2010/10/15 蔵王絶景

雨の朝、窓からは朝霧に煙る森が見える。
6時過ぎ、川沿いの露天風呂につかる。
しばらくは何も考えない。
至福の朝湯。
 


5年ほど前、東京出張に前泊したり追泊したりして温泉宿に泊まった。
栃木、群馬、山梨、長野、新潟…2005年は立ち寄り湯を含めて100湯近く入った。
特に35度前後のぬる湯が好きだ。
1時間でも2時間でも入っていられる。
湯に浸かり何を考えてたのだろう、と今になって思う。
人生の50のリスト、あるいは100のリストについて思いを巡らせていたのだ。
死ぬまでにやりたいこと、食べたいもの、生きたいところをリストアップする。
楽しい作業だった。
あの年、「人生の50のリスト」を書いた。
あれから5年経つが実現したのは
1. フルマラソンを完走する。
27. メイン州フリーポートLLビーン本社を訪れる。
36. 50歳過ぎたら刈谷、金沢、神戸、高松を一人旅をする。
(註:刈谷は育った場所、あとの3箇所は一人暮らしした場所)
これだけ。


何かいいことないかな? と誰もが思う。
自分のやりたいことを見つけて実行するのは難しい。
自分が何をしたいのか分からなくなるのだ。
会社勤めの人がときどき羨ましいと思うことがある。
たとえば、出世しよう、と思えばいい。
自分で見つけなくても既定路線は用意されている。
人生に迷いたくなければ出世競争を選択することは可能だ。
もちろん精神的に肉体的なタフさが要求され多くの犠牲はともなうが…。
でも、ある意味でイージーな選択なのかもしれん。
そんなことを考えながら朝風呂を楽しむ。


朝御飯、具だくさんの芋煮が美味しい。
牛肉、里芋、玉こんにゃく、しょうゆ味。
ご飯は昨日と同じ山形産「つや姫」だ。
 


食後に珈琲、のんびり過ごす雨の朝です。
 



…11時までゆっくりしてチェックアウト。
雨は上がり、天気予報はくもりのち晴れ。
カーステレオで手嶌葵のCDを聞きながら蔵王へ向かう。



蔵王高原の紅葉はかなり進んでいた。
エコーラインをたどり有料の蔵王ハイライン(通行料520円)、
ガスが出ている。
山頂レストハウス前に車を停める。
風が強く寒い。


最高峰の熊野岳は前回登っているのでパス。
お釜の周辺を30分ほど歩いて写真を撮る。
刈田岳山頂(1758m)まで登り頂上の神社に参拝する。


スケールの大きな地形です。
画面のほぼ中央、火口壁に10人ほどのグループがいます。
芥子粒ほどの、という喩えがぴったりかと。
大きな写真でご覧下さい。
蔵王 お釜.JPG 直


強風下、蔵王お釜のスイングパノラマ。


前回、蔵王最高峰の熊野岳に登った。


  蔵王最高峰の熊野岳1840mまで往復2時間余りのトレッキングに出発。
  緑色の水をたたえた周囲1キロの火口湖「お釜」、
  初めてこの風景を見た いにしえの旅人(おそらく修験者)はさぞ驚いただろう。
  こんな地形がいくつ日本にあるのだろう。
  僕が見ただけでも、南は霧島の大浪池、阿蘇の中岳火口、焼岳、
  浅間山、吾妻小冨士、雌阿寒岳、日本は火山の国だ。


火口へ降りていくヒロ。
霧が立ちこめる恐ろしい場所に思える。


宮城県側へ少しドライブする。
蔵王高原ホテルの周辺が紅葉の盛りを迎えていた。


電柱が邪魔です。


何台か車が停まっていた「こまくさ平」に寄る。
展望台らしきものがある。
物見遊山、ちょっと覗いていこう。
何が見えるの?






おおおおおおおおおおお!
目の前に現れた絶景に思わず声を出す。
不意をつかれた。
地獄を思わせる荒涼とした火山から雪崩れ落ちるように紅葉、そして落差の大きな滝。
ヨセミテを思わせるスペクタクルな地形。
知らなかった。


解像度やサイズを落とさないと写真を貼れないですね。
大きなサイズの写真はこちらでご覧下さい。
蔵王-不帰滝.JPG 直


こまくさ平の売店で聞くと滝の名は「不帰ノ滝」(かえらずのたき)。
宮城県では有名なのだろうか。
まったくのノーマークだった。
嬉しいサプライズ


天童市内の国道沿いにある「なか卯」で遅めの昼食を食べて空港へ。
18時35分発の伊丹行きで帰る。



今日のわんこたち。
「時の宿すみれ」で雨の森を見て和む3匹。てんはドライブナビゲーター。
“うひょ〜!”絶景に感嘆の声をあげるてんなのでした。