2004/10/11 50年目の上高地…


上高地へ行く。温泉だ。山の空気だ。退院して初めてのアルプス


…新幹線に乗り込み手作り俵むすび弁当の朝食。
7時台には上りの「ひかり」は2便しかない。
ほとんど「のぞみ」になってしまった。
トクトクきっぷの「レール&レンタカー」は「のぞみ」は使えない。
JRのやり方はなんか腑に落ちない。
気持ちよくないんだよなあ。
しかも乗った「ひかり」は米原、岐阜羽島と停まる「こだま」と同じ。
なんだかなあ。
名古屋駅で待ち合わせた母と会う。
久しぶりだ。実は3年ほど会っていない。
月に一度くらいは電話はしているのだが。
眼がくぼんで歯もなくなっておばあちゃんになったなあ。
72歳になったんだから仕方ないか。
でも、しゃべりはまだまだ若くて安心する。
ワイドビューしなの83号」はがらんがらんに空いていた。
空いているのにむずかる子供連れの家族とぴったりくっついた指定席、こういうとこJRってヤダよなあ。
松本まで3号車は僕ら3人とその家族連れだけだったのだから離して指定席とってくれてもいいのにね。
全く気の利かないたらありゃしない。
母は子供が嫌いではないし僕らもそれほどイヤではないのだがちょっとうるさすぎる。
松本からは駅レンタカー、今回はSUZUKIのスイフトという車、初めての車種だ。
松本から乗鞍高原へ1時間ほどのドライブ。
途中、上高地方面から戻ってくる車線は数珠繋ぎのラッシュ。
一日ずらして正解だった。狭いトンネルの中で大型の観光バスとすれ違うのは怖い。
明らかにセンターラインをはみ出ている。
予報は晴れだったがちょっと雲が多く乗鞍岳の頂上付近は見えない。
国民休暇村の当たりまで来ると紅葉がなかなかのもの。
牛留池や一ノ瀬園地など高原の名所を車で回って投宿。
「滝見館」は古い旅館、部屋もなんだかカビくさい感じだったが、庭はすっかり色づいた木々で美しい。
一息ついて温泉へ浸かる。
この温泉がぷよねこ的には合格の風呂。
内風呂はすべて檜作り、湯舟ばかりでなく洗い場もすべて檜造りだ。
露天の温度もぬるめで湯は青みがかった濁り湯で硫黄臭がする。
白骨温泉と同じ源泉なのだろう。
ここから白骨温泉までは谷沿いに車で20分くらいだろうか。
ゆったりと長めに浸かる。山の冷気がほてった顔に気持ちいい。
夕食は食堂で。
山の幸が満載のメニューだった。岩魚の刺身、ニジマスの塩焼き、からまつ茸のおひたし、
茶碗蒸し、松茸の土瓶蒸し、天ぷらの盛り合わせ、馬刺、
きのこ鍋にはホンシメジとクリタケという茸が入っている。
スモモのリキュールを食前酒に飲む。わずかな量だがほろ酔い気分になる。
茸はすべてその日にとったもの、天ぷらの海老以外はすべてが地のものである。
きのこ鍋が絶品だった。ホンシメジ(けっこうデカイ)から出るダシがいいのだという。
匂い松茸、味しめじというではないか。
けっこうな量だがヒロが「茸はカロリーゼロだから食べていいよ」と言う。
何でも茸類は消化、吸収出来る酵素を人類が持っていないためにカロリー吸収が出来ないのだという。
あるのはミネラル分と繊維質だけ。
海老天は海老フライの好きな母にあげてもっぱら茸を食べる。
秋の山を食べている気分だ。
宿の爺さんが「見せるだけ」と言って特大の今日とってきた松茸を見せてくれる。
母が「一本どうぞってくれるのかと思った」、ただ自慢したかっただけなのだ。
温泉良し、夕食良し。総合点としてなかなかの滝見館であった。
母には糖尿病で入院したことは言ってない。
内緒でトイレでインシュリンを打つ。
けっこう食べたので寝る前に血糖値を測ると105、かなり低いので安心する。
写真は50年前…。左が母、全て自分で作った服だったと自慢する。