈なのかは小説では触れていない。
ただ「野崎にとっては、その相手に一点、世界を憎む情念が感じられたらそれでよかった」とある。
ミステリアス、これはこれで有りなのかもしれない。
でも、冒頭に描かれる戦後の労働争議のエピソードには何の意味があったのか?

     


10年以上前に文庫本(講談社文庫)を買っていたにもかかわらず未読だった。
最近、民主党の政権奪取に合わせてハヤカワで復刊された。
ブログ「佐々木譲の忘備録」にその復刊のお知らせが載った。
それで読もう、と思いついた。


 『愚か者の盟約』がハヤカワ文庫で復刊されます。
  親本は講談社。一九九一年。その二年後に細川政権が誕生したとき、
 評論家の高野孟さんが「この事態を予言した小説」と紹介してくれました。
 海道・室蘭を地盤とする二世野党議員が、政界の裏を知り尽くした第一秘書とともに政権奪取に出る、
 というポリティカル・サスペンス。
 はからずも、絶妙なタイミングでの新装版刊行となりました。
                    (9/6「佐々木譲の忘備録」より)
  http://sasakijo.exblog.jp/8922274/



社会党市民派議員である寺久保、議員宿舎に家政婦を雇うことに抵抗があると秘書の野崎に語る。
寺久保議員は言う。


 寺久保は少しためらってから答えた。 
 「そういうことを人に頼むって、多少こだわりがないでもないな。
  社会主義者が妾をもつことと、どこか似ているように思うよ」
 「地主か悪徳資本家にでもなったような気がするってわけですか」
 「きみは、靴を他人に磨かせることができるかい。
  ぼくはまだ、路上の靴磨きに頼んだことがないんだ。
  道具を他人に運ばせることがいやで、ゴルフもやらない」
                         (『愚か者の盟約』より)


この感じは僕もよくわかる。
もちろん育った環境のせいなのだろうけど。
ホテルや旅館で案内の仲居さんにバッグを運ばせるのも抵抗がある。
理屈ではわかる。
それは仕事だというのもわかる。
でも、皮膚感覚として抵抗が残る。
別にエエカッコしてるわけじゃないのだけれど。
育ちとか出身階級とかの問題だけではないような気がする。
若い世代にはあまりそれがないのかいもしれないな、と思う。
小説のラストで政権奪取間近の寺久保がゴルフに誘われる。
寺久保は断らない。

愚か者の盟約 (ハヤカワ文庫JA)

愚か者の盟約 (ハヤカワ文庫JA)


…僕らのお気に入りの店に信州松本の『スタンディング8オンス』がある。
ふと、考えた。この『8オンス』にはどんな意味があるのか?
きっかけは僕が先日松本から送ったメールへF島さんからの返信。
ひとこと「8オンス、名前がいいです」とあった。
ウイスキーの1shotは1オンスか1.5オンスらしい。
1オンスは30ml、8オンスは240ml。
8オンスのタンブラーは水割りによく使う。
はて?店名の『8オンス』、その名前の由来は?
もしかしたら店主の彼女がボクシングのファンだったりして。