ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

09/12/9 梅津和時 演歌ソロ@釧路

[MEMO]
6時半に目覚める。
過度な期待をするとロクな旅にならない
冬枯れの道東釧路、心の向くまま足の向くまま。


朝風呂。
展望温泉からは太平洋が見える。
朝食バイキングは炉端の釧路らしく焼きたての魚が並ぶ。
鮭、鯖、秋刀魚、鰊、いか下足、ししゃも、ほっけ。
小さな切り身、とりたてて旨くはない。


部屋で昨日の行動メモを書いて10時過ぎにチェックアウト。
小春日和、ジャズ喫茶『ジスイズ』で珈琲でも、と思い店まで歩く。
開いていない。
幣舞橋 港文館 啄木 22歳 小奴 釧路は1月に来て4月に出て行った。
冬から春へわずかの釧路暮らし。
ラッコのクーちゃんより短いらしい。 


さいはての駅に降り立ち 雪明かり
さびしき街に 歩み入りにき


小奴といいし女のやわらかき
耳朶なども 忘れがたかり


あはれかの国の はてにて 酒のみき
かなしみの 澱を 啜るごとくに


よりそいて 深夜の雪の中に立つ
女の右手の あたたかさかな


1月に列車で赴任 4月に船で函館に帰る。


年譜を見る。
母が死に妻が死に娘が死ぬ。
死屍累々、戦争の最前線にいるかのよう。
結核 栄養失調…?
舟見坂から休坂、米町公園を歩く。


しらしらと氷輝き千鳥なく 
釧路の海の冬の月かな


厳島神社
道の続く先に水平線が見える。
釧路臨海鉄道、かつての太平洋炭鉱、いまは釧路コールマイン
東家総本家 竹老園 緑色の蕎麦と熱燗。
春採湖沿いに歩く。
博物館に入る。
特別展示はヤマの暮らし、無料の写真集をもらう。
3時、すでに落日。
寒風吹きすさぶ。
薄く張った氷の上にカラスの群れ。
巨大書店コーチャンフォー
大喜湯で身体を温める。
タクシーにて宿に戻る。


宿主とライブへ出かける。
幣舞橋で海風に吹かれる。
ジャズ喫茶『ジスイズ』、梅津和時の演歌ライブ。
20人ほどの客。
1曲目は唐獅子牡丹。
ラストナンバーはりんごの唄。
アンコールは「あなたのブルース」 
ブロウの嵐に喝采が降る。
あなたあなたあなたあなたあーなた 永遠のカタルシス。
ライブが明けて外へ出ると釧路の夜。


赤ちょうちん横丁「はじめ」で黒糖焼酎のお湯割りと美味しいたこ焼き。
休坂に戻りYouTube昭和歌謡メドレー。
ザ・ピーナッツの「可愛い花」はもともとデキシージャズのナンバー。
梅津さん合流 深夜2時半まで飲む。


釧路川のほとりに建つMOOフィッシャーマンズワーフの威容


幣舞橋(ぬさまいばし)
かつて啄木が渡り、美川憲一が『釧路の夜』で歌った。

釧路川の漁船。
これはイカつり漁船だろうか。


原田康子の小説『挽歌』
主人公がここを登って市民病院に通ったという「挽歌坂」
ものすごい急坂。


米町公園にある啄木の歌碑。
釧路の海が見える。


今も石炭を運ぶ釧路臨海鉄道。
鉄道マニアの垂涎の的らしい。
この日は何も通らず。


春採湖、いまだ凍らず。
はるとりこ、ネーミングがいいね。
一昔前のフォークソングみたい。


畔の老舗『東家総本家』で食べた緑色の蕎麦。
地酒の熱燗とともに。


釧路博物館から眺めた夕景。
まだ午後3時を過ぎたばかり。


日没後に寒風が身体を冷やす。
スーパー銭湯で温めた。


午後7時会場、7時半開演。
釧路のジャズ喫茶『ジス・イズ』にて、梅津和時、演歌を吹く。
還暦ながら嵐のブロウ、哀愁のクラリネット


釧路、赤ちょうちん横町にて。
ライブ後の興奮冷めやらぬ。


ありがとうございました。
この旅最大の収穫、2ショット&直筆サイン入りCD