2011/6/24 瀬戸内性熱帯気候

生活サイクルを変えようと早めに寝るが寝つけない。
おそらく熱帯夜、エアコンで冷やして寝る直前に消す。
すぐに蒸し暑くなる。
あげくに自宅マンションのエレベーターが出てくる恐怖の夢を見る。


瀬戸内は快晴、ぬけるような青空。
6時45分にホテル発、現場労働者たちはマイクロバスで会場へ向かう。
早朝なのに渋滞、職場へ向かう通勤の車だろう。
福山は工業都市、おそらくJFEのカンパニータウンでもあるのだろう。
海沿いに広大な工業施設、工場、煙突、ドッグが建ち並ぶ。
今でこそJFEだが元はと言えば日本鋼管福山。
僕らの世代、日本鋼管と言えば男子バレーだ。
森田、大古ら大型スパイカーを擁した全盛期。
オールラウンダーの嶋岡、人気選手の花輪も日本鋼管だった。
あの松平監督も日本鋼管出身のはず。
その日本鋼管が2000年に川崎製鉄と統合となりJFEが生まれた。
J はジャパン、F は鉄の元素記号FeのF 、E はエンジニアリング。
日本鋼管質実剛健、この語感は悪くない。
ネーミングの美しさはグローバリズムとともに失われていく。
噂によるとこの合併は日産のゴーン社長の圧力なのだとか。


…トーナメントは2日目。
石川遼はボギー先行で苦戦、スコアを落とす。
とにかく暑い。
見かけだけは英国風リンクスに見せているが空気は湿った熱気が充満している。
瀬戸内性熱帯気候だ。
カメラマンや音声さんは大変だろう。
エアコン有り無しを行き来する僕らも温度差に消耗が激しい。
年齢的に調整機能が弱ってるのだ。 


エドワード・ホッパーの絵を思わせる灼熱のリンクス。


現地福山で調達のロケ弁は幕の内。
この暑さに大阪世界陸上の食中毒騒ぎを思い出す。
同じものを食べながら僕は無事だった。
夫婦どもども乞食腹と言われている。


今大会のスタッフポロは赤!
放送センターには真っ赤なおっさん大集合。
連日、石川遼に随行し消耗が激しいA木さん。



福山駅の高架下、『田吾』にて備えつけの漫画を読みながら広島焼きとビールで独酌。
駅のコンコースを抜けると福山城の石垣が真正面に壁にように立っていた。
ほろ酔い気分で登城するとクリームの甘い香りが鼻をくすぐる。
城の生け垣のクチナシが満開だった。
夜になると芳香が強くなるのだとか。
西宮の近所の公園も咲いているだろうか。
あっというまに茶色く朽ち果ててしまう花期の短い花。


駅前に石垣がどーん! ぶれてますが、山梔子(くちなし)。


城を登ると目の前が福山駅のホーム。
駅前の城は珍しいと思う。




古い城下町は城を中心に栄えた。
鉄道の駅は街外れにあるのが通例だ。
加賀百万石の金沢しかり。
会津若松、松本、熊本しかり。
鉄道駅が出来たのは明治になってからだろう。
街の心臓部である城まで得体の知れない鉄路を引き込むことに抵抗があったに違いない。
駅前に城、で思い当たったのが明石城
ああ、あそこは駅前にお堀があったっけ。
明石城の歴史を調べてみた。
関ヶ原、西軍、徳川幕府、外様抑えという単語が並んでいる。
福山城と同様の成り立ちだ。
当然、城郭都市としての歴史はない。
そういうことか、と納得する。