2012/1/10 文楽初め

2012年、平成二十四年の文楽初め。
文楽新春公演@国立文楽劇場です。
去年のリポートはこちら。
タイトルが「人生二度目の文楽」となっている。
http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20110115/1295018303
思えばあれから、研修生発表会@文楽劇場、2月@国立劇場
3月@尼崎アルカイックホールオクト、4月@文楽劇場、6月の文楽教室&素浄瑠璃文楽劇場
7月@文楽劇場、と去年は素浄瑠璃を合わせると8回見る機会を得た。
今年も季節に一度くらいのペースで通いたいと思う。


折しも今日は十日戎阪神西宮駅周辺はごったがえし遅刻しそうになる。
難波へ着いたら着いたで今宮戎で賑わっていた。戎をつなぐ阪神なんば線なのだ。
文楽劇場の前で浪曲師の幸いってんさんを発見!
第一部を観てたのだろうか?


10列31.32に座る。
足が伸ばせていい。
床にも近いし、字幕も読みやすい。
しかし!
客が入ってない。
目の間に空席が目立つ。
六割くらいの入りか。
新市長の「文楽見た。二度見たいと思わない」発言が影響してるのか?
東京は入るのに大阪は入らない。
もう上方において文楽は大衆芸能ではないのだろう。
悲しい。



義経千本桜』の道行初音旅(通称 吉野山)と川連法眼館の段。
床に大勢の大夫と三味線が登場し
「恋と忠義はどちらが重い かけて思いははかりなや」と始まる。
三味線は“闘う三味線”、人間国宝の鶴澤清治ではないか!
切っ先鋭く、三味線隊を締めている。
お、大夫の末席にいるのは亘大夫(わたるだゆう)がいる。
去年1月、ちょうど一年前の研修生発表会で素浄瑠璃を語ったルーキーだ。
『菅原伝授』の東天紅の段だった。
夏の甲子園で見た投手がプロのマウンドに上がっているのを見るかのよう。
がんばれ!


『道行初音旅』(みちゆきはつねたび)
静御前の打つ鼓につられ舞台上手から白キツネが登場、どよめく客席。
勘十郎があの高下駄を履いて舞台をところ狭しと駆け回る。
キツネの耳が動く。
かわいい。
ぬいぐるみ欲しい。

 
『川連法眼館』(かわつらほうげんのやかた)
これぞ三世桐竹勘十郎の独壇場でありました。
物の怪あり。
七変化あり。
踊りあり。
そして、最後は…!
文楽でもコレ有りなんですね。
(ネタバレなので書かないでおきます)


     



義経に鼓をあげましょう、と言われた時のキツネの喜びようったら…。
見ているこっちも、よかったねえ、と微笑んでしまう。
鼓をもらったお礼にキツネが義経に言う。
「実は今夜、吉野山の悪い坊主たちがこの館を襲いに来るんだよ。
 でも、大丈夫、僕の神通力でみーんなやっつけちゃうからね。
 鼓ありがとう、うれしいなったら、うれしいな」
歌舞伎で見た『蔵王堂』は悪僧と忠信キツネとの大立ち回りだった。
あの群舞は文楽ではちょっと無理だろうな。
 
いよ、勘十郎!
今宵の文楽は春爛漫のエンターテインメント。
“部長ワンマンショー”でありました。
 

前にもリンクしましたが桐竹三世にこの動画を贈ります。



幕間に「まきてぬぐい」という行事がありました。
結んで丸めた日本手ぬぐいを舞台の上から若手の技芸員たちが客席へ投げる。
豆まきのまき(蒔き)か、手ぬぐいをまくのまき(巻き)か。
おそらく前者でしょう。
今日10日が最終日だそうです。


ヒロが出足鋭くゲットしました。
七福神の絵が描いてあります。
てん、そのおサカナ持ったおっちゃんがえべっさんだよ。
よろしくお願いしておいてね。