ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

10/7/14 ワールドカップが終わった。

僕が使っているhatena diaryの書き込み/編集の仕様が変わった。
おえかきモードを見つけた。(以前からあったのですが)
絵を描いてみた。




深夜、アスファルトを雨がたたきつける。
暗闇の豪雨は不気味だ。
この世が恐怖の大王に支配されてしまったような畏怖を感じる。
夜が明けても雨はしとしとと降り続いている。
まだしばらくは梅雨だ。
関西地方の去年の梅雨明けは8月までずれ込んだ。
今年はどうなるだろう?


ワールドカップ南アフリカ大会が終わった。
僕はワールドカップを生中継で初めて見たのが1978年のアルゼンチンW杯。
そう、マリオ・ケンペスの大会! 僕は大学生だった。
その頃はBSもなく全てNHKの地上波だったはず。
あれから、1982スペイン、1986メキシコ、1990イタリア、1994アメリカ、
1998フランス、2002日韓、2006ドイツ…8回30年以上が経った。


今回は地上波がお祭り放送してくれたおかげで今回は多くの試合が見られた。
スタジオはお祭りでもゲームはちゃんと見られた。
前後半を通して見たゲームの中で印象に残ったのは3試合。
準々決勝のブラジル対オランダ、ドイツ対アルゼンチン、準決勝のオランダ対ウルグアイ
(3決と決勝はリアルタイムフルでは見られなかったのが残念)


それにしても驚いたのはWEBサービスの充実ぶり。
FIFAのオフィシャルだけでなくESPN、Yahooのスポーツナビ、各種動画サービス、
あらゆるところでワールドカップの情報に溢れていた。
クリック一つで試合速報、詳細、ハイライト動画が見られる。
2006年もそうだったのかもしれないが僕は初めての体験だった。
1978年、新聞とNHKだけが情報源だった時代と比べ隔世の感。
あれはあれで集中できて楽しかったけどね。
でも、時は戻らない。


最近、新米のディレクターが野球のスコアブックづけを習っている。
20年前はこれが唯一の速報、情報源だった。
今や、スコアつけなくてもネット上に溢れている。
コンピューターゲームのように一球速報がアニメーションつきで見られる。
球場にいてもiPhoneがあれば球種、球数がすぐに確認出来る。
自分で書くのとは違うだろうがあるのと無いのとでは大違いだと思う。
集中しにくい時代になってしまったのかも。
便利であるのは否定できないけど。
時は戻らないし。


最大の収穫はあのコラムだろう。
『きょうのオシムと世界標準』byスカパー執行役員氏。
7/12最終日のコラムも熱く胸を打ち、ひしひしと感動させてくれた。
http://soccer.skyperfectv.co.jp/worldcup/column/
ベスト4のスペイン、ドイツ、オランダは自国に強力なリーグを持っている。
ドイツなんて代表がすべて自国のブンデスリーガーだ。


  10年かけてドイツサッカー界が取り組んだ成果が花開かんとしている。
  
  時間もかかる。迷った時もあったに違いない。
  
  おそらくメディアも、ドイツサッカーのベクトルを信じて、
  
  我慢強くブンデスリーガをサポートしたのだろう。
  
  さもなくば忍耐強くファンが受け入れるはずはない。


ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイは自国のリーグの選手は少ない。
選手が自国を出るのは金銭的な理由も大きい。
国内リーグが弱小で不人気であるわけではない。
何よりも南米はサッカーの価値が日本とは違う。
オシムのメッセージの説得力はここにある。


   最後に改めてオシムの言葉を噛みしめたい。
  
  「Jリーグで良いプレイをすることだ。
  
   Jリーグでもっと走る。
  
   Jリーグでもっとリスクを冒す。
  
   そうでなければ代表だけが短期間で勇気を身につけることはできない。
  
   Jリーグのレベルアップをしなければ、代表のレベルアップはない。
  
   サッカーファンも代表だけを応援するのはやめてほしい。
  
   選手たちはJリーグの一つ一つの試合のディテイルにこだわって
  
   プレイの質をあげてほしい。
  
   ファンはもっと選手にプレッシャーを与える応援をしてほしい。
  
   お客さんのプレッシャーがサッカーのレベルを向上させるのです。
  
   スタジアムを満員にしようではありませんか。」


スカパー執行役員 田中晃氏、民放地上波のど真ん中でがんばってきた人が、
国際映像の総括でこんなことを書いている。


  視聴者は思っている。
  
  いつまで絶叫と偏狭なナショナリズムを通して日本代表を観なければならないか?
  
  いつまで、タレントの感想を聞くのに時間を割かなければならないのか?


地に墜ちた残念な業界にもやっぱりまともな人がいたのだ。
堂々と真っ当な見解を示してくれる。
(田中氏は日テレを飛び出してしまったけど)
同じ仕事に就く人に誇りと力を与えた。
そうですよね、スポーツが見たい人はそう思って当然ですよね。
手放しで喝采するほど僕らはピュアではないけれど、
70年代風に言えば、異議なし! と声に出し溜飲を下げたのでした。


…雨が激しくなかなか走れず。
諦めて朝食、今日はサツマイモをいっしょに炊いた芋粥
ほくほく。


MLBオールスターを見ながら芋がゆを食べる。
おお、解説は武田とシギーこと長谷川滋利
武田はアナハイムへ連れてってもらったんだ。
カリフォルニア在住の長谷川は現地調達。
出てくる投手が全員速!
武田が「ここに出るのは150キロ以上じゃないとダメなんですかね」と呟く。




…『ハングオーバー 〜消えた花ムコと史上最悪の二日酔い〜』@リーブル梅田。
14:50スタートの回で40人から50人くらい、神戸や西宮に比べ大阪市内は多い。
会員割引で1500円、今日は女性のみ1000円のせいか女性客が8割くらい。
アメリカでは男同士でゲラゲラ笑って楽しむ映画、ではなかったか?
日本では映画を劇場へ観に行くのは圧倒的に女性が多いのだろうな。


http://www.youtube.com/watch?v=wD15AXf-Nno


見ようと思ったのは町山智宏が半年前くらいにラジオで絶賛してたから。
コメディ映画って劇場で、いやDVDでもほとんど見ることがない。
大スクリーンで観たのはジム・キャリーアダム・サンドラー以来だろうか。
それも無料の試写会だった。


映画の冒頭、結婚式があと5時間と迫ってる。
友人から花嫁のところに電話が入る。
花婿が行方不明になった、と。
前夜は独身最後のパーティだった。(バチェラーパーティーというんですね)
朝、ホテルの部屋で目覚めると全員ハングオーバー
史上最悪の二日酔い。
ホテルの部屋はロックスターが乱痴気騒ぎしたみたいな惨状。
しかも誰の子かわからない赤ん坊が泣いてて、トイレには本物のトラがいる。
結婚式を控える花ムコはベッドごと行方不明だ。
空白の一夜に何があったか、と時間を溯ってストーリーは進行していく。


本物のマイク・タイソンも登場。
男性のイチモツが何度か見えたような…。
おばちゃんたちが過剰反応して、声を上げるのでちょっと引いてしまう。
何度か声を出して笑ったり飽きずに楽しめる映画でした。
でも、全米を爆笑させたり、ゴールデングローブ賞を獲ったりするほどかな、と思った。
お手並み拝見、見せてもらいましょうじゃないの、って感じで見る映画じゃないんだろうな。
ビールでも飲んで、ほろ酔いで、映画でも見て笑おうやって行くのが正解。
学生時代はそんな感じで、ピンクパンサーとか、ジャッキー・チェンの映画とか観に行った。
少なくとも昼間にシラフで見る映画じゃない。


町山氏はストーリーテリングで見せてくれると絶賛していた。
確かにエンドクレジットが洒落ててうまいオチになってた。
でも、ストーリーが巧みでも結局ドラッグ落ちみたいな気がする。
みんなお酒が、みんなヤクのせいでした、みたいで何だかな。


コメディ映画、比較的新しいとこで言えばスティーブ・マーチンは好きです。
でも、僕が文句なしに好きなのはビリー・ワイルダー
名脚本家 I.A.L.ダイアモンドとのコンビでラブリーな映画を次々と世に放った。
有名なところでは『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』『麗しのサブリナ』だが、
マイ・ベスト・ワイルダーは次の4作。
1位 『あなただけ今晩は』 ジャック・レモンシャーリー・マクレーン
   パリを舞台にした警官と娼婦の物語、原題「可愛いイルマ」
2位 『フロントページ』 ジャック・レモンウォルター・マッソー
   新聞記者と編集長のコメディ 吹き替えの愛川欽也と上条恒彦がいい。
3位 『ねえ キスしてよ』 レイ・ウォルストン&ディーン・マーチン&キム・ノバク
   『お熱い夜をあなたに』 ジャック・レモン&ジュリエット・ミルズ
この4作、まだ見てない人を本気で嫉妬します。


  

ビリー・ワイルダーDVDのコンプリートBOX 発見!
夏の夜、缶ビール飲んみながら、こんなの片っ端から見たら楽しいだろうな。



…書店で『考える人 村上春樹ロングインタビュー』とコミック『山本耳かき店』を購入。

山本耳かき店 (ビッグコミックススペシャル)

山本耳かき店 (ビッグコミックススペシャル)

考える人 2010年 08月号 [雑誌]

考える人 2010年 08月号 [雑誌]


『山本耳かき店』は安倍夜郎のデビュー作らしい。
帰りの電車で読んだら無性に耳かきが欲しくなる。
最近はずっと綿棒派だったのだ。
450円とちょっと高い耳かき。
  



…いいかげんに新聞やテレビは安易な支持率調査で記事を書くのをやめて欲しい。
固定電話の低予算の聞き取り調査が国民の声を反映してるとは思えない。
政治のことをちゃんと考えてる人の声とは思えない。
NHK大相撲中継と同じだと思う。
大相撲なんて普段見もしない興味がない人の意見で中止が決まった感じがしてならない。
無責任な集団バッシング体質の反映でしかないと思う。