2012/2/18 糸子の独り言

寒い朝、今日も『カーネーション』で始まる。
見終わってTwitterを覗くと聡子への同情と糸子への叱責でタイムラインが埋まっていく。
聡子は軟式テニスの全国大会で優勝しても母糸子の関心の外。
お姉ちゃんのように誉められたり叱られたりしたい。
もう、さみしい。
今日限りでテニスやめる。
うちだけ仲間はずれやったんや。やっとや。やっとこんで仲間に入れる。
ある人がWEBサイトに書いていた。


  素朴で清潔でいつも笑顔の聡子。
  中学の頃からずっとテニスで活躍してきた有力選手なのに
  まるで驕ることなくただニコニコしている聡子。
  なんでも美味しそうにぱくぱく食べる聡子。
  家族のもめ事があると自分の大事な話をしそびれる聡子。
  優子と直子の大喧嘩にも我関せずで静かにしている聡子。


                      (『東京ポチ袋』より)
    http://tokyo-fukubukuro.blogspot.com/2012/02/blog-post_19.html



ドラマを見ているときそうでもなかったけどこの数行を読んでいてグッと来てしまった。
でも、子沢山で、親が忙しい時代の末っ子の扱いってどこもこんな感じだったと思う。
僕の兄弟でも三番目の弟の写真はほとんど残っていない。
コシノ三姉妹、糸子曰く、
「小難しい上の方」「もっと小難しい下の方」「あほの聡子」
もちろんフィクションだから誇張はしてるだろうけど。


それにしても安田美沙子はミチコの雰囲気をよく出してると思う。
前にも書いたけどNHKアーカイブで見た本物ミチコのしゃべりやのほほんとした雰囲気を作っている。
ほんま、笑うで、この人デザイナーやっていけてんのかな?(失礼)って思ったほど。
姉二人が凄かったので対照が笑えてしまった。


余談だが、聡子のやってたのは軟式テニス
実は中学時代に僕も中学時代は軟式テニス部だった。
ほんとは体操がやりたかっただけど刈谷市内には体操部がある中学なんてなかった。
体操クラブなんてのもなかったし。
軟式テニスはダブルスが基本。
僕は前衛だった。
ずっとネット際にはりついている。
後衛はひたすらドライブやロブで打ち合う。
硬式のようにパッシングショットなんてなかなか決まらない。
隙を狙って前衛がボレーやスマッシュで点を決めるのだ。
思えば軟式テニスやってるとこ見なくなった。
試合も出ましたよ。
団体戦で市の大会で優勝。
西三河大会の一回戦で負けた。
相手は岡崎の葵中学だった。
そんなことまで憶えているのが不思議。


軟式庭球部時代の写真が一枚だけある。
   
たしか1年のときの写真、1969年の5月あたりではないだろうか。
旺文社の「中1時代」の付録でパイロットの万年筆がついていたのを思い出す。
巷ではブルーライトヨコハマが流れていた。
♪ 歩いても 歩いても 小舟のように わたしは 揺れて 揺れてあなたの腕の中
この坊主頭も「夜のヒットスタジオ」で憶えた歌を口ずさんでいたのだ。



閑話休題
カーネーション』の魅力のひとつに糸子のモノローグがある。
今日のヒットはこれ。
東京の百貨店で苦戦する直子に姉の優子が助太刀に参じた。
そのときのモノローグ。


  無敵の外面を武器に 
  優子は百貨店の支配人にも気に入られ、晴れて直子の店に立つ事になりました。


無敵の外面!
眼鏡堂夫人@gatugatuguguさんのツイートを思い出してしまいました。(笑)


  高2長男、中2長女を社会勉強のつもりで連れて行きました。
  親としては、家の中ではこうるさいだけの父親が、いろいろな方によくしていただいて
  仕事をしているというところを見てほしかったのですが…。


  中2長女の感想は、「やっぱ、外ズラいいよね」。そこかよ!!


去年2011年の私選ベストツイートでした。
読んだ瞬間、眼鏡堂さんのNHK顔が浮かんだ。
飲んでたモーニング珈琲をiMacにスプレーしてしまいました。


閑話休題
糸子のモノローグの話でした。
最近の傑作選を並べると。


  下には下があるようで。こいつはうちより阿呆です。


  さいなら、もう二度と会いませんように…。


  人生ちゅうのは優しいもので何を欲しいかもよう言わん人間の手にも
  急にポコッと宝物をくれることがあります。


  (東京から帰ってきた直子を見て)
  お化けや、お化けがトンカツ食べてる。



  (警察沙汰になった北村が優子の結婚式出る出ないで…)
  北村「ワイは…お前に迷惑かけたないのや」
  優子「なんの迷惑かけんねん!そんな寂しい事言わんとってよ」
  北村「わいかて出たいよ、それは…」
  優子「おっちゃん出て欲しいねん!」
  (2人は泣きながら抱き合った)               
  そんな茶番が今日もまた繰り返されて…


  北村「なあ…わい、ホンマに行ってええんけ?」
  糸子「ウチに聞くなボケ!」


  直子と聡子「行こ!おっちゃん!」
  北村「もう〜そこまで言うんやったらのう」
  (その姿をみた糸子がうんざりした顔で呟く)
  「あ〜あ〜茶番茶番」


  ああ〜!半人前が!なんじゃ!あいつら!あんな仲悪いくせに!うーん!
  (糸子がするめくわえながら酒を飲む)
  糸子「聡子。あんた直子の服、格好ええと思うか?」
  聡子「うん」
  糸子「思うんか!?」
  聡子「うん!ウチもあんなん着たい」
  糸子「…ウソや、うそつき! 正直にあんなん変やて言い!」


「直子がデザインした服、あんなんええか?」と聡子に詰め寄る糸子を見て思う。
僕らも今のJポップやヒップホップなんてどこがええの?って思うけど、
若者には詰め寄らず同世代で、そうだよな、全然いいと思わへんよな、と、
ふむふむ、そうだろ、みんなそう思うやろ、と価値観を確かめ合うことばかりしている気がする。

実物の小篠綾子は70歳にして中高年向けの自らのデザイナーズブランドを作った。
その下地となったのはドラマで描かれてたこういう思いだった。
勉強になるなあ。


…そんな『カーネーション』を見た感想を書いてたら…。
スージー鈴木さんがある動画をリツートで紹介していた。
松竹芸人、しかも超ベテラン、ロートル、超ローカルの面々によるPV。
MBSの番組がらみっぽいけど)
もう見ているだけで、え? なんでだろ、マジ涙が出てきた。
左近ショーとか、ホットブラザースとか、レツゴー三匹とか知らない人には理解できないだろうけど。
訳詞が泣かせる。


  ずっと夢をみて しあわせだった
  僕は デイドリームビリーバー ほんで 彼女はクイーン




カーネーション』のラストに出演者でこれやって欲しいなあ。
セットはオハラ洋裁店のある商店街。
尾野真千子小林薫麻生祐未正司照枝、浜田マリ、田丸麻紀栗山千明柳生みゆ
駿河太郎、国村隼、団時朗板尾創路綾野剛ほっしゃん。新山千春川崎亜沙美
安田美沙子近藤正臣、玄覺悠子、六角精児、二宮星 らオールスターで。
芸人PV の「とおるちゃん!」とか「お ま え は あ ほ か」「ちょっとまってね」などのギャグのかわりに、
「うちはオハラ糸子じゃ!」とか「いまに見とけ!」「ずっと好きでした」「茶番茶番」とかのモノローグや捨て台詞が入るのだ。
最後はコシノ三姉妹も登場したりしてね。
『コシノ綾子とオハラ糸子に捧げる』
最終回、きっと泣けるよ。


  もう今は
  彼女はどこにもいない
  朝はやく
  目覚ましがなっても


  そういつも
  彼女と暮らしてきたよ
  ケンカしたり 仲直りしたり


  ずっと夢を見て
  安心してた
  僕は Day Dream Believer 
  そんで
  彼女はクイーン


  ずっと夢見させてくれて
  ありがとう


  僕は Day Dream Believer 
  そんで
  彼女がクイーン

            (「デイドリームビリーバー」ジョン スチュアート 日本語詞 ゼリー )