2011/7/13 モーニング歌舞伎。


  まつしまやぁー!


   



快晴、午後イチでニュース班の会議がある。
出勤前に松竹座で幕見、モーニング歌舞伎である。
なんだか贅沢な気分です。


お目当ては11時開演の『播州皿屋敷』、幕見は1200円也。
開演15分前に行ったら残り2席、ギリギリセーフでした。


播州皿屋敷』@大阪 松竹座
浅山鉄山  片岡愛之助
岩渕忠太  片岡亀蔵
腰元お菊  片岡孝太郎


関西が舞台の演目なのに関西初演である。
関西と言っても上方ではなく播州、姫路城下での物語。
先日、浪曲で聞いた『番町皿屋敷』とはストーリーも違う。
皿屋敷ものには様々なバリエーションがあるらしい。
番町バージョンは青山播磨と菊は相思相愛、播磨の心を試そうと菊が皿を割る。
俺を試したな、と播磨がキレて惨劇となる。
播州バージョンは姫路の家老 浅山鉄山が菊に横恋慕、
皿を一枚手下に盗ませて女を追い込む絵に描いたような悪であります。
そのパワハラ家老、そして残忍なサディストを正統派の愛之助が演じきる。
3階席でも、こいつは悪いわ、と見てとれるような演出。
(もちろんメイクのせいもありますが)
怪談、というよりアウトレイジ歌舞伎。


愛之助、役柄のせいか台詞まわしのクセが強く少々聞き取りにくい。
亀蔵、この人は平成中村座で見て以来3度目、味のある役者さんだと思う。
孝太郎、評判通りきれいな女形、美しさがいっそう哀れを誘う。
(僕が見た中で女形で一番きれいだと思ったのは市川笑也さん)
幽霊になってからの妖しさも…と評したいところだが、
いや、正直白状しましょう。
やっぱり僕にはまだ大向こう(3階最上席)からの鑑賞眼は無いみたいです。
いや、鑑賞眼というエラそうなものでなく、遠い舞台から感じとる能力が身についてない。
双眼鏡で見るってのもやっぱり違和感がある。
5月の『鏡獅子』でもそう思った。
丼さんが菊之助の表情が見どころと書いていたけれど遠いんですよね。
3年前に見た『十二夜』は3階席でも十分に楽しめたんですけど。
ビギナーは南座海老蔵を見たように近い席で見るべきだ。
でも、先立つものが…ですね。


ただ幕見は今後も行こうと思う。
数を踏むのも大切ですよね。


幕見後、文楽劇場に寄って『夏休み文楽公演』のチケットを購入。
朝か、昼か、夜かに迷うが住大夫理事長が語るサマーレイトショーにする。
余裕あれば昼の昼の「絵本太功記」も行きたい。
“闘う三味線”の鶴澤清治や英大夫、津駒大夫、切り場は咲大夫だ。


…ニュースデスク3連投2日目。
関西でプロ野球が2試合、Jリーグが2試合。
阪神-巨人、オリックス-北海道日ハム、ダルビッシュ登板試合。
ガンバーヴィッセルセレッソジュビロ、宇佐美はガンバラストゲーム。
記者が手薄なので超久々にニュース原稿を書くことになる。
じゃ、ダルビッシュ登板試合やります。


序盤に先制されるも1点どまり、あとは尻上がりにテンポアップ。
ストレートは常時150越え、ぐいんと落ちるスライダーは120キロ台、
涼しい目をして彼は投げ続け4連勝、早くも12勝目を上げた。
久々の野球原稿、尺は1分。
この系列のニュースは原稿やシーン構成の自由度が低い。
昔は良かったなあ、とつい愚痴ってしまう。
30代半ば、日ハム戦を大澤親分の独り言だけで原稿を書いたことがある。
「おう、今日の先発はエース西崎だ、安心して見てられるぜ。
 ところがよう、立ち上がりがいけねえや。大石にぶつけちまった。
 大石の野郎、意表をついて走ってきやがった、ったく、抜け目ねえ奴だぜ。
 ここで3番デービスに左中間を破られた。たった5球で1点献上、情けねえ。」
なんて感じ。
もちろん、普通の原稿も用意してたので2種類の原稿を送った。
残念ならがら親分バージョンはボツ。
そうですよね。
今の僕ならニュースは普通の原稿でやって欲しい。
若かったですから。


今日は最終のひとつ前の電車で帰る。
モーニング幕見から会議、ニュースと長い一日。
電車で『村上ラヂオ2』を読む。
このシリーズは脚入れのいい靴のようだ。
断続的な行為である読書、トルクをかけなくてもすんなりと再開出来る。

 
1時前に帰宅。
食べたもの、支出を記録しているのだが、
昨日食べたものが全く思い出せない。