雨の朝、南禅寺まで歩く。
南禅院の脇を通る橋脚、有名な赤レンガ建築の『水路閣』と久々に会う。
橋にように見える構築物、上が水路となっていて琵琶湖からの水が京都へ流れていく。
ローマ時代の水道ですね。
20年ほど前、英国のマンチェスターで巨大な赤レンガのビルを見た。
7階建てか8階建てだったろうか、あれほど大きな煉瓦造りの建築物を見るのは初めてだった。
朽ち果てんとする産業革命時代の建物、たまさか夕日に浴びその巨人は真紅に染まっていた。
死にゆく旧時代の英雄…を見るようで、思いがけず涙がこぼれそうになった。
(BGMはピンキー&フェラーズ「マンチェスターとリバプール」ね)
以来、赤レンガ建築に心惹かれる。
巨大であればなお良い。
そこで、赤煉瓦マニアぷよねこが選ぶ『赤レンガ巨大建築ベスト5』発表!
(おもに西日本中心ですが)
5位は今日訪ねた京都東山の『水路閣』
4位は…金沢歴史博物館!かつての金沢陸軍兵器庫跡。
母校筋の旧制四高跡の金沢文学館もいいが規模の大きさでこちらに軍配。
3位は…和歌山の友が島砲台跡、2008年5月に訪ねた。
廃墟に漂う寂寥感がいい。
これも弾薬庫、歩いているのは友人のセルジオ氏。
2位は…旧信越本線の碓氷峠第3橋梁。
2005年5月、新緑に季節に廃線跡トレッキングで歩いた。
そして、1位は…!
門司駅 旧サッポロビール醸造工場跡。
北九州市の発行する広報誌でその存在を知る。
2007年1月、博多の森でのラグビー取材の帰りに訪ねる。
とにかく、その巨大さに感動。
赤煉瓦フェチの方、ここは必見です。
ここはどこ?わたしは誰? と錯覚します。
(わたしは誰?にはならんか)
関係ないけど、そのレンガ建築の近くにいた犬。
カワイイ。
気の強い美人。
挑むような目、僕のことが嫌いなんだね。
で、最後は番外編です。
2007年9月、ちょうど3年前の今頃、場所はフィンランドのヘルシンキ。
とにかく巨大、僕が見た中では最大のレンガ建築。
28mmの広角レンズにも収まらなかった。
こいつを見た時は興奮して心臓がドキドキしました。
正体不明の建築物だったのでツーリストインフォメーションまで聞きに行った。
18世紀あたりに海運業者のウエアハウス(倉庫)として生まれ、
1826年にリノベーションされたと言う。
ハンザ同盟、あるいは北方同盟の建築スタイル、と教えてくれた。(正確には不明です)
ブレーメンやハンブルク、リューベックに同じようなスタイルの建物を見た。
目の前はバルト海、エストニア行のフェリーが停泊してました。
上の建物から500mほど西の高台にあるのがこれ。
ウルペンスキー寺院、ジブリ心をくすぐられる造形。