ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2014/3/18 ごぼうび物質

朝、御前浜から夙川公園を4キロほど走る。
ある一定時間走り続けているとランナーズ・ハイになるという話はよく聞く。
エンドルフィンだっけか。
これと延長線上の現象に、走っていると風景が美しく見える、というのがある。
旅先、とくに海外を早朝に走るとき、徳にそう思う。
最近はめっきり海外旅行や出張もないけど行けば必ず走る。
ロンドンのハイドパーク、ボストンのチャールズリバー、ヘルシンキのバルト海…。
Number Web に気仙沼で働く元プロボクサーの医師の話が載っていた。
http://number.bunshun.jp/articles/-/798937?page=2



    ランナーという人種は、走っているときにハッとさせられるほど美しい風景に出会うことがある。
    でも川島に言わせると、それは普段見ている風景と実は変わりはないという。

    「僕は思うんですよ。走っていると自分の中に“ご褒美物質”みたいなものが出て、
    すごく美しく感じられるんやないかな、と。
    ぬくぬくと布団にくるまって見るよりも、マイナス10度の空気を吸い込んで、
    鼻毛をバリバリに凍らせながら見た方が、この美しさを肌で感じられるじゃないですか」


    そのご褒美物質には中毒性がある。でも人は自分の中毒症状を認めたくないから、
    ビールがうまいとか、なんだとかと理屈を付ける。
    それが川島の考えだ。
    ご褒美物質、それが医学的になんと呼ばれるものかは、医師である川島にもわからない。



  




朝ごはんの主菜はさかなへんに雷と書く魚、ハタハタ の一夜干し。
呑みたくなる欲望を抑えて身をせせる。
3尾が皿に並ぶ姿は静物画のようです。


  


ネットで注文したノートが届く。
ここ数年、仕事で使っているetranger di costarica”(エトランジェ ディ コスタリカ)のA4方眼ノート。
前に4册買ったものは全て使い切ってしまった。
さあ、4月からこのノートを使ってシゴトシゴト、と自らに気合いを入れる。
  



…香櫨園駅北の夙川土手に今年も沈丁花が咲いた。


  ♪ 淡き光りさす にわか雨 愛しい面影の 沈丁花 (春よ来い)


毎年、この季節にこの歌詞を書いてますね。
折しも今日は雨模様でユーミンの書いた歌詞通りのイメージでした。
何より沈丁花、香りがいい。
ユキヤナギも咲き出して季節が確実に動き出している。


  


  



…『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』@TOHOシネマ西宮ガーデンズ
遠いアメリカ中西部の農村地帯が舞台。
若者は誰一人登場しない。
ヒーローもいない。
小津映画のアメリカ版、ラストの息子が父親を思う展開にほのかな温もりの春を感じる。
好きな映画です。
確かに日本映画っぽいな 是枝さんとか小林さんとか


      


アレキサンダー・ペインという監督。
ネブラスカ出身。
だだっ広い農地や荒野が広がる中西部を舞台にした映画を撮る。
あるいはハワイ。
都会は出てこない。
東海岸でもウエストコーストでもない もうひとつのアメリカ。
もしかしてこれがマジョリティーかもしれないアメリカ。


「アバウト・シュミット」や「ファミリー・ツリー」を見た。
どちらも好きな映画で。「ファミリー・ツリー」では二度落涙したと日記に書いてある。
ぷよねこ減量日記「ハワイの風に吹かれて」 http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20120601/1338479219


  


映画を見ているうちにある思いが頭をよぎる。
今の仕事を首になったら、アメリカ大陸を横断 してみよか、と。
若い頃、何度か計画したアメリカ横断。
グレイハウンドバス。
嫌になるだろな。
わかってるんだけどね。
でも、こうして書いているとちょっと元気が出る。
でもリタイア出来ない経済事情あり。
還暦になったら…アメリカ横断、あるいはモスクワからリスボンまで鉄路横断。
途中合流でいいから誰かつきあいませんか?


見た映画「ネブラスカ」に正しく則れば、アフターシネマはクアーズかバドワイザーなのでしょう。
西宮北口アイリッシュタバーンでスタウト。
読み始めたジャック・ロンドンの短編集が滅法面白い。
2つめの「メキシコ人」しびれました。

   


スギ花粉がキツイ一日でした。則れば、クアーズかバドワイザーなのでしょう。
西宮北口アイリッシュタバーンでスタウト。
読み始めたジャック・ロンドンの短編集が滅法面白い。
ハードボイルドな冒険小説を思わせる2つめの「メキシコ人」にしびれました。

火を熾す (柴田元幸翻訳叢書―ジャック・ロンドン)

火を熾す (柴田元幸翻訳叢書―ジャック・ロンドン)

  • 作者: ジャック・ロンドン,新井敏記,柴田元幸
  • 出版社/メーカー: スイッチ・パブリッシング
  • 発売日: 2008/10/02
  • メディア: 単行本
  • 購入: 5人 クリック: 32回
  • この商品を含むブログ (42件) を見る


帰宅後、「ネブラスカ」のメインテーマをiTune Storeで購入。
映画を思い出しながら焼酎ロックを飲む。
スギ花粉がキツイ一日でした。