ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2013/6/20 おめのプレーじゃ元気になんね

朝のこと。
ヒロが「前半2−1で日本が勝ってるよ」と言う。
起きてテレビの前に坐るとちょうど前半が終わったところだった。
「後半の頭だけ『あまちゃん』見る?」
「そうだね」
15分でも終わってBSに戻ったら…… じぇじぇじぇ! 二人でユニゾン
3−2で負けてるべ。


あまちゃんの間に2点もとられたのか。
試合終了まで見て思う。
サッカーってつくづく相手次第のボールゲームなんだな。
プレミアやブンデスリーガーの試合を見たあとにJリーグを見るともっちゃりしてて違うスポーツに思える。
国際親善試合というのも相当もっちゃりしてる。
でも、本気の相手なら日本チームも倍速に見える。
岡崎の運動量が凄い。
滝川二高出身、高校サッカーのスパルタ練習に耐えてきた。
よく言われることだけど日本代表のほぼ全員が高校サッカー出身、クラブ育ちではない。
勝手な思いこみかも知れないが、理不尽な扱いを受け、とことん叩かれてきた、という印象が強い。
プリンスリーグ高松宮杯などを見てもクラブチーム出身の選手は精神的にも体力的にもひ弱に見える。
今後、体罰禁止とか指導法が管理されると練習で追いこまれずによりひ弱になるのかな。
追いこまれたり管理されたりすることが何よりも苦手だった僕が言うことじゃないけど。
サッカーの強豪国で体罰が奨励されてるわけじゃなし、結局 この“悪しき” 伝統は越えないといかんのでしょうね。 


(本文と写真は関係ありません)
   


…今朝の『あまちゃん』は祖母(宮本信子)が母(キョンキョン)に過去の一件を謝罪するシーン。
お孫さん、我らがアキちゃんは「おら、アイドルになりてえ」のだ。
眼鏡堂夫人がこんなリツイートしてた。


     @gatugatugugu  私も違和感あります。
     @mcym163: アイドルをやる理由として「人を元気にしたい」というフレーズが多用されるようになったのは、いつからなんだろう。
     80年代には違った。ここ十年ほどの呪文と思うが、いまだ私の腑には落ちず、目の前にぶら下がってる。


確かにそうですよね。
3.11以降、それは顕著になったけどそれ以前からじわじわと蔓延してきた感はある。
誰かスポーツ選手が言い始めたのだったか。
もしかしたら神戸の震災時のオリックスの「がんばろう神戸」の頃だろうか。
スポーツを自粛するよりも頑張ってる姿を見て云々、みたいな。


僕もリアクションさせてもらった。


    @shioshiohida スポーツ選手もそうですよね。語彙や表現力の乏しい人には便利だったからというのもあります。
    チーム一丸となって、と同じような便利で退屈なフレーズ。
    僕のプレイで日本を元気にしたい、困ったことにお前のプレーで元気にはならねえって奴まで言う。
    て言うかそーゆー奴に限って言う。本田、松井とかイチローとか錦織は絶対言わない。
    じぁ、誰が言ってる? おめのプレーじゃ元気になんね、こういう毒舌は眼鏡堂が大好きな感じですね。


    



でも、例外もある。
ぶっとんでたり、突き抜けてたりする選手もいる。
2003年に青森で冬季アジア大会が開催された。
フィギアスケートで優勝した当時のエース村主章枝がフラッシュインタビューでこう言った。
「この優勝を(演技を、だったかもしれない)、亡くなった「コロンビア」号の乗組員の方々に捧げたいと思います」
                   ※大会期間中にスペースシャトルの事故があって7名の宇宙飛行士が犠牲になった
当時、僕は大会の特番のスタッフで青森にいた。
編集室でこのラッシュ(収録テープ)を見て呆れてしまった。
あまりにぶっとんでる。
結局この部分は使わなかった。
もしかしたら村主本人とコロンビア号の乗組員と個人的な関係があったのかもしれない。
もしかしたら村主は熱烈なスペースシャトルのファンだったのかもしれない。
でも、思い直した。
「氷上のアクトレス」
あの当時の村主の圧倒的な表現力を思うとあれは人並み外れた自己陶酔なのではないか、と。
スポーツでも芸術系のジャンルに自己陶酔力は不可欠だ。
村主章枝おそるべし。


…各地で豪雨の被害が出ている。
仕事終わりでセルジオと飲む。
劇団の同窓会イベントを終えて日常に復帰し忙しくててんてこ舞いらしい。
てんてこ舞か。
しばらく踊ってないな、てんてこ舞。
二日連続で「山長梅田」へ行く。
続いて「楠木フサエ」と禁断のハシゴ。
雨は小止みとなる。